REGAL Walker PTB(中古のリーガルその40)

こんにちは、ばしです。

 

墓参りの帰り道には必ずセカストに寄ります。

で、これまでの経験では素敵な出会いがあることが多い。神社参りの際はどうかというと・・・、そもそもがパトロールな毎日なのでよくわかりませんが、同じように結構あるかも。

そりゃあね、爺さん、ひい爺さん、さらにその前・・・てな具合にご先祖様を遡っていきますと、最終的には日本書記などの神話に出てくる神様に行き当たるはず。であるならば、墓参りも神社参りもある意味似たようなもんではないのかと思うのですが、乱暴でしょうか。

いずれにせよ、

家内安全のほかには特に何かをお願いすることもないわけですが、総じて、寺社仏閣巡りや墓参りの後には素敵な出会いや拾い物をすることが多いように思います。前回記事の玉置神社参拝の際には、その2日後、仕事帰りにちょろりと覗いたセカストでこんなのを見かけまして持ち帰ってきました。

 

 

REGAL Walker

リーガルのウォーキングシューズのライン、リーガルウォーカー。まあ、別にこいつがどうしても欲しかったというわけではないのですが、

見えますでしょうか。
税別900円です。そんなお安いにもかかわらず、

未使用だったりして。

サイズは26.5。リーガルさんの靴は25.5がマイサイズです。私には中敷き入れてもでかいわけですが、新品だし、安いし、とりあえず持ち帰ってきた。

ソールが未使用なだけでなく、何やらタグも付いたままです。

「セラクリーン・キャンブレル」。

ライニングに殺菌効果のある素材を使用しているらしい。

なんでも、「キャンブレル」はイギリスの化学メーカーICI社により開発されたナイロン不織布だそうで、先進国の軍用靴や日本の自衛隊、リーガルやティンバーランドなどのライナーに採用されているのだそう。「フットテクノ」社が輸入元でしょうか。グンゼさんはどのような絡みなのでしょう。

VENTILATION SYSTEM

とあります。VENTILATIONとは「換気」のことです。通期性や透湿性の高さが売りの商品、ということなのでしょう。ところで、マイファースト・リーガルウォーカーなわけですが、リーガル社のホームページのロゴは写真とは異なるみたいです。

なんでも、リーガルウォーカーは1986年に誕生し、2010年にブランドコンセプトとロゴが刷新されたのだそう。こいつはどうやら2010年以前の品、ということのようです。

形はオーソドックスなPTB。出し縫い糸が白いですが、ジャケパンなら仕事でも履けそうな顔つきです。「イチマルイチ(101W)シリーズ」というのが今でも続くプレーントゥの定番モデルなのだそうですが、
 
 
こいつは品番も異なるみたい。2010年に様々に刷新されたんでしょうね。価格も変わったのでしょうか?101Wの新品の現行価格は税別26,000円だそう。おお、安くないですね。で、現行品はソールの仕様も違えば「キャンブレル」を採用したベンチレーション仕様でもないようです。まあ、どちらがいいとか悪いとか、ではないようですが。
 
現行品と比べてみた。
 
 
 
ご覧の通りロゴは新旧で異なる。で、同じプレーントゥですが、羽根周りの意匠もラストも異なるように思えます。今回の茶色のペアは「101W」ではないわけですが、茶と同じ年代にはこのほかに「101W」のプレーントゥがあったのでしょうか?
 
 
ソールも全く異なります。旧モデルのソールの方がよりドレスシューズっぽいです。ていうか、現行品には水色で「RW」のロゴ。リーガルウォーカー用に開発されたソールのようです。旧モデルは「REGAL」とだけですので、通常のドレスラインのラバーソールを援用していたのかもしれない。個人的な好みを言わせてもらうなら、旧モデルの方が好きだな。
 
 
あ、やはり別物ですね。現行の「101W」のアッパーはマット調な雰囲気です。オイルレザーを使用しているらしい。比べて、旧モデルは光沢のあるスムーズレザーです。
 
 
踵のデザインも別物。で、羽根から踵にかけての履き口のスポンジの有無も仕様が異なる。同じプレーントゥですが全く別モデル、と考えたほうが良さそうです。
 
再掲。
 
 
ユーズドの出品物等を調べてみたところ、どうやらこのモデル、「750」というのが品番のようです。品番が分かりさえすれば調べようもある。
 
 
1989-90 の秋冬カタログを持ってます。リーガルウォーカーは1986年ローンチとのことでしたので、掲載されているかもしれない、と思って調べてみたところ、
 
 
「REGAL Walker」は見当たらなくて、代わりに「PRO WALKER」というラインが掲載されています。
 
 
似たデザインのペアを発見。「601」というのが品番のようです。羽根のステッチのデザインは少しだけ異なるものの、履き口のクッションや白い出し縫い糸などはほぼ同じです。ソールの形状もウエッジソールぽくて「750」とは異なるようですが、少し細身のフォルムは「101W」よりもこの「601」の方が似ているようです。
 
 
思いますに、「PRO WALKER」のローンチが1986年で、その後進化を遂げてブランド名も「REGAL WALKER」へと変化していったのではないか。「601」のソールがビブラム社製から自社オリジナルへと変わり、抗菌脱臭機能を備えた「キャンブレル」を搭載したライナーへと進化した。
 
 
それがこの「750」であるように思える。
 
まあ、私にはでかいし自分で履くわけではないので、どうでもいいといえばどうでもいい。同僚にあげようかと思ったけど彼は28センチとデカ足です。転がすか、他の知り合いを探すか。儲けだとか考えず、今回はご利益のお裾分けで処分予定です。
 
 
このドレス顔ですし、誰か履くでしょう。
PTBだし、オンオフどちらでも活躍してしそうです。なれど、履き口のスポンジがウォーキングシューズぽさを漂わせています。
 
 
コンクリートより青空の方が似合うかもね。
 
 
 
(おしまい)

2件のコメント

  1.    ばしさん

    お疲れ様です。リーガルウォーカーが1000円以下というのはすごいですね。
    手元の96-97カタログには、750AGというのが、ばしさんのと同じソールでありますね! カタログのものはダークブラウンなので、色違いなのだと思います。ちなみにステアハイド、オリジナルモールドソール、ステッチダウン、17500円。転がすのに活用してください笑
    ではでは失礼します。

    1. しんのすけさん
      お疲れ様です。貴重な情報ありがとうございます!20年近く前で17500円というのは安くはない感じですね。リーガルさんの硬い濃茶のラバーソールが12800円くらいだったかと。バブルがはじけて新たなラインで収益をもくろむため気合が入っていたのかもしれません。実際、実物は形もきれいですし、アッパーの革質もそんな悪くないです。7~8000円くらいでなら買い手がつくのでしょうか?試してみます、ありがとうございます!

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