こんにちは、ばしです。
早いもので今日から9月。
今年も3分の2が過ぎてゆきました。
コロナの所為で、今年はリサイクルショップ巡りは控えめ。
緊急事態宣言が明けた後も、巡っても、いい出会いの少ない状況が長らく続きましたが、8月あたりからようやく、改善の方向に向かっていると実感してます。
実際、8月以降はニューフェイスな古靴を見かけることが増えてきました。
ようやく、ようやく、波が戻ってきた、といったところでしょうか。
以前のようにリサイクルショップが私の古靴漁りの主戦場として戻ってきてくれました。
おかげで、8月はちょこちょこと拾えました。
で、お盆明けからちょこちょことメンテし始めました。
買った順番通りではないですが、順次ご紹介です。
まずは、こいつから。
SEBAGO PTB
いたってオーソドックスな、お手本のようなPTBです。
読みづらいですが、サイズは7.5。
当初はDウイズと思ってましたが、よく見たらE/Cのコンビネーションでした。
中敷きのロゴはほとんど消えてますが、なんとそうと読めるセバゴ。
ダブルソール、の、間に、何かサンドイッチされてます。
表記はありませんが「MAN-MADE MIDSOLE」てやつだと思います。
雨に濡れても、この層から上には染みない、人工なやつが挟まってます。
こいつ。いつもの2000円でお釣り。厳密には500円玉3個でお釣り。
いつもの雑多な靴コーナーにいたのを保護してきました。
SEBAGOセバゴ。
あらためて、こんなシューメイカーだそう。
SEBAGO
1946年にアメリカはメイン州で誕生したセバゴ。ニューイングランド出身の3人よって設立されたセバゴが最初に手がけた靴が、ハンドソーン(手縫い)のペニーローファー。ネイティブアメリカンのモカシンから着想を得てつくられた、その構造は特許を取得しており、今日まで変わらぬ製法として伝わる。1970年には、ボートシューズの代名詞であるロングセラーモデル「ドックサイド」を、’81年にはモカシンシリーズの代表作のひとつ「キャンプサイド」をそれぞれ発表。特にドックサイドは、’80年代にファッションアイコンとして世界中の若者たちから人気を集め、セバゴはライフスタイルシューズとしての地位を不動のものとした。
そうですよね、セバゴといえばモカシンです。
ペニーローファーやタッセルフォーファーが私のセバゴのイメージです。
今回は2ndさんの記事「名靴カタログ」より抜粋・引用させて頂きました。
(2ndさんURL:https://funq.jp/2nd/)
そんなセバゴのPTB(PLANE-TOE-BLUCHER)。
アウトソールにはばっちり刻印が残ってます。が、セバゴのプレーントゥ、って、あんまりイメージ湧かないですね。
まあ、細かいことは置いときましょう。
思えば、初セバゴです。ウエルカム、セバゴ。
早速メンテしましょう。
いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバー
ワックスの類はないようです。
ラフに履きこまれた感じです。
LEXOL
ま、ルーティンということで。
皺と傷がけっこうありますが、クラックやダメージはありません。
リッチデリケートクリーム
百均の「もどき」が切れてしまってます。お高いやつで。
ガラスレザーですから、まあ、あんまり変わらない。
TAPIR レダーオイル
油分補給&保革。
しっとりつやつや。
コロニル1909
いつも通り。
うーん、傷が眼立ちます。あまりきれいじゃない。
サフィールクレム
たまには黒クリーム。コバ周りも黒くしよう。
まだ傷が気になります。
PARADE GLOSS PRESTIGE
たまにはワックス。
鏡面にはなりませんが、まあ、ましにはなったかな。
右も同様に仕上げて、ビフォーアフター。
【BEFORE】
【AFTER】
うん、まあまあですね。そもそも、そんな高級靴でもないし。
【BEFORE】
【AFTER】
高級靴ではないですが、王道のアメリカンビンテージです。
それなりに貫録はあります。
セバゴって、モカシンだけでなく、こんなのも自社で作ってたんですね。
PTBって、あまり見かけないし、なかなかに貴重かも。
と、思ったら。
デジャヴです。
なんか、見たことある景色ですな。
手持ちの靴で似たような造作のペアがあります。
青窓のペアは、コードバンを脱皮させたハノーバー(「コードバンの脱皮(2)HANOVER」)の写真です。
中敷きの形状も、土踏まずのアーチサポートも、瓜二つです。
ていうか、こいつら、見た目おんなじフォルム、ですよね。
靴の中も、外も、羽根の周りの造作も、ヒールトップの形状も、ほぼ同じですね。
小窓も何もないけど、多分HANOVER製、なんでしょうね。
カジュアルなブランドのPTBですし、値段もきっとカジュアルだったでしょう。
アッパーのクオリティも、低いわけではないけれど、決して高くはありません。
足を入れた際の感触も、中敷き全体が少しふわふわしてます。
クッション性のある何者かが仕込まれているように思えます。
ワーク系メーカーのドレス靴にあるような履き心地です。
年代的には、1980sくらいのように思えますが、どうでしょうね。
サイズ7.5Eは、8Dの私でもいけそうなサイズ感です。
特に、トゥが丸っこいこともあり、捨て寸少な目めで普通に履けます。
どうしよう?
履く?
履いてもいいのですが、
どうしよう。
こいつ、
そもそも、転がす用に拾ってきたペアです。
そもそも、靴の数減らしてる最中です。
こいつより素敵なPTB沢山ありますし、やはり当初の予定通り、転がしましょう。
右から左でサヨナラは少しばかり寂しいですね。
1回くらいは履きましょうかね。
まあ、HANOVERメイドのセバゴがある、ということが分かっただけでも収穫です。
いくらで売れるかな。7.5Eだし、7500円くらいでしょうか。
そんな、「背番号7.5」なやつでした。