靴川柳・自分で選ぶ・ベストテン(その12)

こんにちは、ばしです。

 

このところ素晴らしい靴との出会いが多い私。

先月はそんな予感がしていたのですが、月が変わり12月になってもその流れは変わらないみたい。インスタにアップしてないやつでも結構ちょろちょろ拾って来てます。それはそれは大変ありがたいのですが、メンテも記事にするのも追いついてません。

なもんで、今回はニューカマーの紹介はお休みさせて頂き、久々にくだらないあの企画です。そう、あれです。どのようにくだらないか。まだご存知ない方のために軽くご説明させて頂きます。

 

私、インスタで川柳を詠んでおります。

instagram.com/freek2freek/

2019年5月からなので早や5年目。当初は毎日一句以上、それを2年弱、約千句まで続けました。千句を越えてからはペースダウンしまして、今現在は不定期で思いついたら投稿しております。で、百句ごとに自選の上位十句をこの場で発表させて頂いております。

「靴川柳自分で選ぶベストテン」記事一覧

古靴漁りと同様に、もうすっかり私のライフワークです。で、折角詠んだ奴らですので、インスタだけでなくブログでもお披露目させてもらってます。先月下旬にちょうど区切りの1200句目を詠みましたので、早速にお披露目です。今回は直近の百句、1101~1200句からのご紹介です。

いやもうほんとに懲りずにバカなことを、と、お思いでしょうが、年の瀬の何かと慌ただしくなるこの時期です。皆さんの脳と気分をリフレッシュ、束の間の休息をお届けしようとの魂胆です。てなことで早速いってみましょう。

いつも通り第1位から。

 

 

 

【第1位】

偶にしか履かなくたってジョージブーツ

2023年1月21日。

この日の足元はCoSTUME NATIONAL のジョージブーツ。なんでも、ヨウジヤマモトで3年、日本で働いていた方がイタリアに帰って立ち上げたアパレルブランドなのだそう。イタリアのブランドということもあってか、グッドイヤーではなくブレイクラピッド製法です。たまにしか履かないのに常時ブーツとはこれいかに。ぷぷぷ。くだらなさナンバーワンで1位です。

 

 

【第2位】

あん畜生やりやがったなアンティーク調

2022年10月4日。

足元は Florsheim Imperial Split Toe Derby。品番は「2S 3396」。カタログ等に掲載のない品番で、個人のオーダーではないかと巷で言われている「特殊品番」と呼ばれる類のものです。元の色目よりも濃い茶のクリームを入れてアンティーク調にしてみました。ええ、犯人は私です。

 

 

【第3位】

生えてきた根本に効いたもうこんな

2022年11月4日。

オリジナルカレンダーを作成して一句。年齢の所為でしょうが、髪が少し寂しくなってきたみたいと嘆いているみたい。「みたい」と言いますのは、その後は止まったみたいで、昔に比べれば髪も細くなったし本数も減ったでしょうが「禿げ」というほどではないから。カレンダーは関係ないね。

 

 

【第4位】

サウナ無いスーパー銭湯数パーセント

2022年10月20日。

足元はFlorsheimのサドルシューズ。1986年6月製と比較的新しめのビンテージ・・・、とはいえ、40年近くも前のペアです。「1980年代は新しい」などと言われてきましたが、時間の経過とともにこの辺の時間軸も巻き直しが必要なのかも。ところで、この日は仕事帰りにサウナに寄ったみたいです。まあ、しょっちゅうです。

 

 

【第5位】

失礼などこが猿やねん文句言い

2023年10月9日。

足元はトリッカーズの文句言いブーツ。草臥れたグローブみたくなってたのを安く拾ってきてがっつりメンテしました。モンキーブーツは前々から1足欲しかったんですよね。満を持しての一句です。ええ、そっちです。

 

 

【第6位】

 おい走れおい疲れるな追いつかれ

2023年10月17日。

足元はa.testoni。イタ靴にしては厚めのダブルソールでお気に入りです。最近はブランド名の「ア・テストーニ」の「ア」が取れてなくなったらしいね。あ、そうなの?そうなの。いや、略さずに「アメデオ・テストーニ」と表記するようになったらしい。あ、そうなの? そりゃア、オメデトーニ(祝)。いや、そうではない。

 

 

【第7位】

地下足袋は一足だけでふくすーけー

2022年7月20日。

一足でも福助(ふくすーけー)。てなことで、この日の足元は地下足袋。ではないですが、思いついたら言わずにおれない性格な私です。黒いKENMOORはサイズUS8.5E。私にはやや大きめで中敷きで調整してます。ゆくゆくは息子に譲るケンムール。おお、図らずもご・しち・ご。

 

 

【第8位】

どこの靴調べてみたよディクソンなり

2023年7月14日。

足元はアレンのディクソン。こいつ自体は2000年代の比較的新しいペアなのですが、ビン靴の沼に足を踏み入れるきっかけをくれた一番の相棒です。なもんで、久々の東京出張もこいつで。ディクソンなり、ディクショナリ。あ、すみません。

 

 

【第9位】

軍モノはサイズ肝心ミリ単位

2022年12月11日。

ちょうど1年ほど前の休日の足元はTOKIO KUMAGAIのポストマン。ダブルジッパーなのですが、壊れたらやなので紐をほどいて脱ぎ着してます。この日は、写真に写ってないのですが、軍モノのセーターだった模様。ミリタリー。ミリ単位。あ、説明要らないですね。

 

 

【第10位】

 古いもの古いことなら古都奈良で

2022年10月9日。

この日は久々に古都・奈良を巡り、写真のFLORSHEIM 30725をゲットいたしました。古都、というだけあって、奈良もちょろちょろとビン靴の出物がある印象です。最近行ってないな。久々に巡らねばなりません。

 

 

以上、上位10句でした。
以下、惜しくも選外の10句です。
詠んだ順にご紹介。

 

 

(選外その1)

ラケットが汗で滑るとぐりっぷく

2022年8月7日。足元はYONEX。毎週土曜日は中学時代からの友人と早朝テニスです。なんだかんだで始めてから十年近く経ちました。朝7時からとはいえ、夏場は結構汗だくです。グリップが滑ってぐ立腹。あいや、言うてしもたわ。

 

 

(選外その2)

レイジーマン時が流れてレイじーさん

2022年9月12日。梅田MTのレイジーマン。二千円でお釣りは持ち帰る。ジャパンビンテージです。どこかの爺さんが履いてたやつ。旧いからレイじーさん。私には小さくて履けません。昔の人は足の小さな人が多いね。

 

 

(選外その3)

タイクツよ紅く染まってくれないか

2022年10月18日。足元はエドワード・マイヤー。現存する世界最古のシューメイカーの最近のやつ。そこの既製靴のこいつはクロケット製です。ネクタイはオ-ルドGUCCI。こだわって蒐集中です。タイとクツは同系色が好みです。

 

 

(選外その4)

ガツガツと貪り食らう初ガツオ

2023年5月28日。初夏、ということで、素足に黒のホースビットローファー。GUCCIです。休日昼の一人飯はスーパーで調達した初ガツオ。サクを分厚く切って飯に乗せて、がっつり堪能しました。

 

 

(選外その5)

梅雨空やクルマ通勤歩かざる

2023年6月23日。足元はユニオンインペリアル。友人に送り付けたので手元にはもうありません。コロナ禍が明け9月から電車通勤に戻しましたので、まあ、持っていても出番は少なかったかも。そんな、アルカザール・レザーなやつでした。

 

 

(選外その6)

デカければ中敷入れて出掛ければ

2023年7月21日。布タグリーガル。革とコルクシートで自作した中敷きでサイズ調整してます。4~5回も履きますと、コルクが沈み込んで自分のフットプリントが付き始め、いい感じに育ってきます。お試しあれ。

 

 

(選外その7)

紫外線ぼうし忘れてハッとする

2023年7月21日。足元はWalk Overのホワイトバックス。夏の日差しに白が眩しいです。帽子で紫外線防止してなくてハットした、という、写真の爽やかさとは裏腹なべたな一句となりました。

 

 

(選外その8)

ふるさとに送らないふるさとNO税

2023年8月1日。足元はポールセンスコーン。クロケット製です。この日はふるさと納税の話題。前年の寄付額一位が北海道だったらしい。北海道出身者そんなおらんよね。おお、なかなか的を射た句ですな。

 

 

(選外その9)

夏盛り服を脱ぎ捨てセミヌード

2023年8月2日。足元はエドワード・マイヤー。今回の記事で2度目の登場です。夏休み真っ盛りの8月。蝉が五月蠅い。ふと近所の公園に目を向けると、木々の下一面に蝉の抜け殻だらけ。ま、そんな句です。

 

 

(選外その10)

その強さ阪神半疑虎の巻

2023年8月11日。お盆休みのこの日は墓参り。足元はEXOTIC CHURCH’S。アザラシレザーです。いやあ、しかしアレですね。強かったね、タイガース。まさかほんとに日本一に上り詰めるとは。そんな、今回の記事の締め括りに相応しい一句となりました。おーん。

 

 

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【総括】

今回も頑張りました。

2022年4月~2023年11月までの19カ月で100句。概ね週に1句強のペースです。今回あらためて、当時のことを思い起こしながら読み返してみたのですが、いやあ、なかなかに難しかった。上位の選出は今回が今までで一番腐心しました。

理由は、変な句が少なかった。

「玉石混交」というところの「石」が少なくて、ほとんどが及第点以上です。で、なんでなのかと考えますと、いろいろ思いついた中でも特に下らん句はゴミ箱行きだから。変なやつは陽の目を見ることがないままで、アップしなかったから。

毎日休みなく詠み続けてたときは、もうねえ、そんなことも言ってられなかったです。イマイチだなと思う句であっても、途切れさせぬためにアップせざるを得ない。振り返ってみて恥ずかしいようなものもあったり。まあ、そういう意味では全部恥ずかしいわけですが。

なもんで、千句以前よりも以降の方が平均点は高いかもしれない。ただ一方で、「玉石混交」の「玉」は千句以前の方が良いモノがあったようにも思えます。「毎日」という縛りがないとじっくりゆったり思いつくまま詠むのですが、締め切りがないので緊張感はあまりない。

その点、毎日欠かさずアップしないといけない場合は、緊張感というか、なんというか、そう、「瞬発力」みたいなものが発揮されることがあるわけです。それが結構なスマッシュヒットにつながったり。やはり、平々凡々と過ごす中での句は、火事場の馬鹿力には及ばない。ということではないかと思う次第です。

 

え?どうでもいいって?
ま、そうですね。
ですが、まだまだ続けます。
次回はまた1年半後くらいでしょうかね。

この企画でまた逢う日まで、ごきげんよう。

 

(おしまい)

 

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