夏に向けローファーをメンテ

こんにちは、ばしです。

 

素足にローファー。

初めてこのスタイルに触れたのは、30年と少し前のこと。映画好きの親父のススメで観た「太陽がいっぱい」(ルネ・クレマン監督/1960年制作/フランスイタリア合作)でした。冒頭ほどなく登場するアラン・ドロンの足元が確か素足に茶のスエードローファーだったと記憶しています。

えーっ、素足に革靴履くんかい、かっけーけどそれってどうよ!? 

と思ったのを今でも覚えています。ですが、というか、その時に感じた憧れもあり、今では私もすっかり「素足にローファー」派です。夏の休日の足元はこれに限ります。カジュアル過ぎず、かといってフォーマル過ぎず。足を入れた際のレザーのひんやりとした感触が心地良い。

 

もうすぐ夏です。
ローファーの季節です。
持ってるの全部、まとめてメンテしました。

 

こいつら。

 

手持のローファー、全6足です。左上から時計回りに、こんなやつら。

BARBICHE スエードローファー(茶)
Arnold’s by Johnston & Murphy(赤茶)
GUCCIビットローファー(茶)
Designed and made expressly for FLORSHEIM(黒)
Regal East Coast Collection(ネイビー)
PALADIN with Shark Sole(黒)

 

もう少し持ってたんですけどね。売っぱらったり、リユースショップで処分したりして、知らぬ間に数が減ってます。これでは「LOAFERS-WEEK」ができない。まあ、毎日が休日ではないですから、別に困りはしないんですけれど、7足に足りないというのは何か落ちきませんね。

いつのタイミングでどんなやつを補充するか、は、おいおい考えるとして、とりあえずメンテです。左のスエード2足は後回し。下段中央のネイビーのは半月ほど前にしっかりメンテしましたので、今回はさくっと軽めでいきます。

残りの3足から、いつもの手順で、今回は両足同時で進めてみました。

 

 

ステインリムーバー

汚れ落とし、いつも通り。まあ、最近どれもあんまり履いてませんので、汚れはそれほどでもありません。が、気になる点もちらほら。

Arnold’s名義のジョンマー。明るい赤茶の色目、ぼんやりとくすんでいる上にところどころ剥げてます。見すぼらしい。

Florshem。踵の内側がだいぶ擦れているみたい。まあ、こいつは踵に限らず、拾ってきた時点で相当にへたり気味でした。

 

 

LEXOL

コバ周りに汚れやほこりが溜まっているようなので、ハブラシでしっかりと掻き出します。

GUCCIのビットローファー。1997年に新婚旅行の旅先で買ったやつです。こいつはサドルの裏側部分など、普段見えない部分も丁寧にやります。

 

 

Reno Mat  リムーバー

1ヶ月くらい前に使い切ってしまったので新しいの買いました。

時間が経つとこんな風に分離してました。よく振ってから使いましょう。ところで、以前使用していた(=初めて買ったやつ)のと比べて様々違いがあるようです。 

まず、キャップの構造が違います。開け方が違う。以前のはプラスチック製のキャップで、一旦押し込んだ上で回すと開くタイプだったのですが、今回のものはアルミ?で、普通に開けるタイプです。で、キャップだけでなく中身そのものの洗浄力?強力さ?加減も以前ほどではなく、かなりマイルドになったように思うのですが・・・、これって気のせいですかね。

以前は、強くこすり過ぎると、革の表面の色目までとれてしまい、地色が見えかねないほど強力だったのですが、今回はそんな心配はなさそう。少し強めに擦ってもそれほど大きな変化はありません。うーん、どうなんでしょう&いいんだか悪いんだか。個人的には、以前の強力なのをこわごわ使用するスタイルの方が慣れていていいのですが。まあ、事故は起こりづらいのかもしれません。

今となっては比べようもありません。

先程のJ&M。左足だけレノマット。どうでしょう、少しクスミが軽減したような、変わらんような笑。

 

 

デリケートクリームもどき

DAISOのヒト用クリーム。安いから、気兼ねなくたっぷり使用できるのが魅力です。使い勝手もそれなりにいいような気がします。気になる方は一度試してみてください。少なくとも害にはならないでしょうが、まあ、一応、自己責任で。

ぼろいフローシャイム。アッパーにももちろんのこと、踵履き口の擦り切れ予防の目的でたっぷりと塗り込みます。

 

 

ブートブラックリッチモイスチャー

もちもちになるやつ、投入。

こいつでも履き口の擦り切れ予防です。

 

GUCCIのビットローファー、登板機会は春夏だけとはいえ、25年近く履いてますとそれなりにへたってきますのでたっぷりと。

で、履き口の擦り切れですが、使用による摩耗というよりは、靴ベラを使わないで脱ぎ履きすることが主な原因になるのではないかと思っています。履くときは靴ベラ使ってますが、脱ぐときは流石に使わないし。せめて、保湿してしなやかさを常に維持しておくことで消耗を低減できるのでないか思うわけです。まあ、擦り切れたら、そん時は修理すればいいんですけどね。

 

 

TAPIR レダーオイル

油分補給&保革。に加えて、汚れも落ちます。

綺麗になったような、変わらんような。

 

さて、ここからは個別対応です。

 

J&Mにコロニル1909(ライトブラウン)

爪先ほか、一部色落ちしてますので補色です。

(BEFORE)

(AFTER)

コバ周りにはパレードグロス(黒)を入れました。完璧には程遠いですが、それなりには改善したかな。

 

 

FLORHEIMにSAPHIRクレム(ブラック)

こつにも地色の見える傷がありましたので黒を入れました。

(BEFORE)

(AFTER)

まあ、元がぼろいですからね。

ちょび髭を発見、燃やしました。

 

 

GUCCIビットローファーにコロニル1909(ニュートラル)

このペアに色付きのクリームやワックスを入れたことは恐らく過去1度もないように記憶しています。今回もニュートラルで。

(BEFORE)

(AFTER)

踵履き口、見た目にも改善しました。ペッカリー系のアッパー。こいつには今後も基本的には色は入れずに育てよう。

 

 

後回しにしていたスエードの2足は、ブラッシングして防水スプレーふりかけました。

理由は、、、そろそろ疲れてきたんで、手抜きです。
ネイビーに紺バージョンしたEast Coast Collectionは今回はブラッシングだけ。

 

完了です。そんな差はないように思うのですが、集合写真で確認です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

まあまあ、写真で、見た目にも改善が窺えるのはJ&MとGUCCIでしょうか。
J&M、再度、ビフォーアフター。

(BEFORE)

(AFTER)

過去何度も転がそうと思いつつ、その都度出品を思い止まってきたこいつ。
理由は、これ。

V-cleat。ローファーでこの踵はあまり見ないかと思います。

GUCCI。

こいつは買ったときの箱もそのまま残ってます。履く度に箱から出して、また箱に入れて・・・。今回も次の出番まで箱でステイです。

 

てなことで、一通りメンテしましたが、結構いけてませんね。数だけは6足ありますが、ぼろいのが多い上に「一流」と呼べるものもない。何か、買い足さねば。

ALDEN、J.M.WESTON、PARABOOT、GAZIANO GIRLING、といったところが私の思う「ローファーの一流どころ」なのですが・・・、どれも、高い。てなことでとりあえずメルカリを眺めておりましたところ、

「HORWEENのエクセルレザーを使用したリーガルローファー」というのに遭遇しました。ネイビーの25.5㎝。コンディションもグッドな5000円。おお、良さそうです。安いし。ですが、リーガルさんのローファーは25EEが素足でジャストなはず。うーん、どうしよう。と悩んでいたら、2日後には「SOLD」。

逃した魚はハーフサイズ大きかった。おお、そんなこと、あるよね。

 

やはり、次はタッセルローファーでしょうか。これまでに3~4足手放しました。で、今は1足も持ってません。やっぱり、East Coast Collectionは売らなきゃよかったな。でも、どうせ買うなら、ローファーでなく他にも欲しいのもあります。ですが、手持ちのローファーは結構ぼろくなってきているし、早晩入れ替えなくてはいけません。

さてさて、どうしましょう。それは・・・、

 

 

久々に買った宝くじの抽選結果次第、

ですな。

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