こんにちは、ばしです。
全5回の米国ビンテージ靴ノススメ。
残すところあと2回となりました。
【序章】 ビンテージ靴の世界へようこそ
【二章】 ビンテージ靴の魅力について
【三章】 ビンテージ靴のメンテナンス方法
【四章】 ビンテージ靴を沢山見てみよう ★
【終章】 ビンテージ靴を手に入れよう
(まだの方はぜひ序章からお読みください。)
今は亡きシューメイカーも多い米国ビンテージ靴の世界。
折角出会えたのに、そうと知らなくて見過ごしてしまっては元も子もありません。
折角の出会いは逃がさない。
そのためにも、どんなシューメイカーがある、もしくは存在したのか、年代ごとにどんな特徴があるのか、、、など、事前知識は多いに越したことはありません。
(1)米国ビンテージシューメイカーあれこれ
(2)ためになるビンテージショップ&靴ブログ
(3)サイトの使い方やポイント
まず、具体的な社名をランダムにご紹介します。聞いたことのあるものないもの、現存するメイカー、しないメイカー、さまざまです。聞きなれないメイカーの名前に触れてみましょう。
次いで、実物(写真)を解説つきでみてみましょう。
私のおすすめのWEBショップや靴ブログをご紹介します。あとは、ご自分で、WEBショップやブログを楽しみながら、ビンテージ靴に関するさまざまな情報と魅力に触れてみてください。
(補足)
ショップさんからは、広告費を頂いたりということは全くありません。
関係者でもないですし、利害関係もありません。念のため。
ブログは日頃から拝見しているものを勝手に紹介させてもらってます。
問題ある場合は恐れ入りますがご一報ください。
(1)米国ビンテージシューメイカーあれこれ
主要なところをまずは20社、挙げてみました。
いかがですか?いくつ知ってますか?
私はこの趣味に傾倒し始めた5年ほど前、3分の2は聞いたことすらなくて、何それ?て感じでした。
ビンテージとしての有名どころ、人気どころは、このあたりかと思います。
Florsheim(フローシャイム)
AllenEdmonds(アレンエドモンズ)
Nettleton(ネトルトン)
Hanover(ハノーバー)
Johnston & Murphy(ジョンストンアンドマーフィー)
中でも、あえて1社だけ挙げるなら、それは間違いなくFLORSHEIMです。
(同社の1969年カタログの表紙。vcleat.comさんより)
今も現存しますが、他のメーカー同様、海外製造になってしまったアメリカビンテージ靴の雄。アメリカ古靴愛好家にとっては欠かせない高級大衆靴メーカーです。
これからご紹介するビンテージショップのウエブサイトや靴ブログで、何から見たらいいかと迷ったら、まずはフローシャイムの靴を丹念に覗いてみることから始めるのがおススメです。
(2)ためになるビンテージショップ&靴ブログ
まずは必須の3つをご紹介。
本家・米国における米国ビンテージ靴蒐集家のDAVIDさんのサイト。
様々なビンテージシューズと様々なメンテナンス方法、そして、当時のカタログなどがアップされています。
写真は、「VINTAGE MADE IN USA BRAND」の記事のTOPです。先ほど挙げた20社を含め、118ブランドの簡単な概略が掲載されていたりもします。
不定期ですが、記事も更新されており、英語が分からなくても一見の価値ありです。
日本を代表するビンテージ靴ショップとして名高い、SUPER 8 SHOES(S8S)さんのホームページです。東京千駄ヶ谷のお店には一度しか足を運んだことはありませんが、圧倒的な数に圧倒されそうになりました。昨年、前掲のDAVIDさんも来日の際に足を運ばれたそう(vcleat.comの記事)で、名実ともに日本における米国ビン靴のメッカ、と言えるかと思います。
そんなS8Sさんのサイト、中ほどの検索機能が大変ありがたいです。
S8Sさんで扱いのある/あったペアにアクセスできます。
豊富な写真に加え、ブランド概略や個々のペアの製造年代や特徴など、1点1点に丁寧な説明がなされていて、これを読むだけで勉強になります。
困ったとき、初見のペアに出会ったときなどは、こちらにアクセスすることで大体のことが判明してしまう、私にとっての「お助けサイト」です。
europeanblendさんによる15年近くも続いている老舗ブログです。ビンテージ靴好きなで人で、訪れたことがない人はいないであろう、必須ブログ。アメリカのビンテージ靴への造詣が深く、NOS(New Old Stock、いわゆるデッドストック)のペアあり、古びたペアの再生あり、と、貴重で参考となる情報に溢れています。滅多にお目にかかれないペアも多く、できれば一通り目を通しておきたい靴ブログです。
ビンテージ靴好きにとっての三種の神器、が、上の3つのサイトです。私がビンテージ靴に嵌まった初期の頃に大変お世話になったのが②と③の2つです。これさえあれば、鬼に金棒!です。
以下、それ以外で私が参考にし、日々楽しんでいるものをご紹介します。ブログの順番に意味はありません。私が読み始めた古いものから順に並んでます。
NARD(ビンテージショップ)
ビンテージショップNARDさん。
S8Sさんと同様に豊富な写真と商品説明。に加え、WEBショップ限定ゆえでしょうか、サイズ感に関する詳しい説明がなされています。
これまで4足くらい買いました。いつも、はずれなし、です。
(※2023/12追記:休止中みたいです)
ビンテージショップCHETTさん。まだお世話になったことはありません。
勝手に拝見してます。で、豊富な写真と商品説明が充実しています。加えて、英国製の本格ビンテージも豊富で、米国靴英国靴の両方が楽しめます。コロナの影響で実店舗は休業されてますが、WEBの方は通常営業されてるみたいです。
ODDMENT STORE(アンティーク雑貨&ビンテージシューズ)
大阪のアメリカビンテージ靴とアンティーク雑貨のお店。
靴を1足、シューツリーを1個、シューホーンを1個買ったお店です。もともと靴の修理職人という経歴のオーナーが、個々の状態に応じて施した処置に関するコメントもありで、メンテナンスやリペアの参考となる情報も得られます。雑貨も豊富で、家族で楽しめます。
Tomojin329さんのブログ。米国メーカーを幅広く網羅してますが、特にFLORSHEIMの様々なペアの記事が豊富です。「特殊品番」のペアに関する情報を得たいときに必ずアクセスして参考にさせて頂いてました。
pastor-kuromameさんのブログ。Tomojin329Blogと同様に米国ビンテージ靴がメイン。お二人が、それぞれのブログの記事のコメント欄で情報交換・意見交換などをされており、造詣の深いお二人のやりとりも参考となるブログ。
なおけんたさんのブログ。
米国ビンテージ靴を中心に国内のビンテージも。また、最近は国内メーカーで作成した注文靴やスニーカーに関するレポートも豊富。
IRONさんのブログ。米国靴をメインとしながらも、英国、伊、東欧靴にブーツまで幅広くカバー。なおけんたさんとIRONさんが同じ足サイズであることが発覚。同寸法の方は、サイズ感について参考にもなるかと思います。
しんのすけさんのブログ。
ビンテージ靴ペアの紹介だけでなく、国内外のシューメイカーの歴史を紐解くなど、ビンテージ靴とそれにまつわる情報に溢れたサイト。
(3)サイトの使い方やポイント
ランダムに記事や個々の商品を眺めているだけでも楽しめるのではと思いますが、WEBショップさんのサイトもブログも共通しているのが、
サイト内の検索機能があること
です。これが大変便利でありがたいです。どのサイトにも備わっているこの機能を使って、分からないことや知りたいことを調べてみましょう。キーワードはなんでもOKです。GOOGLEなどの検索エンジンでの検索ではなく、専門のサイト内での検索ですので、関連する記事があれば最短距離で辿り着けます。
どんなキーワードを入れたら良いかとお悩みの場合は、とりあえず以下のワードで検索してみてください。
フローシャイム FLORSHEIM インペリアル IMPERIAL ケンムール KENMOOR 年代判定 年代判別 Vクリート vcleat タン裏 グリセリン保湿
どのサイトで何を見ればいいか迷ったら、
N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)で「グリセリン保湿」で検索!
してみましょう。上から順に記事を読んでくだけで、色んな年代の色んなメーカーの靴と、状態に合わせたメンテナンス方法や注意点などに触れることができると思います。
なお、拙ブログでも同様の検索は可能です。
キーワード検索の場合は、PCだと画面の右上、緑の矢印部分から検索ください。
紹介しメーカー・ペアの記事は「カテゴリー」からプルダウンで選択できます。
()の数字はそのカテゴリー記事の数です。今回の記事で297記事め、約300記事ほどあります。
そのほか、ご紹介したおすすめブログには、
「こんな靴見つけた」「どこそこで買った」
「こんなふうにメンテしてみた」「こんな失敗をした」
など、これからこの世界に足を踏み入れる人がほどなく経験するような、リアルで貴重な情報が満載です。スマホのお気に入りに登録して、通勤や昼休みなどに目を通して楽しみましょう。
また、キーワードにも挙げましたが、ビンテージ靴の醍醐味の一つである「年代判定」に関する情報も満載です。
写真は1987年3月製のフローシャイム・インペリアルの内側です。
品番は92329。その右に「CH」の文字。フローシャイムの場合は、このアルファベット2文字を手掛かりに、この靴の製造年と製造月が特定できたりします。
(写真のペアの記事はこちら)
もしも、手に入れた靴が、
自分と同じ年・同じ月に生まれたものだとしたら?
嬉しくて、絶対に手放したくないと思いませんか?
全てのブランドではありませんが、そんな風に年代特定に関する方法などもオープンにされてます。ぜひ、楽しみながら造詣を深めてみられてはいかがでしょう。
むすび
現物を見るのが一番でしょうが、短期間に一気にそんな経験と知識を獲得するのはなかなか困難です。ビンテージショップを巡るにしても、1日で巡れる店の数も、見れる靴の数もたかが知れてます。かつ、貴重でレアなものはショップでもそうはお目にかかれませんので、総じて、効率が悪過ぎます。
その点、ネットでの情報収集は、極めて効率的でかつ有効です。
同じメイカーでも年代が違えばどんな点が異なるのか。ロゴがなくてもそうと分かるメイカー独自の特徴は何か。購入時に気を付けるべき点は何か。ネットサーフィンすることで、一通りの情報に触れることが可能です。
いろんなサイトをネットサーフィンするもよし。
特定のサイトを最初から最後まで目を通してみるもよし。
インスタで先ほど挙げた#キーワードで検索してみるのもよいでしょう。
幸いなことに、今年のGWは時間がたっぷりあります。
ぜひ、楽しんでみてください。
さて、明日はいよいよ最終回。
ビンテージショップでの買い物はもちろん、フリマアプリやリユースショップなど、お安くお宝を探すためのコツや注意点、などをご紹介します。
それでは、今回も長文にお付き合いいただきありがとうございました。
明日またお目にかかりましょう。
ばしさん
お疲れ様です。いつもながら、ばしさんのビン靴への情熱、感服です。拙ブログもご紹介ありがとうございます。
コレクションが進んでくると、どんどんマニアックになってきますので(特にワタシですね)、ビン靴初心者には、こういうまとめ記事が便利だと思います。
特に、ビン靴をキャッチ&リリースするという、実は真似できない技を編み出した、ばしさんのテクニック……凄いと思います。
「明日壊れるかもしれない靴に2万円は出せない」とおっしゃってた方がいましたが、コストをかけないというのも、趣味が続く大きな要素ですよね。
引き続き楽しみです。ではでは、失礼します。
しんのすけさん
お疲れ様です。ありがとうございます。私もいろんな方のブログを拝見してやってきましたので、
お礼の意味も兼ねてまとめてみました。ですが、実態としては、コロナの影響で私もやることなくて笑。
仕事も忙しくなく、休日はステイホームで古靴漁りも自粛中。
なもんで、自分自身の暇つぶしも兼ね、まあ、今だからできること、てな感じでやってみた次第です。
今ある手持ちの靴を引き継いで、大切に履いてくれる人が増えてくれたら嬉しいですね。