私のベストバイ・ビンテージ靴15選【2025年】

こんにちは、ばしです。

 

寒いですね。

暦の上では立春を過ぎましたので春はもうすぐそこまで来ているはず。なのですが、大阪もまだまだ寒いです。「靴メンテは屋外派」な私はメンテすべき靴は沢山あるにもかかわらず寒さの所為で作業はなかなか進みません。

なもんで今回は昨年の振り返りを。

といいますか、実は本記事は当初1月中に取りまとめてアップするつもりだったのが、ずるずると時間がかかり今になってしまいました。時間がかかった理由は読み進めて頂くとお分かりいただけるかと。で、肝心の内容はといいますと、昨年の振り返りの第2弾となります。

上の分布図は

ゆく靴くる靴2025年12月&2025年の総括」に登場した直近4年の購入傾向を示すものです。「昨年は例年に比べ値の張る靴を沢山買った」のですが、具体的にどんなやつを買ったのかすぐには思い浮かばない。なので、個別にご紹介、と思ったのですがそれもあまり面白くないな。ということで、

昨年買った中で「これは買ってよかった!」というものを15足厳選してランキング形式でご紹介することにしました。なぜ15足かと言いますと、「5足✕3カテゴリー」なので15足です。

【カテゴリー1】1万円以上
【カテゴリー2】5千円~1万円
【カテゴリー3】5千円以下

上記それぞれで5足ずつピックアップしました。そうすることで、「昨年買った値の張る靴」の顔ぶれを振り返ることができるだけでなく、どんな素敵なやつをどのくらいお安く手に入ったかも確認できます。そう、高価だから素晴らしいとは限りません。なんせ中古ですし、「隠れ〇〇」なんてものもあったりします。

 

てなことで、どんな素晴らしい靴を手にした1年だったのか、個別の靴とともに振り返ってみようと思います。上位カテゴリーからかつ値段の高いモノから順にご紹介です。

 

 

 

【カテゴリー1】1万円以上

税込&送料込で1万円以上のペアは昨年【11足】購入しました。うち金額の高い上位の8足が海外からの購入でした。ほかの3足はすべて国内で勝どれも1万2千円以下でしたので、購入先を国内に限定すれば私の古靴漁りの収支は劇的に改善するようです。まあ、別にそうしたいわけでもないし、今年は国内外問わず買い控えてるんですけどね。

てなことで、ベストバイ最初の5足のご紹介。

 

【1-①】J. Gane & Co シングルモンク

昨年買った中で最も高価でかつ最も貴重と思われるのが年末最後に届いたこいつ。POULSEN SKONEとのダブルネームでしばしば見かけるあの「J.GANE」の単独名義のペアです。

サイズ的には恐らくジャストっぽい。普通に履けそうなのですが怖くてまだ履いてません。いまのところ観賞用です。そんな26,517円。

 

【1-②】Florsheim imperial 93605

久々のコードバンシューズはフローシャイム・インペリアル。昨年は「米国ビン靴回帰」ということでフローシャイムやアレンの古靴漁りに力を入れていた中で見初めた1足です。

ダメージはなかったのですがそれなりに履きこまれていてトップリフトもオリジナルではない。そんなこともあってお安く手に入れた1982年5月製。今年はガンガン履きます。そんな20,500円。

 

【1-③】John McHale ”FALCON” 1960s

前年の2024年11月頃に箱付きデッドなカナダ靴が100足ほど一気に売りに出されました。これまでもちょこちょこ買っていたカナダのセラーからなのですが、折角なんで買ってみた。

安かったし、アウトソールはラバーかな、と思っていたら真っ黒のレザーソールでした。サイズはジャストマイサイズもデッドを履き下ろす勇気のない私はもうしばらく観賞用として楽しもうと思ってます。そんな19,800円。

 

【1-④】Macfarlane LeFaivre

カナダから箱付きデッドがもう1足。FATHER &SONなる靴屋向けの品のようです。箱付きデッドが安い。そんな機会はあまりないだろうとのことでゲットしたのでした。

こいつは観賞用ではなく履き下ろす。そう誓っておりますが、1年弱経過しましてまだその日は来ておりません。なんせ履き下ろした瞬間にただのユーズドになっちゃいますので。今年こそは履き下ろす。そんな15,500円。

 

【1-⑤】Allen Edmonds  Hardwick

5月に届いたアレン。米国靴でしばしば見かける「Tunnel Strap Slip-on」と呼ばれるこのスタイルはこいつで4足目か5足目。お気に入りのスタイルなのですが、アレンではこいつが初めてです。

私にとってナンバーワンの米国靴メイカーはアレンであります。1990年製と浅めのビンテージでコンディションも良好。サイズもジャストで申し分ない。買ってよかった。一生手離さない靴が1足が増えた。そんな12,300円。

以上、1万円以上の11足から厳選した5足のご紹介でした。

 

 

【カテゴリー2】5千円~1万円

引き続きまして税込&送料込で5千円から1万円までのカテゴリー。昨年はこの価格帯で【16足】購入しました。サイズの合わないものを1足だけ手放しましたが残り15足は自分で履く用です。どいつもこいつも素敵なやつらですが、中でも特にお気に入りな5足をご紹介。

 

【2-①】 GRENSON footmaster

久々のグレンソンのペア。「GENUINE ANTELOPE」とあります。アンテロープ=レイヨウ、ウシ科のエキゾチックレザーなペアです。

アンテロープは以前1足持ってましたがマイサイズでなくてすでに転がしました。自分で履きたい、と常々思っていたところebayで激安な奴に遭遇。英国からとのことで送料も安く済むためソッコーぽちったような記憶が。そんな7,964円。

 

 

【2-②】Alfred Sargent for REGAL

ソックシートにはREGALの文字。最近のロゴのようです。で、ライニングには手書き文字が。こいつはサージェント製のリーガルのようです。

ダブルコバのリーガル。というか、ダブルコバのサージェントというか。いずれにせよ、こんなの初めて見ました。仕事で出かけた奈良のセカストで遭遇。ビンテージではないのですがマイサイズであり、同じものは恐らく二度と手に入らないだろう、とのことで持ち帰ってきました。そのうち売るかも。売らんかも。そんな7,590円。

 

【2-③】Florsheim 30779 The Albany

1974年10月製と思しきこいつはフローシャイムです。VARSITY型ですがVARSITYではない。インペリアルでも青窓レギュラーラインでもないこいつは「FLEXIBLES」というアーチサポート付きのラインのペアです。

滅多に見かけないFLORSHEIM。セカストの棚に1年近く。売れないので当初よりかなり安くなっていた。サイズ表記よりも小さめな造りで足を入れたらいい感じ。これは自分で履かねば、と持ち帰ってきました。そんな6,490円。

 

【2-④】MARTINIQUEのローファー

JMウエストンのシグニチャーローファーのようなこいつ。ウエストンではありませんがなかなかにしっかりした造りです。ライニングの小窓も本格靴好きの心を擽る憎い仕様です。

こいつ、マルティニークとかいう「メルローズ」さん系列のセレクトショップの品なのだそうです。以前ここのシングルモンクがめちゃかっこいいなと思っていたのですが、マイサイズの状態の良いローファーに遭遇しまして持ち帰った次第。安かったし、僕でなくともそうなりますよね。そんな5,390円。

 

【2-⑤】Florsheim 31714 “The Laurel”

以前から欲しいと思っていたフローシャイムの定番モデル「ザ・ローレル」。1973年製の状態の良いのがメルカリで流れてまして、安さもあってポチってしまいました。

この手のエプロンフロントって、羽根が閉じないとなんだかみっともないんですよね。こいつはサイズが「8EEE」。ウイズ3Eです。これなら間違いなく羽根は閉じ気味になるだろう。とのことで見初めましたところ予想通りで嬉しい限り。そんな5,200円。

以上、5千円~1万円の16足から厳選した5足のご紹介でした。

 

 

【カテゴリー3】5千円以下

さて、最後のカテゴリーから選りすぐりの5足をご紹介です。中古靴です。新品ではない。そんな靴はできるだけ安い方がありがたいわけですが、他人が履いていた靴の中古を履くことへの抵抗はまだまだ根強いのか、5千円以下でも様々な素敵な靴が手に入ります。

何気に近所をパトロールしているだけで素敵な出会いについつい手が出てしまうのがこの価格帯です。昨年は5千円以下の靴を【47足】も持ち帰ってしまった。そんな四十七士から5足を選ぶのはとても大きな困難を伴うわけですが、やってみました。

こんなん。

 

【3-①】REGAL VINTAGE LOAFERS

昨年12月にゲットしたビンテージなローファー。出し縫い糸が生成りで、なんとサドルにスリットがありません。たったそれだけのことなのに妙に気になる素敵なやつ。

こいつ、リーガルのペアなのであります。こんなラインがあっただなんて初めて知りました。なんでもセラーご自身が30年ほど前に購入されたものなのだそうです。履きます。履かせてください。若干のお値引きとともにお譲りいただきました。そんな4,000円。

 

【3-②】YANKO U-TIP

マイファースト・ヤンコ。前々から1足欲しいと思っていたのですがタイミングが合わず。CARMINAを以前一足持っていたのですがとても出来の良いペアでありました。

CARMINAほど高級ではないものの、どちらも同じホセ・アルバラデホ氏の靴です。価格帯の違いは品質に表れているものの、遜色のない履き心地であります。イマイチだったら売ろうかと思ってたけどちょうど丸1年経過。こいつはこのままステイです。そんなメルカリからの4,000円。

 

【3-③】CARTISS ゴルフシューズ

CARTISSなるゴルフシューズ。こいつ、なんとレザーソール&グッドイヤー製法のゴルフシューズであります。なんでも、1970sに「カーチス」なる日本のゴルフギヤメイカーがあったそうな。こいつはそこのペアなのだそう。

ゴルフの腕前は三流ですので、せめて恰好くらいはそれっぽく見せたい。今どきこんなゴルフシューズ履いてる奴なんかいませんが、「え、何それ、かっこいい」とお褒めの言葉を頂くことも少なからず。そんな税込1,595円。

 

【3-④】MATSUBA の内羽根プレーントゥ

旧そうな茶色の個体。ジャパンビンテージなペアです。マイサイズでもないのにセカスト購入したこいつは、伝説の靴職人と呼ばれる関信義氏も在籍した「マツバ製靴」のペアです。

マツバの靴はこれまでも何足も拾ってきておりますがどれも素晴らしい。そんな中でも群を抜いて素晴らしい技と意匠がこのペア。残念ながら私には小さくて、今はサイスの合う知人の元にありますが(参考記事「友に古靴をおくる(その2)」)、もしマイサイズに出会ったら「今年は古靴漁りは小休止」との禁を破ってでも欲しい、そう決めているペアであります。そんな税込1,540円。

 

 

【3-⑤】PALVIS 象革ローファー

あまり聞いたことのないブランドのロゴ。レディスの雑多な靴コーナーから救出してきた日本製のこいつは激レアなエキゾチックなやつでありました。

グレーのペニーローファー。その正体はなんと「ゾウ」。そう、エレファント、鼻の長いあれであります。前々から欲しいと思っていたエレファントレザー。現物を見たのはそれまで一度限りでしたが、そのお陰もあってこいつが象革であることに気づけました。

年代は定かではありませんが、ワシントン条約の対象となった1989年以前のペアである可能性が高そうです。結構旧い割にコンディションは申し分ない。大切に履かれてきたのか、はたまた象革はそのように丈夫で耐久性があるのか。いずれにせよ、死ぬまで離さないマイサイズなやつであります。税込550円。

 

 



 

 

以上、珠玉の15足でした。

箱付きデッド。エキゾチックレザー。ジャパンビンテージ。コードバン。などなど、あらためて2025年は素敵な出会いの多い1年であったようです。そして、それらの多くが日本国内でお手軽に手に入る。自宅から世界へアクセスもできれば近所のリユースショップでも出会える。そこかしこに誰かが履いていた手入れの行き届いた靴、靴、靴。

モノを大切に扱おうという先達のMOTTAINAI精神のおかげと言えるのでしょう。日本国内で流通している革靴のうちそのような中古靴の締める割合は相当に大きそうですが、お陰で今の日本は「世界が誇る革靴の宝庫」といえそうです。

中古の靴を履くことへの抵抗はまだまだ根強いようですが、それさえ払拭できれば気軽に沢山の靴を試せる環境にある。ここでいう「試す」、とは、今まで履いたことの「デザインを試す」、ということもあれば、欲しかったブランドの「サイズ確認の意味で試す」、こともある。いずれにせよ、ユーズド市場が活況な今の日本です。折角のこの環境を存分に楽しみたいものです。

さて、昨年も楽しみ尽くした私ですが、今回ピックアップした15足以外でも素敵なペアに沢山出会いました。どちらを紹介しようかと悩んだものも少なからず。ですが、そんなこと言いだしたらきりがありません。

一方、15足ピックアップしてそれだけで良いのか、という思いもある。一から十五までの順位付けは不要でしょうが、ナンバーワンの選出はあってもいいかも。ということで、折角なんで2025年を象徴する1足を選出いたしました。2026年のベストオブベストは、

こいつだっ。

 

【ベストオブベスト2025】

 

N
U
M
B
E
R

 

PALVIS

いやあ、もうね、そりゃそうなるでしょう。

長年探していたエレファントレザー。1980sのジャパンビンテージ。ジャストマイサイズ。そんなやつが昨年購入した靴の中で最廉価の税込550円。金さえ出せばいろんなものが手に入る今の世の中ですが、方や、昼飯一食抜けば凄い靴が手に入る。これこそまさに「世界が誇る革靴の宝庫・日本」を象徴するものであろう。そのような視点から選出した次第であります。

まあ実際、安かったことを差し引いても突出したペアであることは間違いない。ずっと探し求めていたエレファントレザーにセカストで出会うなんて、それも私らしくて良いと思える。今回のような振り返りは初めての試みですが、なかなかに楽しく、かつ、意義があるように思える。といいますのは、この記事を見て

「よし自分も古靴を漁ろう!」

そう思う人が出てくるかも。そのような人が増えれば増えるほど、貴重な古靴の保護活動がより一層進むってもんです。私は2026年はビン靴漁りは小休止の予定でありますので、私の分身を増やすことに勤しもうと思う。当初の予定通り1月は古靴購入はゼロ。靴を買わない1か月間は長いようでいてあっという間でもあり、買わずとも眺めるだけ満足できる体質になりつつあるような。

なあんて、

たかだか1か月で軽口叩いてみた。さてさて、いつまで我慢できるのでしょう。買わないと「ベストバイ2026」が出来ません。出来るのか、出来ないのか。やりたいような、やりたくないような。それは私次第、というよりは、出会い次第なような気がいたします。どうなるのでしょう。

それもまた楽しみのひとつとしよう。

 

(おしまい)

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