丸洗いサメイソン

こんにちは、ばしです。

 

5月も3足買いました。買い増した。

ノルマ達成です。前回のリーガルは2足目でした。
1足目はその数日前、同じタイミングで購入していたのですが、メンテに時間かかりまして、ブログで取り上げる順番が前後しました。今回はそんな5月の1足目。2週がかりでがっつりメンテしました。久々にシャークソールなやつです。

こいつ。

 

Mason Shoes ✕ Ripple Sole

欲しかったんですよね、黒のPTB✕シャークソール。
週末の足元に黒いPTB。レザーソールでもいいのですが、見た目に少々重たい。ですが、くそまじめで面白みもないアッパーも、底が波波なだけで雰囲気がガラリと変わる。

シューメイカーはMASON。1904年ウイスコンシン州チペワフォールズにて創業。ワークブーツで有名な「チペワ」もこの町生まれの同郷です。ランバーマン=樵(きこり)の足元を守る頑丈な靴の製造なんかが盛んだったみたいです。シャークソールのMASON。名付けて、サメイソン。

 

MASONは元来、ワーク系の靴が得意なブランドのようですが、中古市場ではその高級ラインである「EXECUTIVE IMPERIAL」のビン靴をよく見かけます。

擦り切れてますが上部に弧を描くように“EXECUTIVE IMPERIAL”との文字。バッキンガム宮殿の衛兵が直立しているようなイラストのロゴです。

「EXECUTIVE~」は過去に3足買いました。1足目はこいつ。

タンカラーのロングウイング。この形状のオサリバンのヒールトップが装着されているのをよく見かけます。このペアは少し大き目サイズを中敷きで調整して履いてました。今はもう手元にありませんが、なかなかのお気に入りでした。

2足目と3足目はこいつら。

内羽根と外羽根のウイングチップ。どちらもビブラムソールを装着されたgo-getterによるリメイク品です。左の白いソールの方はすでに旅立たせました。右の「雨の日がハレの日」なやつは今も活躍中です。

内側の印字からMASONとの見立てでしたが、先日ソックシートをめくってみました。やっぱり、出てきました。MASONの靴はソールをリメイクされることが多いんですかね。理由は分かりません。

今回のペア。

サイズは8C。右側の少し擦れた丸いのはUFCWマーク。UFCWというのは、
「United Food and Commercial Workers International Union=全米食品商業労組」
という、食品業界&小売業界で働く人々が加盟する組合のことらしい。このマークは、要は「UnionMade」ということですね。

UFCWの設立が1979年。つまり、このペアは1980年以降の品ということになりますが、このマークの付いた他の沢山のビン靴情報によりますと、UFCWマークのビン靴は1990以降の製造のようです。MASONのアメリカでの製造が2003年までですから、こいつは1990sのペア、ということのようです。

 

 

RIPPLE SOLE リップルソール

「シャークソール」という名で呼ばれるこのソール、今回で3足目となります。元はリップル社が1950年代に製造したものだそうで「リップルソール」とも呼ばれるらしい。サメの歯のような形状が濡れた路面や岩場などで防滑性とクッション性を発揮するため、その実用性から登山靴の底などに装着されていたらしい。

その後、70年代にその独特のデザインが英国で注目され、90年代にはヴィヴィアンウエストウッドのエンジニアブーツに装着されるなど、今ではファッション性の高さから選択されることがほとんどなようです。リップル社はすでに倒産してしまっているようですが、同社は様々な企業にライセンスしていたらしく、今でもVibram社製のシャークソール「ビブラム 7124ソール」が新品で入手可能です。

で、今回のシャークソール。

確かに、よおく見たら、「LICENSED BY RIPPLE CORP」「MADE IN USA」の文字が。なるほど、これもライセンス生産されたもののようですね。ちなみに、他に2足のシャークソールソールを持ってますが、1足にはVibramの文字が、もう1足にはなんの文字表記もありませんでした。

ソールにもいろいろあるんですね。まあ、底までこだわっているわけではない。あ、いや、こだわりたい。まあ、どっちでもいいや。

 

で、あらためて今回のペア。

土踏まずにアーチサポート的なものが。これまでの3足にはなかった仕様です。こいつは「エグゼクティブ~」のモデルではないんですかね。アーチサポートもレッドウイングのポストマンなんかの仕様に似てます。WORK寄りのメイソンのWORKなペアを元ネタにリソールされたものなのかもしれません。

で、見ての通り、細身です。履き口や甲の高さは問題ないのですが、爪先がやや細身です。かつ、履き口上部が内側に凹んでカタがついてしまっています。

だし縫い部分。

なんだか、コールタールで塗り固められたみたいになっちゃってます。なんなんですかね、これ。で、アッパーの状態も決して高級ではなく、むしろなんだか安っぽく光ってます。

 

よし、こいつはがっつり丸洗いして整えましょう。

 

と、その前に、いつも通りのメンテです。まずは左から。

 

ステインリムーバー

結構ワックスが塗られてました。

かなりマット調になりました。

 

LEXOL

歯ブラシでガシガシと。

コバ周りもすっきりと、と言いたいところですが、こんな感じ。

 

RenoMatリムーバー

がっつりいきましょう。

すっかりすっぴんです。

右も同様にすっぴんにしました。

最初のテラテラした光り方よりはこの方がいいです。

さて、メーンエベントです。

ぬるま湯をたっぷりと。

30分ほど漬け込みます。

履き口の凹み、少しマシになりました。

内外をボディーソープで優しく手洗い。ソールは歯ブラシでガシガシと。

ぬるま湯で濯いだうえで再度ドボンと30分ほど放置。

30分後。

おおー、履き口がすっかり整いました!
グッジョブ!俺!
いや、まだまだこれからです。

脱水機に投入。我が家の洗濯機がドラム式でなくて良かった。
8分ぐるぐる回します。

余分な水分はしっかりとびました。

うん、いいですね。整いましたね。

爪先は相変わらず細いけど。

さて、乾燥です。このまま乾燥するのではなく、少し大きめのシューツリーでテンションかけながら乾かすことで、相当に「リシェイプ」が可能です。

通常メンテ時は左のツリーをいれてましたが、今回は爪先を少し幅出しもしたい。ということで、トゥがごつめの右のツリーを突っ込んで乾かすことにしました。

なかなか、入れるのに苦労しました。かなりテンションかかってます。しかし、アッパー全体がしっかりと水分を吸っているので伸びて押し込みやすいです。乾いた状態でいれたら、破損するかも。

さらにテンションかけるべく、靴紐を通し、しっかり締め上げて乾燥させます。

履き口はすっかり形が整いました。爪先はどのくらいゆとりができるでしょう?この状態で1週間放置です。

乾いたらクリーム入れてしっかりメンテです。

さてさて、どうなるか。

 

1週間後。

すっかり乾きました。

履き口の凹みも綺麗になくなりました。やはり丸洗い&タイト目シューツリーの効果は絶大です。

このアッパーがどうなるのか。
いってみましょう。

 

デリケートクリームもどき

丸洗いして、乾かして、また戻す。

海産物状態です笑。

 

ブートブラックリッチモイスチャー

贅沢なやつを投入です。

それほど変化なし。

 

TAPIRレダーオイル

保革&油分補給です。

変化あり。うまくいきますように。油カタブラ。

 

コロニル1909

定番クリームでピカリ。

うーん、デニムの足元だと、光りすぎですかね。鈍らせよう。

 

サフィールクレム(黒)

光り過ぎないのか、光らせ方が下手糞なのか。イマイチ使いこなせてないクリーム投入。

鈍りました。結果オーライ。

ついでにソールにもクリーム入れてみましたところ・・・。

 

おー、なんか実はほかにも文字が沢山あったようです。一番上から、

「RIPPLEⓇ SOLE」
「ORIGINATED BY NATHAN HACK」
「U.S. PATENT  2710461」
「LICENSED BY RIPPLE CORP」
「MADE IN USA」

とのこと。おー。なんかいい感じですな。

 

「ORIGINATED BY NATHAN HACK」

というのがこのソールに関する大本のリソースのようです。
「NATHAN HACK」でキーワード検索してみましたところ、有料記事の無料部分の記事(ニューヨークタイムズの1971年10月6日の紙面記のアーカイブ)にヒットしました。

 

それによりますと、

「リップルソールシューズの製作で有名なネイサン・ハック氏が、昨日カリフォルニア州サンタモニカの自宅で亡くなりました。享年87歳でした。」

とのこと。以下、Google翻訳のままの文章転載させていただきます。

リップルソールシューズの製作で有名な靴メーカーのネイサンハックは、昨日カリフォルニア州サンタモニカの自宅で亡くなりました。彼は87歳でした。1917年にデトロイトで整形外科および矯正靴を製造するためにHackShoe Companyを設立したハック氏は、正式に引退した後、波形の靴底を備えた靴を発明しました。
彼の地元の家族を世界的な活動に関心を持たせた発明は、第二次世界大戦の研究に基づいて、空挺部隊が地面に衝突したときの衝撃を和らげる方法を模索しました。彼は妻と2人の息子を残します。

うーん、面白いですね。「サメの歯みたいだからシャークソール」なのですが、当時はサメの歯ではなく「波形」と表現されています。もとは整形外科医でいらっしゃたんですね。どうやら、整形外科医は靴の制作に携わりたくなるようです。

英国の整形外科医である「Sir Herbert Barker(ハーバート・アトキンソン・バーカー卿)」も同様に靴づくりに携わられました。同氏の名を冠した靴を1足もってます(このペア)。ただ、バーカー卿が靴の形状の提案のみ、なのに対して、ハック氏はソールにまで手を出したんですね。当時としては長生きですし、きっと、オリジナリティとバイタリティに溢れた方だんったんでしょうね。

で、翻訳文に戻りまして、「空挺部隊」とあります。要は、落下傘(パラシュート)で地面に着地した時の足への衝撃緩和、が、この波形ソールの開発になにがしかの関係があるようです。

ふーん、なるほど。歴史の裏側、というと少し大げさですが、必要は発明の母、なんだか面白い。

 

などと言ってる場合ではありません。
メンテ、まだ途中です。右も同様に仕上げました。

どーん。

 

形はだいぶ整いました。悪くない。ビフォーアフター。

 

【BEFORE】

 

【AFTER】 

光り方、鈍くしたつもりですが、まだ結構光ってますね。
コロニル、恐るべし。クレム、恐るべし。

 

さて、あとはサイズ感です。
履いてみました。

おお、入りました。
右足をご覧ください。羽根と羽根の間が開いてます。
左足をご覧ください。かなりタイトそうです。これを「きゅう靴」といいます。

別角度から。

 

シャークソール、なんですが、見た目はサメというよりも、お腹周りが太ったワニみたいです。ですが、履けなくはない。素足ならね。おかしいですね、お店で試着した時よりもタイトです。大き目のシューツリー入れましたが、ひょっとして丸洗いしたせいで当初よりも縮んだか。まあ、これが本来のサイズ感なんでしょうけどね。

やはり8Cはきついのか?
しかし、全体的に細いとか、甲が低いCウイズはよく見かけますが、こいつ、細いとはいえ、特に爪先が細身なんですよね。こんな細さは初めてです。こいつ、メンズの靴なんですかね。ひょっとしてレディス、とか。

なんたって、「ネイサンハック(姉さん履く)」ですし・・・。

 

もとい。

 

で、このペア、試着して買いました。ネットショップではなく実店舗です。この春にワニの型押しのフローシャイム買ったお店での2足目です。

内緒にしとくつもりだったんですが、私、今年は買うの控えめだし、ばらしてしまいましょう。今回は心斎橋にあるビンテージショップ「サーチライト」さんにお世話になりました。

サーチライトさんのホームページ

靴以外の取り扱いで有名な老舗ビンテージショップさんのようです。靴は、数はそれほど多くはないですが、非常に良心的な価格です。小さなお店ですが、いろんなものが所せましとぎっしりで、おもちゃ箱みたい。先日お伺った際は確かアンダー1万円のケンムールなんかもあったような。ほか、面白いのがポツポツありました。店頭以外にもあるようなお話でした。

ネット通販もありますが、足入れしてサイズ確認できますし、関西の方、一度訪問されてみてはいかがでしょう。長堀通り方面から、三休橋筋を南へ、南小学校の通りをさらに少し南へ下った左手のビルの3階です。

 

で、戻りまして、今回のMASON。

かなりタイトです。素足で、余裕ゼロです。はは、やってしまったかな。どうしよう。なんて思っていたら、メンテした翌日の日曜日。

たまたま立ち寄ったトレファク(東大阪・御厨)で、ストレッチャー、ゲットです。

以前使ってたのがぶっ壊れてしまってたんですよね。今回の方が老健な作りです。先週立ち寄った際はなかったよね、これ。で、990円(税込み)。なぜにこのタイミングなのか。

おお、神様、私にどうしろというのですか。

つっこんで、ぐるぐる回せと?

いや、それは最終手段ですので、今しばらく時間の猶予を頂きたく。

7.5Dサイズの男子とか、ちょうどかもしれない。
革靴女子で欲しい人もいるかも。なんてったって、姉さん、履く・・・。

妹さんでもオーケーさ。

ま、そんな感じ。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です