ビンテージスニーカー・U.S.Keds

こんにちは、ばしです。

 

三寒四温とはよく言ったもので、

3月になり「いよいよ春だ」とかなんだと申しておりましたら、冬の寒さがぶり返してきました。今日の東京は極寒で雪だとか。大阪も今週は肌寒い毎日です。とはいえ、季節は着実に前に進んでいます。巡る季節にバックギヤなどない。前へ進むのみで、春はもうすぐやってくる。

となりますと、必要なのは「足元の春の準備」です。備えあれば憂いなし、とのことで、このところ安いスニーカーを拾ってます。と言いましても、スニーカーは詳しくはないです。詳しくなりたいとも思わない。そのような沼に興味はない。

そんな私がスニーカーを選ぶ基準は「色」です。まず何よりも「白」。白スニが大好きです。高校生のときにジャックパーセルに出会って以来、私にとってスニーカーといえば白なのです。ということで、2月には満を持して白いキルトスニーカーを手に入れました。

 

 

真ん中のやつがそれです。

実際には「白いスニーカー」と「白いキルト」を手に入れて「がっちゃんこ」しました(過去記事こちら)。これで白スニは3足になりました。当面はこれで十分です。で、そうなりますと思うわけです。白だけで良いのか?

シンプルな黒が1足くらいあっても良いのではないか。そんな風に思い始めた矢先に出くわしました。とはいえ、ビン靴ブログですので、たまにはスニーカーもビンテージなやつで。まあ、実のところはそうと知らずに拾ってきたんですけどね。2月の1足目か2足目のやつ。

ご紹介です。

 

 

U.S. Keds

色は黒、なんだけど、

スエードでシンプルなチャッカスタイル。まさに大人の男の春の足元に似合いそうなスニーカーではないかな。

スエードは擦れキズが目立ちがちですが、これはそれほどでもない。

そんなに履かれてないのかも。

ソールも結構残ってます。

いい感じです。で、「US Keds」とあります。「ケッズ」、ってやつだな。若いころ、というか、それ以前のまだ子供時分に聞いたことある懐かしい名前です。なんだけど、私がよく聞いたのは「プロケッズ」というやつでした。

調べてみたところ、

【Keds】は1917年創業の「United State Rubber Company」のブランドなのだそう。「スニーカーという言葉を世に広めたのはケッズ」と言われるケッズは、1960年代のバスケットボール市場に向けた「Pro-Keds」のブレイクによって「東のケッズ、西のコンバース」と称され、アメリカスニーカーの定番ブランドとして名を馳せたらしい。

バスケットボールシューズ以外にも様々な「Keds」ブランドのラバーシューズ・アスレチックシューズを世に送り出していて、今回の「US Keds」は社名である「USラバーカンパニー」の「US」を冠したものであるらしいです。

なるほど、ソックシートのロゴもでかでかと誇らしげですね。

「9」とあります。サイズUS9ですね。やや細身なつくりのマイサイズです。「PP30」てのは何でしょう?モデル名?で、タン裏にも文字が。「MADE IN JAPAN」とあります。ほお、日本製なんですね。日本で作ってたということは、最近のモノではないな。いつ頃のものなのだろう?

 

そう思って調べてみたところ、メルカリさんで同じモデルのサイズが違いが出品されてました。それによりますと、日本製のUSケッズのこのモデルは1980s頃のモノなのだそうです。で、なんと驚いたことに、そのサイズ違いのペアの出品価格がなんと5万円超!

おおっ!!
そんないい値で売れるのか?
そんなガチなビンテージなのか?!

もしそうであるなら、探している人がいるかもしれない。もしそうであるなら、思いやりに溢れた私としては、欲しい人にお譲りせねばなるまい。よし、旅立たせる前に儀式です。まずはメンテです。とはいえ、40年も前のものにしては状態はかなり良い。

履き口にダメージもないし、

ソールも綺麗だし、

まあ、そんなやることないね。
強いて挙げるとすれば、

側面のラバー部分かな。
白のラバーのメンテにはいつも「メラミンスポンジ」もしくは「消しゴム」を投入することが多い私なのですが、こんなの発見。

【激落ちくんの消しゴム】

です!DAISOで購入、2個で税別100円です。スッキリした顔がステキで思わずゲットしてしまいました。

まあ、元が割と綺麗なんで変化は分かりづらいですが、とりあえず儀式はこれにて完了です。

 

どんっ。

おお、カッコいいです。

ラバーもスッキリしたかな?

うん、スッキリしたようです。

よし、準備完了。

転がしましょう。
いつものごとくお安く拾ってきたこいつ。いくらで転がそうかな。先ほどの5万円超のペアよりこちらの方が状態はかなり良好です。6万円でどう?いや、そこまではちょっとね。第一、このペアの相場観が全く分かりません。色々と思案した結果、4万円弱で出品してみました。

さて、後は待つのみ。

いくらで指値が来るだろう?35000円くらいで着地だと嬉しいな。そうだとすると、手数料3500円と送料850円差し引いて30650円となる。仕入値もとい買った金額を差し引いてもかなりの儲けです。売れたら何買おう?結構素敵なビン靴が手に入るな、うしし。

・・・なんだけれども、待てど暮らせど指値はなし。それどころか「いいね」すらつかない、ゼロのまんまです。2月中には転がしたい。ということで、25000円に値下げするも、それでも「いいね」はゼロのままです。さらに下げたら売れる?いくらで売れる?いやそもそも、

こいつ、ほんとに売れるのか・・・。

そんなこんなで1ヵ月。

こんなことは初めてです。1ヵ月でコメントどころかいいねがゼロだなんて初めてではないかな。ソッコーで売れると思ってたのにね。

「U.S.Keds ころころ」

てなタイトルで、転がしました~儲かりました~、てな記事を書くつもり満々だったのですが、当てが外れてしまいました。で、これはもうだめですね。もう、いいね、いいよね。あきらめても、いいね。

 

ということで、

 

出品とりやめ。

君は我が家にステイだ。当初の予定通り、この春の僕の足元を黒く彩っておくれ。まあそもそも、千円ほどで拾ってきたやつです。そんな濡れ手で粟はないよね。世の中、そんな甘くはない。と思いつつも、千円でこんな素敵なやつが手に入るなんてね。

 

世の中、けっこう甘いね。

 

(おしまい)

 

6件のコメント

  1. こんにちは

    KEDSのスニーカー、黒のスウェードで大人なルックスのシブい一足ですね。

    実は僕も次のインスタグラム投稿にPROKEDSのスニーカーを予定していて、手に入れたものをきっかけに歴史を色々調べていたのですが、コンバースと違って情報が少なくいまいち掴みどころがありません。
    どうも日本では浮き沈みがはげしく、代理店も一貫していなかったりと、時代に翻弄されてきたブランドのようです。直近の日本撤退理由も「コンバースに敵わないから」という潔すぎる理由(苦笑)

    でもそういう生いたちを知るとつい判官贔屓したくなります。歴史ある老舗ブランドですし我々アラフィフの足元を彩るにはちょうどよいかと思います。

    1. 三十郎さん
      こんばんは。スニーカーを買った、というより黒のチャッカが欲しかったところでグッドタイミングでした。で、ケッズ、やはりコンバースが強敵だったんですね。小学校の頃に「プロケッズ」を知りましたが、中学入った頃、1974年前後くらいから世の中コンバース一色だったと記憶してます。メジャーよりマイナーに惹かれる私向きかもしれない。大事に履きます。メジャーになったら転がそう笑。

  2. Kedsって、なんかコンバースの2番手的な感じですよね。
    私は結構好きで、プロケッズ のコロンビア製のスエード ロイヤル ハイカットの箱入りデッドを温めているのですが、いまいち値段が行かないんですよね〜…
    当てが外れるって、結構ありますね。
    コレクションしておいて、有名人が着用するのを待つのみです。
    コンバースのアメリカ製は、デッドだと今でも高いのに…

    1. としさん
      こんばんは。おお、としさんも温めておられるところなんですね。
      で、やはり今はまだそんな価値高くないんですね。ありがとうございます。
      当面は自分で履きつつ、値上がりするの待ちます!

  3.   ばしさん

    お疲れ様です。ked’s、かっこいいですね。なんか、新鮮ですね。
    実は、ebayで、ked’sのadvertisement探しすると、けっこう古いの見つかるという!
    少し、掘ってみたいですね。なんか、特徴わかると面白いですね。ではでは失礼します。

    1. しんのすけさん
      お疲れ様です。なるほど、広告からのアプローチという手がありますね。
      で、おお、ほんとですね、結構古いのありますね。
      さすがスニーカーを世に広めたブランドです。掘ってみます笑。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です