こんにちは、ばしです。
今回は古靴のメンテナンスです。昨年12月に拾ってきたこいつをメンテします。
参考になりますれば幸甚です。
フローシャイムロイヤルインぺリアル
・SIZE:不明(履いた感じではおそらく8D、もしくは8 1/2D)
・年代:不明(印字が消えており判別不能。1980年代のいつか)
・茶色のロングウィング
・ソール、ヒールともにオリジナル。二重の釘打ち&Vcleat
結局、メンテできないまま年越してしまいました。買って最初のメンテナンスを、以前ご紹介したメンテの手順どおりに行ってみたいと思います。
(以前の記事はこちら「ヴィンテージシューズ、買ったら、まず、どうする?」)。
基本的手順
【1】ブラッシングで汚れ落とし
【2】専用クリーナーで汚れ落とし
【3】保湿
【4】靴クリーム・ワックス塗布
【5】余分なクリーム・ワックス拭き取り磨き
【6】仕上げのブラッシングします
以上の6ステップでいきたいと思います。まずは左だけ手入れして、後でビフォーアフターを比較してみましょう。
【1】ブラッシングで汚れ落とし
大き目のブラシでさささっ、といきましょう。特にコバ周りを丁寧にかき出します。
【2】専用クリーナーで汚れ落とし
モウブレイのステインリムーバーでがっつりと。流れでソールもいっちゃいましょう。
【3】保湿
今回は3段構えで。①グリセリン保湿。濃度20%程度のグリセリン水をぺたぺたと塗りまくり。その後、②デリケートクリーム縫って、③コロニルシュープリームデラックス。②と③はどちらか片方でもいいような気もしますが、ま、持ってるものフルコースで。②③は上の写真みたいに指でそのままでいいです。
【4】靴クリーム・ワックス塗布
とりあえず今回は、元々の色目のままでいきたいので、ニュートラル(無色)の靴クリームを使用。コバ周りなど、細かなところは歯ブラシやペネトレートブラシで。
【5】余分なクリーム・ワックス拭き取り磨き
綺麗なぼろ布で拭き取り。この際、ちょこっと水をつけたり、ペペッ、と唾を噴きかけながら、ちょっぴりの水分を加えつつ拭きのばすといいように思います。
【6】仕上げのブラッシング
片方だけで5分。ひたすらブラッシング。塗布した靴クリームが、表面の凹凸を埋めるように塗り広がることでいい感じに仕上がるらしいです。今回は2~3分程度でやってみました。
左足だけ、順にやってみました。こんな感じ。
コバ部分と底面も同様に手入れしてみました。底には底用のクリームがあるようですが、ま、一緒でもいいんじゃないでしょうか。ほとんど見えなくなっていた「FLORSHEIM Royal Imperial」の文字も浮かび上がってきました。
右も手入れしてみたらこんな感じ。紐の色目と長さのチョイスを間違えてしまいましたが、うーん、いい感じではないでしょうか。日差しが変わってしまってますが、あらためてビフォーアフターでこんな仕上がりとなりました。
ここまで所要時間20分です。写真撮りながらなので時間かかってますが、各手順を左右同時に行ったり、複数のペアを同時に、流れ作業的にメンテすれば、スピーディかつ効率的に仕上がります。
奥さんへの愛情と同様、手持ちの靴にも愛情注いでやってくださいね~。
ごきげんよう!