こんにちは、ばしです。
12月ですね。
あと1か月で今年が終わる。
思い返せば、そうあれは年男だった8年前のこと。1年にひとつ、何か一つだけで良いので新しいことにチャレンジする、そう決めたのでした。で、8年前のひとつが「ブログを始めること」だったのでした。
その後もとりあえずなんかひとつはやってきた。キックボクシングやってみたり(痛くて半年でやめた)、毎日一句川柳を詠んでみたり(最近はサボり気味)、ネクタイを自作してみたり(1本作っただけで休憩中)、お手製のカレンダー作ってみたり(半年以上サボってた)。
そんな風に、とりあえず小さなことでよいからと取り組んできたわけですが、振り返ってみますと、今年はまだ何もやってないな。いや、去年はどうだったかというと、何か始めたような気がするのですがなんだったか覚えていない。一昨年は「禁酒」だったかな。2年半経って今春からまた飲み始めたのですが、今年もまた「禁酒」にしようかな。
いや、年末年始のシーズンを思えば、それは来春あたりからの取り組みに順延した方が良さそうです。いや、そもそもそれって「新しいこと」ではないし。いずれにせよ、今年も残るところたったの30日。とりあえずなんでもよいので今年中に何か一つ新しいことを始めてみたいと思う今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回は、そんな前置き話とは何の関係もなくて、2週間ごとの定例企画であります。11月後半の2週間の足元とネクタイの記録です。新しいことを始めるのも大切。方や、一つのことを長く継続して取り組むことも大切です。
まあね、僕の人生です。
僕の好きなようにやりましょう。
【第7週】
11/17 MON
NICOLE
足元はネトルトン。zazaさんから譲り受けたやつを履き下ろし。10Aなのに違和感なく履けてしまった。サイズ感って難しい。ネクタイは二コルの旧いやつ。黒ベースのネクタイは好みです。東京時代の2000年代の前半、仕事で同社を訪れる機会が多々ありまして、在りし日の松田さんと何度かお目にかかれたのが私の自慢です。
11/18 TUE
Pierre Cardin
足元はエドワードマイヤー。1596年創業の現存する世界最古のシューメイカーです。同社オリジナルのビスポークは2000年代にクローズとなっていて、これはクロケット製の既製靴です。ネクタイはポリエステル製のピエールカルダン。最近ゲットしました。靴とネクタイの色目を合わせてみた。
11/19 WED
JOHN COMFORT
足元は青窓のフローシャイム。1964年製のレギュラーラインです。大のお気に入りの1足です。ネクタイはジョンコンフォート。旧いロゴのは持ってましたが、現行品は初めてです。オーソドックスで無難な一本。靴の窓とタイの色をコーデしてみた。
11/20 THU
ALVARO
足元はロイドアンドヘイグ。英国顔の米国靴です。シューメイカーは不明。ネクタイは聞いたことないイタリア製。幅広だったのですが、デザインが気に入って持ち帰り、自分で幅詰めした一本です。昔から千鳥格子は大好きです。
11/21 FRI
Aquascutum
足元はキャメルレザーのハート。カナダ靴です。このくらい薄い茶色もたまには悪くない。ネクタイはアクアスキュータム。特段好きなブランドというわけでもないのですが、緑のネクタイがマイブームなもんで。金曜日ということで靴下の柄をカジュアルにしてみたけど、誰も他人の靴下なんて気にしてません。
11/22 SAT
zazaさん宅へ訪問時の足元はマーチン。ハーフサイズ展開があったころの英国製。UK7.5サイズ、なので、ナナハンマーチンと呼んでます。休日なのでネクタイはなしで。
11/23 SUN
足元はコーヴ・シュー。写ってませんが、シャークソールです。こいつを見てますと、やっぱ平紐って良いな、と思う。休日なんでこの日もノーネクタイ。
で、お気づきの通り、月曜から日曜までの7日間、毎日プレーントゥを登板させてみた。PTB-WEEK、ミッション☆コンプリート。
【第8週】
11/24 MON(振替休日)
足元はアポロ。旧ディンケラッカーのツォップナートです。この日は早起きして3時間ドライブして1年ぶりの玉置神社詣り。由緒正しい寺社仏閣の参拝はジャケット着用がベターです。ネクタイは省略させて頂いた次第。代わりに、今年初めてのマフラー登板させてみた。朝8時半で気温8度くらい。寒かったですが、山の上は空気がピンと張りつめていて心地よい。身も心も引き締まる。腹回りも引き締まってくれたらいいのにね。
※関連記事
「念願の玉置神社に行けた件」
「念願の玉置神社、ふたたび」
11/25 TUE
Pierre Cardin
足元はチーニー。チャーチ傘下時代のまあまあ旧いやつです。ネクタイは幅詰めしたピエールカルダン。あと5ミリほど細くても良かったかも。まあ、問題ない範囲でしょう。
カジュアル気味なジャケパンスタイルをかっちりした印象にしたい。そんなときはジャケットやパンツのチョイスもさることながら、シャツを「タブカラー」にするのが効果的ではないかと密かに思ってます。肉厚なタイの襟元が引き締まる。週の初めにはついつい手が伸びる。
11/26 WED
PIEERE CARDIN
足元は旧いリーガル。1989-90のカタログ掲載品なので、ebay風にいうと「circa 1990」てな感じのウエッジソールなやつです。ネクタイはこの日もピエールカルダン。メインで蒐集中なのはポリエステル製の1960-70sのものですが、こいつは日本製のライセンス品。
ストライプの幅が広めで左肩上がりなのが気に入って購入。10センチを8.5センチに縮めたわけですが、うーむ、もう少し細い方が良かったかも。ただ、こいつは「P」のロゴの配置ゆえこの幅が限界なんですよね。これはこれで良しとしよう。
11/27 THU
vtg GUCCI
足元はオールデン。旧ロゴ、シボ革にVcleat仕様がお気に入り。ネクタイは縮めたオールドグッチ。アイロンもかけてすっきりしましたが、靴は黒の方が良かったかな。もしくはジャケットをグレーもしくはブラウンか。
この日はこのネクタイをすると決めていたのですが、他は朝出かける直前まであれこれ悩んでしまった。なんだけれども、そんなことが気にならないくらいレトロなデザインのネクタイに目が行くかもね。いまどきこんなデザイン締めてる奴なんてほぼいない。最近その手の感覚が麻痺してきたかもしれない。
11/28 FRI
vtg GUCCI
足元はこの日もオールデン。破けてそのままでは履けないやつを自分で強引にリペアしたものです。何とか履ける状態にはなった。ネクタイはこの日も幅詰めしたオールドグッチ。いい感じに仕上がったのではないかな。
黒地のネクタイは大好きです。黒のジャケットに合わせるつもりだったのですが、朝出掛けにグレーに変えてみた。それが正解だったのかどうか。黒の方が引き締まって良かったかな。まあそれはさておき、この週もひとまずは予定通り、PTBと自分で幅詰めしたネクタイ4本でウイークデー4日間を無事過ごせました。ミッション☆コンプリート。
11/29 SAT
絶好の行楽日和ですが午前中だけ仕事です。事務作業だけなんでカジュアルで。足元はバス。なぜならこの日はPTB-WEEKだから。明日もPTB履いてやる。
11/30 SUN
足元はサービスシューズ。今では随分貴重になってきた1960sです。ミリタリーな雰囲気がサイコーなわけですが、革質も歩きやすさもサイコーです。
足元が軍モノ、ということで、セーターも軍モノにしてみた。11月の最終日にして最後の日曜日、大阪は朝から快晴。上着も要らぬ陽気でありました。
てなことで、
週末を含め2週14日に亘り日替わりでPTB履いてみた。問題は、ほかにまだ十数足PTBがあることです。3週目に突入すべきか。他のスタイルに変更するか。本記事を書いている11/30sun 15:00時点ではまだ結論が出ていません。どうすべきか。まあそれはあと半日考えよう。いずれにせよ、PTB-WEEKs、あらためて素敵な靴たちに感謝です。
ミッション☆コンプリー
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(長めのあとがき)
「スーツか、ジャケパンか。」
雑誌やウエブでそんな見出しの記事をたまに見かけるのですが、拝見しますと掲載されている写真や内容は「スーツでネクタイ」か「ジャケパンでノーネクタイ」のどちらか、といったものであることが多い。というか、ほとんど全てがそうではないかな。で、思うわけです。いやいや、ちょっと待ってくれ。
「ジャケパンにネクタイ。」
はどこに行った?なぜない?おかしいよね。まあ、全く扱いがないわけではないようですが、「ジャケパンにネクタイするのもあり」といった程度の扱いなわけです。オフィスでのカジュアル化が進む一方の今の時代に「あえてネクタイ」は不適なのかもしれないけれど、僕が思いますに、「仕事での装い」に関して言えば、「ジャケパンにネクタイ」が自由度も高くほかの人と差別化が容易で、何より、一番楽しいと思うのですが、世の中的にはそうでないのかな。
なぜ楽しいのか。
仮にスーツスタイルの場合、例えば手持ちのワードローブが
・スーツ3着(紺グレーほか1)
・シャツ3枚(白ブルーほか1)
・本格靴3足(黒茶ほか1)
・ネクタイ5本(いろいろ)
とすると、コーディネイトすなわち組み合わせのパターンは、3着✕3枚✕3足✕5本=【135通り】となる。この「スーツ」が「ジャケパン」に置き換わることで、
・ジャケット3着(紺グレーほか1)
・パンツ3本(黒グレーほか1)
・シャツ3枚(白ブルーほか1)
・本格靴3足(黒茶ほか1)
・ネクタイ5本(いろいろ)
とすると、コーディネイトすなわち組み合わせのパターンは、3着✕3本✕3枚✕3足✕5本=【405通り】となる。
405通りのコーディネイト全てが「おしゃれ」かといえばそうではないわけで、イケてないNGな組み合わせも当然あるわけですが、組み合わせのパターン以上にオシャレの幅はスーツスタイルよりも格段に広いものになるのではないか。
なぜなら、スーツ=「上下とも同じ色」な時点でつまらん。スーツを着た時点で全身を覆うマテリアルのうちの8割方の面積を同じ色柄で占めてしまうわけで、そのような状態で、他の2割でできることなんてごく僅かです。
その点、ジャケパンは良い。スーツとは違ったアプローチが可能です。ネクタイの色ひとつとっても、ジャケットに合わせたり、パンツに合わせたり、靴に合わせたり。そして何より、靴がより生きてくる、ように思う。やはり靴がより映えるのはスーツよりジャケパンではないかな。ええ、靴が主役です、古靴ブログなもんで。
もちろん、コーディネイトで失敗することもあるわけですが、努力さえすればオシャレな人になれる、または近づける、と思う。「オシャレな人」「センスの良い人」というのは、405通りの組み合わせの中で一番イケてるパターンを瞬時に見抜ける人であり、より良いコーディネートの上で次に加えるピースはどんなものが良いかが感覚的分かる人、なのであろうと思う。
で、仮にそうだとすれば、そのような「センス」が先天的に備わった人もいるかもしれないけれど、我々凡人でも一つ一つの組み合わせを時間をかけて地道に「これはカッケー」「これはヘンかも」と検証作業を行えばそれなりに仕上がる、ということなんだと思うわけです。
そう、コーディネートとは「組み合わせ」であり「検証作業」なのである。で、おそらく、「オシャレになりたいけどそうでない人」というのは、この地道な検証作業を行うことなく、センスのある人がやるような直観で組み合わせてしまうから失敗してしまう、のではなかろうか。
オンオフともに身に着ける全てのアイテムでそのような検証を行うことなんて不可能なわけで、特に、オフのカジュアルな装いはアイテムやスタイルの方向性が多すぎて検証なんてできないし判断も難しいとおもうのですが、「ネクタイを伴う仕事での装い」に関してはそもそも社会的なルールというものがあるので大外しはしづらい。「NG」な組み合わせはそうと分かりやすい、判断しやすい。
つまり、仕事での装いというものは、「地道な作業」さえ行えば、時間はかかるかもしれないけれど誰もが「オシャレな人と同じ場所」に辿り着けるのではないかと思うわけです。僕自身は、自分がオシャレかどうかは何ともよくワカラナイ、特に最近は旧いレトロ過ぎるネクタイ締めても感覚が麻痺してしまっていて、ホントにそれでよかったのか、と思うこともしばしばです。
ですが、そうなりたいと思って、そのような地道な検証作業をやり続けてきた30年であり、今もそうなりたいと思っている、だから、「御洒落に頑張っている人」「オシャレな人になりたいと思っている人」との認知は得られているように思う。で、それでよいではないか。良しとしとこう。何が言いたかったのか、訳がわからなくなりましたが、改めて思い返して整理しますと、
ネクタイよ、頑張れ!
ネクタイ業界の人、頑張れ!
ジャケパンにネクタイ、頑張れ!
と言いたかったように思う。その上では、3つ目。「ジャケパンにネクタイ」はまだまだ浸透していない、ということは、未だにブルーオーシャンなのではないかな。ネクタイの出番は、活躍の余地はまだある、きっと。だから、頑張れ!ネクタイ&ネクタイ業界の人たち!
応援してます。
いやもうホント。
ユーズドばかり買ってる僕が言うのもなんなんですけどね。












































