こんにちは、ばしです。
「リペアも自分でやってみる」
というのが今年の方針です。まあ、素人にできることに限りはありますが、ハナから無理だなんて決して思わないで、まずはトライしてみよう。そんな方針ゆえ、多少のダメージつきのペアは安さも手伝って「修理して履いてやる」とばかりに拾ってきてしまいます。
そんなことで、履き口の切れを自分で修理予定なのが2足ほどあるのですが、それらに手を付ける前に手持ちの靴に比較的修理が簡単そうなダメージが発生しまして、早速自分で取り組んでみたのでした。
素敵な茶のウイングチップ。
週末に数えるほどしか履いてないやつが、
ガーン。壊れた。
こいつ、ビンテージのBALLY(過去記事)です。
元はゴルフシューズだったこいつを、
スパイクを外しBONATAさんでラバーソールを装着。
普段は休日履きするキルトシューズなのですが、
話は少し遡りまして3月半ばのこと、
「毎日違うタイクツ」中ということもあり、キルトを外して仕事履きしたのでした。この日は久々に旧い仲間と夜メシ。天王寺で落ち合って皆で駅のコンコースを店へと歩いておりましたところ、何やら右足踵に違和感が。
「ガムでも踏んだかな?」
雑踏の中を立ち止まって確認しましたところ、なんと踵が、というか、グッドイヤーウエルトなはずの靴底の後ろ半分が剥がれているではありませんか!?
お気に入りのペアが・・・ショックです。とはいえ、宴はまさにこれからなわけで、「靴が壊れたから今日はもう帰る」とは流石に言えない。ここは取り急ぎ応急処置です。幸いにも、コンコース内のすぐ目の前にコンビニを発見。
アロンアルファをゲット。
「垂れないゼリー状」のやつ、貼り合わす両面に塗布して、
ペタリ。このあと、しっかりと足踏みの後、何事もなかったような顔で店へと歩く。体重がかかり、それなりに貼りついたようで、この日は最後まで剥がれることはなく、無事帰宅できたのでありました。
ということで、あらためてリペアです。先々週末、リーガルのタッセルローファーをメンテした際にこいつも自分で修理したのでした。
使うのはこいつ。
ゴムのりです。リーガルのペアのフルソックの中敷きを貼りつけたこいつ、実は今回のバリーの修理用にと購入したものです。
応急処置ゆえ力を少し加えたらまた剥がれた右足のかかと。そもそも、単にノリが剥がれただけ、のようなので、再度貼り合わせばよいでしょう。とはいえ、こいつ、前半分も剥がれたりしないだろうな。そもそもグッドイヤーと思ってたけど、なんで縫われてないのだろう。
内側。これ以上前へと剥がれることはなさそうです。
外側も剥がれはここで止まっている。
3本走るパーフォレーションのちょうど真ん中あたり、ここで剥がれは止まっています。縫い目はあるのにどういういことだ??
あれれ??
前半分はしっかりと出し縫い糸が見えますが、後ろ半分はそれらしいものは見えますが糸ではないのか。縫われてはいないのか。
ソールを確認してみよう。
ありゃ、縫い目があるのはちょうど先ほどの三本線の真ん中当たりまでです。ハーフラバーの下はどうなってたっけ?
ハーフラバー装着前の写真です。
そうそう、こんなでした。縦ドブのヒドゥン仕様で糸は見えませんが、前半分はしっかりと縫われています。で、後ろ半分は縫われてなかったのね?なぜこんな仕様なのでしょう?ゴルフシューズだから?よくわかりませんが、剥がれたものはしょうがない。元通り貼り合わせましょう。
ということで、
ゴムのリ(再掲)。
大きく口を開けてますが、この両面にノリを塗り、半渇きにしてから貼り合わせるとびっちり接着するはず。
ソール側にたっぷり。
アッパー側にもたっぷり。
貼り合わせたら全体重を右足にかける。
踵をがっちり。
土踏まずあたりもがっつり。
どうだ!!
ありゃま、簡単に剥がれました。
何がダメ?糊が違う?手順がまずい?ミッション・コンプリートならず。やはりここはプロにお願いすべきか。けれども、安くゲットした靴にもうすでにそれなりの費用をかけてます。これ以上はできれば避けたい。
糊ではなく踵部分にネジ釘打って固定しようか。いや、やはり悪あがきはやめたほうが良いかな。痛手が広がっては元も子もありません。まあ、やってみた上でだめなら、その時点でプロの手を借りる、という手もある。今すぐに履く予定があるわけでもないし。うーむ、どうしよう。よし、
結論。
次の手をどうするかはもうしばらく考えよう。
(人はそれを「結論の先延ばし」ともいう。)
(おしまい)