こんにちは、ばしです。
3週間前のこと。
熱く長かったクールビズな夏がようやく終わり、ネクタイとジャケパンの季節がやってきました。思えば、夏場に半袖シャツを着るようになって何年経つのだろう。一度着てしまうともう元に戻れない。長袖腕まくりと比べて大変大変涼しくて良いのですが、若者ならいざ知らず、オッサンがそれではなんか間が抜けた感じも否めない。
何より、見た目に差別化が図りづらい。ともすれば近所の高校生と似たような恰好のこともあったり。これはつらい。悲しい。何より、オシャレではない。まあ、それは半袖シャツの所為ではないわけで、それが嫌なら夏場でもネクタイくらい締めれば良いのでしょうが、流石にここ数年の酷暑の下では背に腹は代えられない。
そんな熱く長かった夏がようやく終わった。
夏場はネクタイは締めないものの、セカストでユーズドの素敵な掘り出し物はないかとちょろちょろ漁っておりました(「セカストで中古のネクタイを漁ってみた」記事一覧)。10月月初よりそいつらから順番に登板させ始めましたので、例年のごとく記録も再開であります。タイクツにジャケパン2025-2026。
今シーズンのスタートはこいつから。
【1週目】
10/04 SAT
ONLY PREMIO
今シーズンのタイクツにジャケパンは休日の土曜日にスタート。この日は新卒で入社した会社の当時の上司・先輩・同期・後輩など40名程が集まる同窓会みたいな集まりがありました。ホテルの宴会場でだし、50~60代の集まりということできちんとした身なりで行ったのですが、ネクタイ締めてたのは私だけという・・・。変に目立ってしまった。
10/06 MON
altea
週が明けて月曜日。
月曜は黒い靴が多い。キャップトゥだと尚更、気分も引き締まって良い。ということでワシントン銀座が英国のファクトリーに委託したやつを投入。トゥの形がとてもお気に入りです。ネクタイはアルテア。若々しい色目が良い。ストライプの幅は広めが好みです。
10/07 TUE
ETRO
足元はジョンマーのオプティマ。
クッション性のある立体的なソックシートが特徴のラインで、足裏にぴったりフィットする履き心地の良いペアです。ネクタイはマイファースト・エトロ。最近はペイズリー柄=オッサン向け、とも言われてるようです。そんなこともあってか激安でした。僕はオッサンなんで全然オーケー。ネクタイの地色とシャツの色目を合わせてみた。
10/08 WED
上海シルクのネクタイ
足元はポールセンスコーン。
NEW&LINGWOODとのダブルネームで製造はクロケットです。スワンネックがチャームポイント。ネクタイは上海シルクなやつ。色違いで合計3本持ってます。こいつは茶とオレンジのカラーリングが好みです。色目の割に結構目立つマルチストライプなので、シャツを白でなく薄いイエローにしてみた。誰も気にも留めないでしょうが。
10/09 THU
paco rabanne
足元は「塩野」。
塩野さんて方が発注した昔の誂え靴です。スクエアなトゥとスムーズレザー&シボ革のコンビが個性的。コンビですが同色なのが履きやすい。ネクタイはパコラバンヌとかいうやつ。バブル経済期の頃の品かと。同ブランドは今はメンズはやってないみたい。シャツが派手目なので靴とジャケットとネクタイを同系色にしてみた。
10/10 FRI
GOLDEN CLASP
フローシャイムの7穴キャップトゥ、
それがペンフィールド。1983年製と新しめの年代ですがそれもあって状態は良好。サイズはUS8Dですが、比較的甲も高めで履き心地もグッドです。ネクタイはGOLDEN CLASP。タグにネクタイピンが仕込まれている米国特許の仕様です。米国ビン靴に米国ビンテージタイを合わせてみた。
以上、第1週はキャップトゥWEEKにしてみた。
ミッション☆コンプリート。
【第2週】
10/14 TUE
結城紬・奥順
三連休明けの足元はコールハーン。
同社創業初期の復刻モデルです。外鳩目がチャームポイント。ネクタイはジャパン・ビンテージ。と言ってよいのかな。「奥順」は今も続く結城紬の老舗なのだそう。タグのデザインを見る限り、このネクタイはその奥順さんの旧い時代のモノと思われます。ブルーデニムっぽい素朴さが良い雰囲気、かと思う。
10/15 WED
ARNYS
足元はアレン。
と、自作した中敷き。このチェスター、US8.5Dで私の足には少し大きめ。なので、革とコルクシートで作ったお手製の中敷き入れて履いてます。8年を超えて私のフットプリントがくっきりついてフィット感良いわけですが、少しクッション性が悪くなってきたかもね。そろそろ作り替えねば。ネクタイはアルニス。今は亡きブランドで知名度もあまりないのかとても安かった。赤いネクタイには黒か赤茶の靴が好みです。
10/16 THU
Church’s Burwood
昭和な手しぼりネクタイ
足元はチャーチのバーウッド。
五都市と私にしては珍しく最近のやつです。ここ数年の高級靴の値上げの結果、バーウッドの新品は18万円もするそうな。中古のこいつはその12分の1程度の価格でしたので、まあ、十二分に安かったと言えるかな。ネクタイはジャパンビンテージな「手絞り」なやつ。百貨店の「松坂屋」のもののようですが、とても立体的で何かのアート作品みたいです。ebayとかで海外向けに出品したら高値で売れないかな。
10/17 FRI
Polo by Ralph Lauren
締めの金曜日。
足元は1968年製のフローシャイム「The Bradley」を履き下ろし。少しでかいんで中敷きでサイズ調整してます。ネクタイはラルフローレン。ロイヤルクレストタイには紺ブレかな、と。しかしまあ、あれですね、腹、出てるよね。そろそろいい加減ダイエットせねば。
そんなこんなの2週目は、
「内羽根ウイングチップWEEK」だったのでした。
ミッション☆コンプリート。
☆
★
☆
朝、駅のホームで周りを見渡せば、スーツ姿の人、スーツにノーネクタイの人、ジャケパンノーネクタイの人、シャツだけで上着無しの人、と、まだみんないろんな恰好してます。けどまあ、それも時間の問題でしょう。
私は「半袖シャツ1枚」から「長袖シャツ&ネクタイ&ジャケットスタイル」に衣替え。暑さ、大丈夫かと心配もしましたが、案外問題なく切り替えることができました。そりゃね、もう10月も後半です。これから秋は加速度的に深まるばかりだし、いつまでも熱いままでは太陽も疲れるってもんです。
久々にネクタイ締めた感想は、やっぱり気持ちが引き締まってよいね。で、僕はやはりスーツよりも「ジャケパンにネクタイ」が好きだ、と思う。スーツを着ると、体を覆う面積のほとんどがスーツ=単色で共布、になるので、シャツやネクタイ、靴で遊ぼうにも限度があります。
そう、ドレス感伴うスーツスタイルには身に着けるべきもののそうでないものが存在します。ボタンダウンシャツはできれば避けたいし、ローファーも好ましくない。素足なんてそれこそNGです。ネクタイも、今回登板させた「手しぼり」みたいなやつは似合わなさそうで、結果、手持ちのアイテムたちの登板機会が大幅に制限されてしまい面白くない。
その点、ジャケパンスタイルは楽しい。上下が異なるだけで組み合わせのパターン数は一気に広がるし、身に着けるアイテムのそれぞれが主張しながら活躍できる。加えて、ジャケパンならボトムスに「白のチノパン」なんてのもありなわけです。スーツだとそうは行かない。ジャケットとパンツ、上下とも白だなんて、時代錯誤のマフィアみたいです。そもそもそんなの売ってないし、そんなのが似合う日本人なんて、松田優作か麻生太郎翁くらいしか思い浮かばない。
まあね、一度きりの人生ですので、「あえてそれを目指す」という道もなくもないわけですが、臆病かつまだまだヒヨッコの私です。
今シーズンはやめとこう。
(おしまい)






























