こんにちは、ばしです。
今回はこいつの話題。
4月に拾ってきたリーガルのエプロンフロントダービー。
(過去記事一覧)
変わり種エプロンフロントダービー【前編】
変わり種エプロンフロントダービー【後編】
変わり種エプロンフロントダービー【完結編】
色々ありまして記事を3つも書く羽目になったこのペア。リーガルさんにしては細身なウイズが私の足にぴったりで、なかなか気に入ったのですが、
ガーン。
履き下したその朝に、裂けた。4千円弱で購入しましたので、このままハイ、サヨウナラ、というわけには行きません。もう少し履かないことには元が取れない。ということで、自分でリペアすることにいたしました。で、折角なんで、念願の「チャールズパッチ」に取り組むことにしました。
チャールズパッチとは
ご存知の方も多いかと思いますが念のため。
チャールズパッチとは、クラック(ひび割れ)などで破損した部分に当て革(パッチ)を当てて再生する革靴の修理方法のことです。イギリスのチャールズ国王が皇太子時代、長年愛用していた靴を革でパッチをして履き続けていた事から「チャールズパッチ」と呼ばれております(Web LEONの元記事こちら)。
アップにしてみた。
おお、3か所もパッチがついています。このペアは皇太子時代の二十歳のときに誂えたジョンロブでリペアしながら50年も履き続けておられたらしい。
世界的にも有名なウェルドレッサーであられるチャールズ皇太子(現・国王)。その足元に光るキャップトゥのこの修理痕は、当時ファッショニスタの間に相当な驚き与えたのだそう。それは日本でも同様で、今ではチャールズパッチの名称で「あえて修理痕を魅せる」このリペアを請け負ってくれる修理屋さんも増えたらしい。
今回はひび割れではなく、モカ部分が「破け」てしまっております。厳密には破けというか、縫い目にそって甲の革が引き千切られてしまった。
厚紙を差し込んでみましたところ、
ダメージの範囲は結構大きい。
今回はこいつをパッチで修理しようとの魂胆です。縫い留める箇所のメージをペンで描いてみて、型紙として切り出す。
仕上がりイメージその①。
目立ち過ぎず、かといって存在感は発揮しつつ、それでいて縫う手間はできるだけ少なくしたい。おお、適当にやってみたけど、悪くないんではないかな。ということで着地点はこんな感じにと思いますが、どうでしょう?
作業の手順としては、下の直線部分を縫い留め、次いで上の曲線部分を甲の革に縫い留める、というものです。加えて、糊貼りも行うことで強度を確保したい。
パッチはこの革で。
先月オリエンタルシューズさんのファクトリーセールで購入した革のハギレ(過去記事)を使うことにしました。色目もシボの大きさも異なります。全く同じではないですが、まあ、構わんでしょう。
型紙通りに革を切り出す。
で、リペア個所に差し込んで再度確認です。
仕上がりイメージその②。
おお、なんかい感じです。なかなかにカッコいいと思うのですが、まあそれはそれぞれの主観によるところなわけですが、私的には大変好みです。あとは、どんなふうに仕上がるか。以前の記事「リペアグッズとリペア予定」でも書きました通り、自分で行うリペア作業においては「機能面の回復」はマスト要件であるわけですが、「仕上がりの美しさは必ずしも求めない」こととしております。
とはいえ、「美しさを全く重要視しない」ということではありません。キレイに仕上がればそれに越したことはない。当然の目標ではあるのですが、うまく行かなくとも良しとする、ということにしております。
さて、どんなふうに仕上がりますでしょうか。
早速やってみましょう。
(次回につづく)
こんにちは!
とうとう、チャールズパッチですね!
やはり大切なのは、パッチと靴の接着です。
ヤスリで荒らして、接着後、菱錐等で穴をあけて縫う感じです。
パッチにステッチルレット(均等に穴の位置を付ける器具)をしておくと、後での穴あけ作業が楽です。
靴のデザイン的に、ピッタリのパッチだと思います。
私なら、左右の足に施しておくかな〜σ^_^;
デザイン的にも、補強的にも。
としさん
こんばんは。で、流石ですっ。それしか今は言えない。それしか・・・。
理由は明日の後編を読んでいただいたら一目瞭然です。
しかしまあ、としさん、流石です笑。