古都・奈良を巡る(2025年6月編)

こんにちは、ばしです。

 

日曜日に奈良を巡ってきました。理由があってのことです。その日の明け方のこと。夢に職場の同僚が出てきた。奈良在住の彼曰く、

ばしさん今日は奈良巡っといた方がええですよ。

とのこと。

今の職場の同僚が夢に出てくるだなんて初めてのことです。奈良市在住でビン靴になぞ全く興味のない彼が、わざわざ夢に出てきてそう告げるからにはきっと何かあるのかもしれない。

週末は食事当番なのですが、この日は家族皆出払っていて晩飯も各自出先で食べてくるとのことで、晩飯の準備も自分の分だけで良い。そんなこともあって、午後遅め、15時頃に家を出て一人クルマを奈良へと走らせたのでした。

 

奈良のセカスト巡りは年に1度は行くようにしてます。

たまにしか足を運ばないにもかかわらず、素敵なやつに遭遇する確率が高いような気がする、それが奈良。前回記事にした2022年10月はセカスト5軒ほか2軒の計7店舗を巡り2足ゲットしました(過去記事「古都・奈良を巡る」参照)。仕事でたまに奈良を訪れる際も通りかかったセカストをパトロールしますが、なんやかんやと出会いがある。そんな奈良。

 

今回は少し遅めの出発ということで、奈良市内を中心に4店舗だけ、さくっと巡ることにしました。4軒も巡れば1足くらい何かあるでしょう。期待を込めて、まずは1軒目。

 

 

【奈良押熊店】

ここは前回も1足拾って帰りました。結構当たりが多い印象です。

今回はどうでしょう。

おお、オールデンがお出迎え。かかと内側リペア済の22900円。お好きな方、どうぞ。

TRICKERSのサドルが12900円。お買い得かも。サイズはUS8.5とのこと。いや、UKでしょ。

で、これが結構気に入った。

コムデギャルソン・オム・プリュス。

サイズ25.5センチとのことですが表記よりだいぶ大きいみたいでスルーしましたが、英国製のこの手書き文字には後ろ髪をひかれます。

スエードの42nd発見。状態よさそうです。

あ、いや、ソール割れてます。スルー。

レディスコーナーに紛れ込んだメンズもなし。
そんなことで、さようなら押熊店。

ついで2軒目。

 

 

【ガーデンモール木津川店】

ここは比較的新しいようです。ていうか、奈良と接してますが住所は京都府です。

ホームセンターにスーパーほか複合施設の中のセカスト。2022年当時はまだオープンしてなかったのか京都ということで気づかなかったのか。今回が3度目くらいの訪問ですが、過去2度は釣果ゼロ。三度目の正直なるか。

「a」のつく時代のテストーニ。サイズ小さめ。

布タグリーガル。サイズ小さめ。

ユニオンインペリアル。すみませんローファーはお腹いっぱいなのさ。

 

レディスコーナーにて。

お、こいつメンズですよね。良さげ。何者。

お、リーガル。小さめ。残念。

先ほどのリーガルと並んででかめのパンプス。
オペラパンプスのようです。メンズじゃね?

おお、シェトランドフォックスです。

25センチ?か?

なんと!こいつ、久々に見るALAN FLUSSERです。小さくて履けないし、履く機会もないのでスルーしましたが、これは結構買いかもしれないな。

などと考えつつ、さようならガーデンモール木津川店。二度あることは三度でした。

ついで3軒目。

 

 

【奈良法華寺店】

JR奈良駅、近鉄奈良駅に一番近い、いうなれば奈良県下で一番都会エリアにあるセカスト店舗がここなのですが、これまでを振り返って、一番可能性が高い店舗でもある。期待に胸を膨らませて店内へ。

FOOT THE COACHERがお出迎え。

おお、3900円。使用感ありますがお買い得と言えそうです。サイズが合えば持ちかえるところ、私には若干大きい。

リーガル発見。旧そうです。サイズ25.0か。。

リーガルの靴は25.5がマイサイズなのですが、ブーツということで少し大きめの造りで足を入れたらジャストです。お値段も2千円とお買い得。そういえば今月は2千円までの靴しか買わない方針でした。こいつは拾って帰ろう。

お次。

げっ。筆記体のチーニー。実物は初めて見た。

良きかな。されどサイズ小さくさようなら。

クロケット。高い。デカい。

やや旧い年代のオリエンタル。奈良県のシューメイカーです。サイズ小さめ。

いやあ、色々ありますね。奈良県下のセカストはここが遭遇率が一番と思える品揃えです。1足ゲットできたし、良かった。いい買い物ができました。

お次の4軒目はこれまでの経験からは期待薄なのですが、一応覗いて帰ろう。もしも、ということもあるしな。なんて思いながら、念のため最後に店内をもうひとまわりしてみたら、

なんかえげつないやつを発見。

な、なんなんだこれ。

コバが2段で出し縫いも二重。たまにネットでこんなコバのやつを見かけます。トリプルソールなことが多いようなのですが、こいつもそうなのでしょうか?

Benchmade in Englandとあります。状態もグッドです。

内側には手書き文字。なるほど、サージェントですね。と思ったら、ソックシートには見慣れた文字が・・・。

なんとこいつ、リーガルのペアであります!

お値段7900+税。いや、ごめんね、今月は2千円以下しか買わない方針なのさ。なんだけれども、ちょっと待て。今月が誕生月な私。千円引きのクーポンの期限は翌日の月曜日までです。ただし、税別3千円以上の場合のみ適用なため、チャッカ1足では値引きにならない。

うーむ。どうしたものか。うーむ。

たぶん10分くらい靴の前で思い悩んだ私。リーガルがアルフレッドサージェントに別注をかけた強烈なコバのPTB。これは、スルーしたら恐らく二度とお目にかかることはなさそうです。

うーむ、うーむ。で、

足を入れたらなんと!ジャストサイズであります!

ロングノーズ・タイプの靴はあまり好みではないのですが、こいつは別格です。手放すことになっても1万円くらいでは売れそう、損はしないでしょう。予定変更、持ち帰ろう。

 

さて、最後にもう1軒。

 

 

【生駒店】

かなり古い平屋の建物です。

ツバメがお出迎え。

聞いたことないイタ靴。サイズも小さい。

コバがえげつないです。今日はこんなやつによく出会うな。

MAKERS。コードバンではない。サイズも小さい。状態の割に高い。だから売れない。きっと。

オールデン。少し手入れしてきれいにしたら売れるかもよ。

値札にチャーチとりありますがチーニーですよね。ちゃんとよく読みましょう。私には小さいサイズ。状態はまずまずのユーズド。年代旧めだし、もう少し安ければ・・・、あ、余計なことばかりすみません。ついでにもう一つ余計なこと。

小さめサイズのクロケット。なんか形がいびつです。と、思ったら、

右足用のシューツリーが左に装着されてます。片足だけ展示されているので私には取り換えようがありません。折角のハンドグレードです、入れ替えといてあげてね。

 

場所を変えて、

ネクタイコーナー。なんか素敵な奴はいないか。と、思ったら、

旧そうなWEEJUNSを発見!!こんなロゴのソックシート、見たことありません。USAではなくMAINEとあります。

この表記もかなり旧そうです。1960s頃ではないのか。

踵が剥がれていることもありめちや安い。なのですが、

デッドです!

サイズ表記8Dの割にはやや細め。素足でジャストなのですが、すみません、ローファーはお腹いっぱいなのです。それに2千円超えてるし。

代わりと言ってはなんですが、

トラッドな感じのネクタイをピックアップ。チェックのネクタイは結構好きです。

安いし、次の秋冬用に拾って帰ろう。
てなことで、さようなら、奈良。帰ろう。

件のクロケットのツリー。

店員さんには何も伝えてませんが、型崩れしないようとりあえず外しときました。入れてみたら違和感でおかしいと気づくでしょう。あとはよろしくね。

 

 



 

ところで、

この日の足元はフローシャイムでした。

シャツに少し汗が染みてます💦

手には先日丸洗いして糊付けした縦長トートを携えて奈良巡りでした。ちゃんと獲物を持ち帰れてよかった。縁起の良いカバンなだな。これからはパトロールの際はこいつを相棒に出かけよう。

 

てなことで、

この日の釣果はリーガルが2足。

奈良市在住の彼のおかげ、ということですかね。いや、そのお告げを信じた僕への神様からのプレゼントなのでしょう。そういえば、この週は前日の土曜日まで毎日リーガルの靴を履く「REGAL WEEK」だったんですよね。

獲物が2足ともリーガルという、なんともまた良く出来た話ですね。

こいつらの詳細は、

またそのうちに。

そんなこんなで、ありがとう、奈良。お陰様でREGAL WEEKを素敵に締め括ることができました。

ミッション☆コンプリートリー☆コンプリート。

(おしまい)

 

(関連過去記事)
古都・奈良を巡る
北河内を巡る
南河内を巡る
北摂・三島を巡る

4件のコメント

  1. ばしさん、こんにちは。

    ハノーバーコードバンを購入させていただいたasrisaです。久しぶりのコメントです。

    ヴィンテージリーガル、いいですねー。
    私、どストライクゾーンでして笑
    私も今月、良コンディションの80年代イーストコーストと布タグのチャッカブーツを購入しました。
    リーガルの布タグは、トータル12種類になりましたよ。
    ※まだ他にもあるんだろうなぁー笑

    ネットで調べても中々出てこないので推測込みなのですが、60年代の日本製靴リーガルインペリアルグレードはマッケイ製法でヒドゥンチャネル。ライニングの色はダークブラウン。
    ※この形状のインペリアルグレードを3足持っているので間違いないかと思います

    1960年代・70年代初頭と思われる日本製靴リーガルはほとんど出てこないんですよね(60年代のビン靴市場はUS製とUK製が圧倒的に多い)。
    60年代と思われるリーガルを見つけた際は、是非とも購入いただき「Mコロ」していただけたら嬉しいです笑

    それでは。

    1. asrisaさん
      こんにちは、ご無沙汰してます。コメントありがとうございます。
      布タグリーガル12種類!すごいですね。ですが、モノの良さを知るとそうなりますね。
      私は、見かけるけれどもマイサイズでないやつが多くて、その後はなかなか増えてません。
      で、不勉強だったのですが、ライニングがダークブラウンのインペリアルが貴重なんですね。
      あまり見た記憶がない、いや、何度かあったような気が。
      大衆高級靴としての歴史がありますので、やはりリーガルは楽しいですよね。見かけたらゲットします!

  2. こんにちは

    いやあバラエティ豊かな顔ぶれですね。さすがオリエンタルシューズのお膝元奈良県、侮りがたしです。

    個人的には旧いGH BASSのヒール外れてたのは直してでも履きたいと思いましたが、値札を見るにセカストオンライン販売ではなさそうですね、残念(>⁠.⁠<

    1. 三十郎さん
      こんばんは。件のBASS、いいですよね。1軒目がこの店なら買ってたかも。で、替わりにサージェント製のリーガルをスルーしていたような。うーん、どっちもどっちな感じですね笑。奈良って小さな町なのに、ほんと侮りがたしです。手ぶらで帰ることも少ないですし、これで頻度上げたらどんな出会いがあるのだろうって思います。で、全体的に価格も控えめなような気がします。同じ関西圏でも京都と神戸には足がなかなか向かないのですが、どちらも色々ありそうですよね。今年中にどちらか片方はと思ってますが、京都に行ってセカストだけ巡ったらバカって言われそうです笑。

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