こんにちは、ばしです。
年の瀬ですね。
押し迫ってきました。今年の年末年始は曜日の巡りも良く、9連休といつもより長い。なのですが、年末は大掃除やらなんやらですぐに時間が過ぎるし、年始はなんせ1月5日(月)から仕事です。古靴メンテとブログに割ける時間はそれほど多くはなさそう。
ということで、2025年の更新は今回が最終回。2026年は1月9日(金)から、との心積もりでおります。ひょっとしたら多少前後するかも笑。まあ、目出度いお正月ですので、なりゆきということでお許しを。
さて、今年最後となる本記事は、
【1】直近2週間の靴とネクタイの振り返り
【2】年始一発目にご紹介するビン靴のご紹介
の二本立てです。
【1】はいつもの2週間ごとのアレです。12月後半の2週間の状況をいつもの通り記録を兼ねてご紹介するものです。で、年の瀬の最終更新がそれだけでは面白くないので【2】も。こちらは「ご紹介」といいつつ「予告編」程度の「チラ見せ」なのですが、いやまあこれがね、久々の弩級なやつなのです。
木曜日に届いた(厳密には郵便局で引き取って来た)今年最後のニューカマー。「は、早く皆にも見てもらいたい笑」と思い、実は、こいつのことは12月30日に2025年最後の記事としてご紹介しようと思ったのですが、いつも以上にきめ細かな記事とする必要がありそう、とのことで断念。正月中に精魂込めて記事を準備することにいたします。
てなことで早速、まずは【1】から。
【第11週】
12/15 MON
GIANFRANCO FERRE
足元はダックス。カナダ靴です。ぱっと見にはPTBなのですが、アウトソールとの境目付近にはモカのステッチが。なぜこんな面倒なデザインとなったのでしょうね。カナダ靴はフェイクな意匠が楽しみのひとつでもありますね。ネクタイは旧いやつ。ジャンフランコフェレは今も存続しているもののメンズラインは廃止になってるらしい。まあ、世の中にファッションブランドが多すぎるんですよ、きっと。
12/16 TUE
ISAIA
足元はこの日もカナダ靴。マクヘイルの「Caravan Collection」というエキゾチックレザーのラインです。こいつは水牛。 1970sらしい。まあ、ごっつい革です。ネクタイはISAIAとかいうやつ。セブンフォールドで柔らかな締め心地。この日も緑のネクタイにしてみた。
12/17 WED
ONLY
足元はマクヘイル。貴重な「スコット」名義のマクヘイルです。分厚いアウトソールのガンボートが魅力的過ぎるやつです。旧い個体なもんで、たまにしか履きません。年1くらいか。ネクタイは京都のスーツ屋のやつ。何気に素敵です。お気に入りです。
12/18 THU
GOLDEN CLASP
足元はこの日もマクヘイル。Uウイングに見えますがイミテーションです。切り返しはなくて、プレーンなトゥにステッチとパーフォレーションのみ。よくまあこんな危険なことしますね、と思おう。ネクタイはタイピン仕込まれた米国特許なやつ。便利そうなのですがすぐに外れてあまり役に立たない。そこもまた魅力なのであります。
12/19 FRI
GLENOVER
足元はダックス。月曜に履いた黒の色違いです。黒よりも上質に思えるこの茶色のアッパーには「トラ」と呼ばれる天然の皺が入ってます。きめ細かで柔らかで上質な雰囲気がお気に入り。ネクタイはグレンオーバー。金曜なのでコーデュロイパンツにチェックのネクタイ、カジュアルな感じにしてみました。
最近インスタで繋がってるカナダ人とやり取りすることがありました。その靴売るなら俺に売ってくれ。いや、今はまだ売る気はないねん。てなやりとりだったのですが、そんな彼に「来週は毎日カナダ靴履くよ」といってしまったのでこの週はカナダ靴WEEKだったのでした。ついでに、ネクタイは5連続緑にしてみた。前の週からだと10連続緑です。
ミッション☆コンプリート。
【第12週】
12/22 MON
CARTIER
足元はこの日もカナダ靴。赤の色目とサイドレースがお気に入り。ネクタイはカルティエ。今はネクタイはもうやってないらしいので、結構なビンテージもの、かもしれません。色目とデザインがお気に入りなやつです。
12/23 TUE
Gilbert & Lodge
足元はロブパリ。インスタで「サージェント製」と紹介したのですが、勘違いでこいつはクロケット製だった、かも。確定はしていない。まあ、どちらかかな。ネクタイは良く知らないブランドのやつですが、小ぶりで出しゃばり過ぎないペイズリー柄がお気に入りです。ちなみにキルティングコートはバブアー。今年調達したやつをデビューさせてみた。英国風にしてみたつもり。
12/24 WED
BRICK HOUSE
足元は旧いパラブーツ。ブロック体ロゴの1987年製です。ネクタイはツープライスのやつ。十年以上使ってるかも。シルク100%なのですが起毛でふわふわしてて、優しい肌さわりがお気に入りです。まあ、直接肌には触れないのですが。
12/25 THU
Dominique France
足元はポールセンスコーン。知識不足なこともあって、こいつのファクトリーと年代判別は二転三転したのですが、1990年代にビームスさんが別注かけたクロケット製とのことで落ち着きました。ネクタイはドミニクフランス。赤地に柊ヒイラギの葉が鮮烈です。クリスマスと節分の頃に登板させてます。翌日金曜日は職場の大掃除ですので、ネクタイはこの日まで。シンプルかつ情熱的なやつにしてみた。
12/26 FRI
大掃除のため、ネクタイはお休み。掃除はジャージに長靴で、通勤の行き帰りは銀座フタバヤ。ローファーにしてみた。
掃除のあと職場近くの氏神さんにお詣りして本年の業務終了です。今年も一年よく働きました。ありがとうございました。
ミッション☆コンプリー
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【2】年始一発目にご紹介するビン靴のご紹介
先ほどのご紹介のとおり、
2025年の仕事納めはポールセンスコーンでした。最終日をこいつで締めくくったのには理由があります。「POULSEN SKONE」と「J.GANE OF ETON」のダブルネームのこのロゴの靴を履いて、年末にイギリスのセラーから届いたビンテージなやつを郵便局にお迎えにいったのでした。
それがこいつ。
旧そうな英国靴です。
きめ細かなスエードのアッパー。
旧そうなアウトソール。爪先側はヒドゥンっぽいのに土踏まずあたりには出し縫い糸が。なんだか変わった造作です。オリジナルかそうでないのか、定かではありません。リソールされたというよりは修理&補強されたような、そんな感じ。
内側。暗くて見えませんが、
釘穴が沢山開いている、はず。
なぜなら、こいつはビスポークですだから。
それも旧いやつですのでハンドソーンではないかな。
内側には手書き文字。「”33”」 もしくは「960」が顧客もしくはこの個体の管理番号なのではと思われます。
そして、ソックシートにはロゴが。
こいつの正体は、
J.Gane & Co.
125 HIGH ST. ETON
いやはや。
存在そのものは知りつつも、また、ダブルネームのロゴではその名を何度も目にしてますが、ここの単独名義なペアは今回が初めてです。これまでは写真ですら見たことありませんでした。ひょっとして、とんでもないやつを手に入れてしまった、のかもしれない。詳しくは年始にご紹介します。年末年始はこいつと戯れようと思う。
いやはや。
ほんと予想外なのですが、一年の締め括りに相応しいペアをゲットできました。今年も沢山の素敵な出会いがありました。靴の神様に感謝です。そして、今年も一年お付き合いいただきました皆様にも感謝です。年々希少となるビンテージ靴をこれからも一緒に手で、足で、眼で、愛でましょうね。来年も我々に素敵なペアとの出会いが沢山あることを願いつつ、今年はこれにて。
Let’s hope 2026 is a good year without any fear ♬
(おしまい)




































