こんにちは、ばしです。
イントレチャートの靴を拾ってきたGW明け最初の週末。
実は、他にもめっけもの拾ってきました。
こいつ。
K SHOES セミブローグ
イギリスの老舗靴メーカー、K SHOES。
実物を見るのは初めてです。
トゥのぽってりしたセミブローグ。
まさに、これぞ英国靴、というフォルムです。
1842年創業のK SHOESは、チャーチやトリッカーズと同様に、ロイヤルワラント(英国王室御用達)だったようですが、1981年クラークスに買収されたとのこと。
あまり耳にしませんが、今もその名は残っているのでしょうか。
そんな英国老舗メーカーのビンテージ。
500円玉3枚ほどで拾ってきました。
よーく見たら、履き口部分、ライナーの糸が切れてしまっています。
ほおほお、なるほど、ハトメ部分はこんな風になってるのね。
というか、このままでは履けませんね。
修理できるのでしょうか。
で、よく見ると、「K shoe」とあります。
よく見かけるK shoesのインソックには必ずあるはずの、複数形の「s」がありません。
内側のロゴも「s」はなし。
印字がありますが、上手く読めません。
このメーカーの年代判別方法がわかればいいのですが、きっとなさそうですね。
まあしかし、ぱっと見、で、相当に古そうです。
想像ですが、1960~70s頃でしょうか。
ソールはこんな感じ。
数度履きのほぼミント、です!
ヒドゥンチャネルのグッドイヤー。ソールセンターの刻印も綺麗に残ってます。
お手製でしょうか、爪先とヒールには硬いラバーが。
剥がしてみましたところ、周囲にぐるりと釘が。
おお!なかなかにナイスな光景です。
で、もとからついていた「ツバメソール」。
広島化成株式会社さんという現存する企業のようです。
ホームページ拝見しましたところ、
◎1947年「広島護謨工業株式会社」として設立
◎1964年「広島化成株式会社」に社名変更
とのこと。
やはり、60s後半から70sのものである可能性が高そうですね。
ほとんど履かれないまま放置されていたところを、春の陽気で這い出てきた、といったところでしょうか。
で、このアッパー。
K shoesの「K」って、「からっから」の「K」かと思うくらい、乾燥してます。
早速手入れです。汚れを落とし、グリセリン保湿です。
コットンパフを切らしていたため、キッチンペーパーで代用。
アッパーを包むように載せて、100均で買ったスプレーボトルに濃度30%のグリセリン水を入れてぷしゅぷしゅと。
履き口もしっかり覆います。
ぐんぐん吸い込みます。
20分ほど放置してもまだ吸い込む。
インソックもからっから。
ええいっ、直接スプレーしちゃえ。
その後、アッパー、ライナー、インソックと、内外すべてデリケートクリームを塗りたくり、コロニルで仕上げ。
最後に、メダリオンに固まったまま残っていた古いクリームを除去。
細めのマイナスドライバーをくるくると。
メンテ完了です。
どおーんっっ。
おお、素晴らしい革質です。
メダリオンも超絶に素敵です。
おお、この顔、僕が一番好きなタイプのやつです。
ライナーの修理をしないと履けないので、靴紐は通さずにおきましょう。
ビフォーアフター。
【BEFORE】
【AFTER】
【BEFORE】
【AFTER】
なかなかに素敵なペアです。
履くのがもったいないですが、ライナー修理して履いてみよう。
最近、英国靴づいている私です。
で、
最近、なぜか茶色の靴が続いてます。
今回も茶色でした。
そろそろ、黒が欲しい。
ですが、なんとこの次も茶色と決まってしまっています。
待つこと6週間。
ようやく、届きました。
こいつ。
カナダから船便で届いた、ハートの籠ったやつ。
次回はこいつです。
ドキドキしますね、ハートだけに・・・。
前回のリーガルの追加作業はまだできてませんで、ご報告はもう少し先になりそうです。
もろもろ、お楽しみに~。