こんにちは、ばしです。
自宅から職場まで、道のりは車で8キロちょっと。
仕事を終えた帰り道、寄り道しながら、少しジグザグしながらだと10キロ弱になります。で、その10キロ弱の道のりに、なんとリユースショップが7軒もあります。
以前はこの7軒を日替わりのように、週2回ペースで巡回していたのですが、コロナ以降はずいぶんとペースダウン、というか、たまにしか行かなくなり、私の古靴漁りの主戦場はネットへと移行したのでした。
ですが、ようやく先月からもろもろの制約が解除に。よし、これでいよいよ!と思ったものの、運動不足の解消等のため、月水金は原則電車通勤で、車通勤は週2回だけ。会社帰りに寄り道するのは大体木曜日、週1回だけです。
お買い得なペアを見かけた際は、以前なら片っ端から持ち帰っていたのですが、最近はマイサイズではない限り自分では買わない。かわりに、「目撃情報」としてインスタグラムでお知らせするようにしてます。
こんな感じ。
旧旧ロゴのリーガルインペリアル3828円。
GRENSON footmaster 3190円。
Florsheim Royal Imperiai 2530円。
メンズあり、レディスあり、どれも近所のリユースショップで、どれも税込み。確か、私が持ち込んだペア(たしかHARRTだったような)が靴棚に並んでいる写真が最初だったように思います。
そんな風に見かけて、誰か欲しい人がいそうとインスタに挙げる。で、その翌週に再度店を覗くわけですが、売れてしまっていなくなっていたりすると嬉しい。まあ、必ずしも私の情報の所為で売れたとは限りません。そんなものなくともいいやつは売れる。でも、ほんの少しくらいは役に立てたのかなと嬉しい気分になります。
なのですが、実際は、売れずに棚に鎮座したままのことの方が多い。居なくなっていることを期待して足を運んだのに、棚ざらしのまま。
単に大阪の八尾界隈という立地の所為なのか。
私が思うほど他の人にはお買い得感はないのか。
そもそも私が感じる程には魅力的な靴ではないのか。
いずれにせよ、そんな再会ばかりが続きますと、結構凹みます。精神衛生上よくない。それに、靴にも変な期待感ばかり持たせて肩透かしを食らわせるのも申し訳ないです。
ああ、神様、一体全体私はどうすればよいでしょう。
よし、かくなる上は、、、
GRENSON UK3 for Viyella Club LONDON
持ち帰ってきました笑。
1866年創業のグレンソン。言わずと知れた英国の老舗シューメイカーです。「Viyella Club LONDON」なるレディスアパレル向けの別注品のようです。「Viyella」は「ヴァイエラ」と読むようです。すみません、詳しくなくて。
レディスサイズですが、本格的なつくりです。4穴の古ブローグ、もとい、フルブローグ。ライナーもオールレザー。で、特筆すべきがこのソール&ヒール。
おお!ベリーベリーミントです!
GRENSONのソールによくあるドラゴンみたいな箔押しもくっきりばっちりです。
とても素晴らしいペアですので、「目撃情報」としてインスタにアップしても良かったのですが、こいつ、UK3です、何分サイズが小さい。興味を持つ人がいても、サイズが合う人はほんの僅かでしょう。これはサイズの合う方に広く知らしめたほうが良い、との判断で、私が持ち帰った上であらためてメルカリさんで売り出すことにしたのでした。
今回は情報だけではない。ブツを持ち帰ってやったぜ、へへ。との旨、インスタにアップしましたところ、某・西宮の靴好きな方から、「奥さんにピッタリサイズ」「プレゼントしたい」「譲ってください」とのメッセージが。おおー、持ち帰って良かったです。早速に活躍の場が見つかりました。
グッジョブ!俺!
で、こいつ、税込み1430円です。代金を振り込んで貰うほどの額でもないので、靴と同額を近所の神社の賽銭箱に入れて頂き、モノは着払いでお届けするとの運びとなりました。
さて、すぐにでも旅立たせたいところですが、手順を踏まねば。ベリーミントなペアではありますが、まずは儀式です。
ステインリムーバー
リッチデリケートクリーム
リッチモイスチャー
クリストフポーニーレザークリーム
15分ほど放置、その間に。
ソールトニックほか
コロニル1909ブラウン
コロニル1909ニュートラル
メンテ完了!
【BEFORE】
【AFTER】
ミント、というか、ほぼデッドです。当然傷やダメージはなし。多少乾いて白っぽくなってましたが、本来の状態に戻ったものと思われます。
そして何より、
このソールがたまりません。状態に何の問題もなかったけど、せっかくなんでキスしたくなるくらい磨きました。あ、口づけてはおりませんのでご安心を笑。
いやー、いいですね、素晴らしい。
メンズサイズなら良かったのにね。とはいえ、今年はレディスサイズも積極的です。レディスサイズの靴は別建てで管理しております。基本的には家内か娘が履いてくれたら嬉しいのですが、好みもあるし、サイズが合わないこともある。そんなときも、私が綺麗にメンテして、革靴女子の足元に届けよう。題して、「革靴女子に捧ぐ」。
今年は一応、そんなテーマを掲げておりました。今年、もうすぐ終わるけど。
(関連記事「レディス靴3足メンテ」)
そんなレディス靴。グッドイヤーでレディスサイズのペアを作っているメーカーは少ないように思えます。チャーチとトリッカーズとかぐらいしか思い当たらない。メンズサイズと同様にグッドイヤーで靴をつくるは結構大変そうです。でかいサイズのペアを作るよりも、小さいものを作る方が技術が求められるのではないか。そんな風に思えたりするのですが、実際はどうなんでしょうね。
ね、小さいです。指先でつまんでるみたい笑。「本格靴を女性に」、って、そもそもニーズは少なめではあるでしょう。ですが、革靴好きの男性の目からしますと、同じスタイルでもサイズが小さくなるだけで醸し出す雰囲気も随分と異なります。で、なんとなく小ぶりな方が「塊感(かたまりかん)」があって、より素敵に思えることが多い。なもんで、見つけるとついつい手が出てしまって、履けもしないのに持ち帰ってしまう笑。
今回のペア、靴好きのご主人が奥様にプレゼント、とのことです。奥様にも革靴の沼に嵌って欲しい、とのことのようですが、どうなったのでしょう。いやあ、夫婦で趣味が同じ、って、凄い素敵ですよね。それも本格靴好き、だなんて、憧れます。うまくいかれることを祈っております笑。
レディスサイズの靴。
流石に、海外から取り寄せる気にまではならないですが、これからもちょこちょこと見つけたら持ち帰ろう。で、しっかりメンテして、革靴女子およびその予備軍の方たちの足元へお安く届けていけたらと思います。
結構楽しいかもね。