こんにちは、ばしです。
今回はつい最近拾って来たネクタイの話題です。
ええ、夏場はネクタイが売れないからセールになることも多く「絶好の買い時」です。逆張りで攻めるのが好きな私は、その後もセカスト等をパトロールしては「これは」と思うものはちょろちょろと持ち帰ります。ですが、なんでもかんでも持ち帰るわけではなく、一応、メインとするターゲットがあります。具体的には、
「グッチ」
「ピエールカルダン」
「ブルックスブラザーズ」
上記3ブランドの「ビンテージ」を蒐集中です。
まず、
「グッチ」でビンテージ、と言えば「オールドグッチ」です。
創業家であるグッチ家が経営に携わっていた1980s頃のものまでを「オールドグッチ」と呼ぶわけですが、買い進めて20本ほどになりました。バッグなどと違いネクタイはさほど高価でもないので懐にも優しくてうれしい。
次に「ピエールカルダン」。
特別高級なイメージでもないわけですが、ここの旧いネクタイは味があって良い。中でも、タグのロゴが筆記体でポリエステル製のモノを蒐集中です。
タグにより年代判別方法などは確立してませんが、素材をシルクではなく「ポリエステル製」に限ることで必然的にビンテージに行き着く。シルクでないピエールカルダンの旧いネクタイなんて欲しい人はあまりいないようで、これも安く入手出来て良い。
最後に「ブルックスブラザーズ」。
BBは泣く子も黙るトラッドの雄であります。現行品もビンテージも、どちらも人気が高くお安くはない。なんだけれど、旧いネクタイについてはたまに安く売られていることもある。旧いかどうかの判断基準は「タグ」のデザインです。狙ってるのはこのタグ。
「BBの黒タグ」であります。年代は1960s、半世紀以上前の品です。ビンテージの服飾モノ蒐集においては、革靴もそうですが、1960sというのは一つのメルクマーク的なものがあるように思える。私自身が1969年生まれということも親近感を覚える一因かもしれません。
黒タグは今時点では2本持ってます。
他にも持っていたのですが、当時は蒐集するつもりがなく売っぱらってしまったんですよね。人気があるからちょろっと儲かる程度の値段で売れました、
いずれにせよ、黒地に白字のブロック体でやや斜めに傾いたロゴは、とてもシンプルなんだけれども、ひと目で「黒タグBB!」であることが分かる特徴的なタグと言ってよい。なもんで、リユースショップのネクタイコーナーに現れたらに過ごすことのない私です。
で、3本目をゲットしてみた。
一番奥、3本目はシンプルな一本です、
で、安かった。
なんと、300円です!!
税別ではありますが、BBの黒タグが値段なら私でなくとも持ち帰るところです。よくもまあ、売れずに私を待っていてくれたな。と、思ったけど、ちょっと待て。
FREIE UND HANSESTADT HAMBURG
とあります。なんと!BBではないでありませんか!? すげーそれっぽいのにね。で、なんて書いてある?ドイツ語と思われます。ハンブルグって書いてあるし。ただし、ほかはよくワカラナイ。調べてみたところ、
「FREIE UND HANSESTADT HAMBURG」とは「自由ハンザ都市ハンブルク」のことらしい。「ハンザ」とは、中世後期から近世初頭にかけてドイツ北部の港湾都市を中 心に形成された商業を基盤とする商人や都市の緩やかな連合体のことで、「ハンザ同盟」とも呼ばれるのだそう。ブレーメン、リューベック、ハンブルグはそれぞれその有力都市のひとつだったのだそう。
なるほど、だからネイビー地に船と錨の刺繍なんですね。ハンブルグの土産物、とかでしょうか。年代はいつ頃のものなのでしょう。ひょっとしたらBBの黒タグ同様に1960sとか?
だってね、
この見た目ですよ笑。
パロディというか、オマージュというか。
絶対狙ってるよね。
けどまあ、そういうの好きです。
私向きな一本、ゲットいたしました。
こいつは「ニューカマーでまだ一度も締めてないセット」に加えましょう。これで11本になった。フックはあと9個。あと9本は買えますね。
そんななんちゃってBB黒タグのタイ。
ウイットの効いたタグだけでなく、デザインも結構気に入ってます。紺ブレなどアイビーぽいスタイルに合いそうな気がする。これはこれで普通に締めれそうです。
秋が来るまで待ってて。
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(おしまい)