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Florsheim The Doverをメンテ

こんにちは、ばしです。

 

週末、ようやく今年の磨き初めをしました。
靴の手入れはいつも屋外、玄関先で行います。なので、冬はとても寒く、腰が引けます。大阪の土曜日は寒さはずいぶんとましだったのですが、朝から生憎の雨模様。
なもんで、とりあえず1足だけ。

こいつ。

 

Florsheim The Dover

昨年末に届いたフローシャイム。概要は年始最初の記事(「再びのフローシャイム」)でご紹介した通り、モカ縫いが特徴的で美しい「The Dover」という、インペリアルではない、青窓のレギュラーラインです、

ですが、古いです。「FC」=1962年6月製です。来年で還暦を迎えるペアですが、米国靴の黄金期は1960sと言われています。以前持っていた同型のペアが9.5cサイズ。今回は8C。サイズは恐らく問題ないかと。ドンピシャだと嬉しいのですが。

さて、早く履き下ろしたいので、早速メンテです。
いつも通り、まずは左から。

 

ステインリムーバー

ワックスの類はそれほどでもありませんでした。乾きもそれほどではなさそうです。状態はそんな悪くはない。まあ、取り立てて良くもないのですが。

 

LEXOL

アッパーに、コバ周りに、歯ブラシでガシガシとブラッシングです。ストームウエルトとその隙間の汚れをしっかりと掻き出します。

 

リッチデリケートクリーム

保湿&栄養補給。100均の「もどき」ではなく、ちゃんとしたほうで。なぜって、ちゃんとしたやつだから。リアルビンテージには敬意を表しましょう。

 

TAPIR LEDER OIL 

油分補給&保革。いつもならマット調になるのですが、いい感じでてらっと光ります。油分が不足していたのでしょうか。革との兼ね合い? なんかよくわかりませんが、いい感じ。

 

コロニル1909ニュートラル

いつも通りの仕上げ。あんまり光りませんね。まあ、そもそもハイシャインとかあんまりしませんし(←できない笑)、大体いつもナチュラル系です。

 

コバに黒のワックス

コバやヒールがみすぼらしいので、黒いワックス塗り込みました。コバインキでもいいのでしょうがこれで代用。まあ、問題ないでしょう。

ソールトニックを塗って右足は完了です。
右も同様の手順で、メンテ完了です。

【BEFORE】

【AFTER】

靴紐の通し方も変えました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

うん、いい感じです。いい感じですが、なんだろう。。。

別角度から。あれ・・・?

なんかピリッとしないと思ったら、モカ縫い部分、色が抜けてます。コバ周りを黒くしても、これでは引き締まりません。ここは黒く、クリーム入れましょう。

うん、まあ、少しはましになったかな。踵へ伸びるラインも内外ともに黒くしよう。

【BEFORE】

【AFTER】

おっ、いい感じですね。黒のクリームはサフィールノワールを使いました。どーせなんで、トゥと踵も塗ろう。磨いて、丹念にブラッシングです。

完了です。うん、やはり黒い靴は黒がいいですね。左右で光り方が違いますね。個体差なのか、私の磨き方の所為なのか。プロに磨いてもらって修正しましょうかね。今年はワックスや色のクリームも積極的に使ってみようかなと思ってます。

取り急ぎ、記念撮影。

うん、いい感じです。

あとは足を入れてみてどうか、ですね。
8Dがマイサイズな私にこの8Cはどんなかな? 
羽根が開きすぎにならなければいいのですが。ま、そのときはいつもより薄手のソックスを調達してみます。

なんて考えながら、昨日早速履き下ろしてみました。

Cウイズなので、やはり若干タイト目です。幅は大丈夫なのですが、甲部分の高さが若干きつい。靴紐をきつめに締めあげてみてこんな感じ。もう少し羽根の間が閉じてくれたら嬉しいのですが。少しは伸びるかな。まあ、徐々に履き慣らしていこう。

スタイルとして特段変なわけはないのですが、以前持っていた9.5Cの方がロングノーズ気味でかっこよかった印象です。

<以前の9.5C>

比べますと、今回の方がややもっさりした感じかな。などと思っていたのですが、そういうわけでもないのかな。あるいは、早くも見慣れてきただけなのか笑。

 

で、状態はといいますと、アッパーに傷やクラックもありませんし、履き口にキレもなし。オリジナルの網目のヒールトップは若干削れてますが、交換はまだまだ不要です。とても60年近くも前のペアとは思えません。

ただ、アッパー全体の状態は、前の9.5Cの方が「もちっ」としていたような気がします。まあ、値段も今回の方がだいぶ安かったですし。その分、あらためてグリセリン保湿なり、プロに磨いてもらうなり、手間と費用をかけてあげて、もう少しパリッとさせよう。

 

 

馴染むまでこいつはしばらく、
ヘビーローテーションでいきましょう。

 

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