U-Wing Tip by Dack’s

こんにちは、ばしです。

 

ネットで見つけてポチっ、としたのがちょうど2ヶ月前。いつもなら船便で6週間のところ、今回は7週間かかりました。カナダのセラーさんから、一体何足目だろう。というくらいよく買ってます。送料が安いのがありがたい。今回も船便で送料24カナダドル。

こいつ。

 

U-WING TIP by DACK’S

お気に入りのセラーさんの新たな出品。常々探しているUウイングで、サイズは8.5Dとのこと。状態も悪くなさそう。見つけて3分後には購入手続きを完了しました。

この手の靴の多くは爪先の形状が「W」の「WING TIP」がほとんどです。で、「W」でなくて「U」なのが「U- WING」。欲しい靴、こだわりの靴は様々ありますが、私にとって「U-WING」は、なぜだか、特別だったりします。

横からだとこんなです。ウイングチップしか見たことのなかった私は、Uウイングを初めて見たとき、「何か足りない」「なんか間抜け」、と感じたのですが、今はこれでいい。これがいい。

内側。ダイヤ型の小窓に黄色の文字。かっこいい。この窓のペアは1960s-70s頃、との可能性が高いみたいですが、1980年代の150周年の記念ロゴのペアにも一部見受けられるみたいです。

左上に「585」。サイズです。「5」はウイズE。「85」がサイズ8.5です。セラーさん情報では8.5Dでしたが、ちょびっと違いますね。まあ、小さいよりはましか。
右下に「67」。1967年製でしょうか。ただ、ビン靴の年代表記では二桁目の一桁目が逆の表記のものもあるらしいので、76年製かも。まあ、どっちでもいいかな。

「ZEBU GRAIN」。シボ革のアッパーです。Bespoke Shoes Finest Quality、とありますから、上級グレードみたいです。

みたいです、といいますのは、調べてみましたところ、先達のブロガー諸氏がこのペアのサイズ違いや色違いをブログで取り上げておられるます。文末にリンク先ご紹介しておきますので、年代や革質ほか、詳しくはそちらもご参考・ご参照頂きたく。

 

てなことで、
ダックスよ、待ちわびたぞ。
ウエルカム・トゥ・ジャパン!早速手入れだ!
いつもどおり、まずは左から。

 

ステインリムーバー

革質云々以前に、迫力が凄いです。

トゥ、小さな傷はありますが、それほどひどくはないかと。

 

LEXOL

コバ周りをしっかりと。

って、別にLEXOLじゃなくてもいいような気もしてます。

 

デリケートクリームもどき

アッパーの状態、そんなに悪くはなさそうなんで、保湿はこいつで。

古いペアではありますので、たっぷり塗り込みました。

 

TAPIR LEDER PFLAGE

LEDER OILが切れているので、かわりにこいつを購入しました。

OILの方が「染みてる感」「やってる感」ありますね。こいつの効果のほどはまだよくわかりません。

 

PARADE GROSS

出し縫いと分厚いソールの側面に塗り込みます。

ああ、手振れがひどい。すみません。

 

コロニル1909シュプリームクリームデラックス

仕上げのルーティーン。

肌理は整ったような気がします。

 

左も同様の手順で、メンテ完了です。
ドーン。

靴紐、平紐に交換しました。リーガルさんの85センチ。一番上を2回通してますが、少し長いかな。今度81センチのやつ買ってこよう。

遠目にみてもかなりの存在感です。
ビフォーアフターで。

 

【BEFORE】

【AFTER】

【BEFORE】

【AFTER】

ガンボート・スタイル。ずしん、と、音が聞こえてきそうです。

ソール。ハーフラバーみたいにレザーが貼られてます。

オリジナルは積み上げの釘打ち仕様だったようなので、こいつはリペアされたもののようです。BILTRITEビルトライトのトップリフト。職人が作業している姿が。この仕様のは初めてみました。このトップリフトも、年代判定の手掛かりになったりしそうですね。覚えておこう。

踵。半円のパッチがちゃっちい気もしますが、かわいい気もありますかね。

分厚いダブルソール。しっかり黒光りしてくれて満足です。

「U」部分、アップで。

ぞくぞくします。
わくわくします。

そんな、私にとって特別な3足目となるU-Wing Tip。
思えば、1足目はこいつでした。

 

FLORSHEIM 20318 

1958年4月製のマイファースト・Uウイング。実は、マイファースト・フローシャイムでもあります。

我が家にきて5年目。サイズ9Dと少し大きいので、スニーカー用の中敷き入れてサイズ調整してます。アッパーの状態もそんな良くはないのですが、お気に入りなやつです。

2足目はこいつ。

 

CHURCH’S  SHANGHAIⅡ

1929年、上海万博の頃のモデルの復刻であるこいつ。新品の靴を職人がわざわざビンテージ加工をほどこしたMade in Italyのチャーチ。

転がそうかと悩みましたが、手放したら二度と手にできないかも、とのことで、結局こいつは売らないことにしました。まあ、そんなこと言いだしたら、売れないやつばかりなんですけどね。

で、今回が3足目です。嬉しい。けれども、どれもビンテージもしくはビンテージ加工が施された中古ばかりです。
U-Wing Tip。昔は結構普通にラインナップがあったようですが、最近はほぼ皆無です。なんでなんでしょうね、カッコいいのに。と、常々思ってましたところ、そう考えるのは私だけではなかったみたい。

嬉しいことにこんなのがリリースされてます。

 

Arch Kelly U-Wing Tip

ほ、欲しい。。。
抜群にかっこいいMade in JAPANのペアです。Arch Kerryさんホームページのスクショ&写真そのままお借りしてきました。

カッコイイ。美しい。ため息が出ます。ダブルステッチほか、そのディテールはフローシャイムが蘇ったようです。還暦越えの私のフローシャイム、引退させる際にはこいつを買うぞと決めているペアです。まあ、そうだとしても、買うのはもう少し先かな。なぜって、お安くはないし、軍資金も必要です。あれ、なんか最近同じようなことつぶやいたような気がする・・・。

まあ、引退を待たずとも、何足あっても嬉しいU-Wing。
アメリカ・イタリアに続き、今回のダックスはカナダ製です。

サイズは8.5Eですが、内羽根ということもあり、サイズ調整の必要は僅かな感じ。とりあえず、何もなし、このままで履き下してみました。

うん、いい感じです。
サイズ感は気持ちゆとりあり。薄手の中敷き追加したらジャストっぽいです。

うん、いい顔つきですね、たまりません。

分厚いソールも私好みです。

おお、ダックスよ。
あらためて、ウエルカム・トゥ・ジャパン!
こいつは手放さないやつです。

はるばる日本まで来たことを後悔させぬよう、永く、大切に履こう。

 

(参考のブログ記事)
Dack’s U-wing (Zebu Grain) 」(europeanblendさん/N.O.S. w/boxより)
Dacks U-Wing tip」(電池さん/電池のブログより)
お久ブリテンシューズ。」(スニゲーターさん/地獄巡りNO.1靴地獄より)

 

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