こんにちは、ばしです。
実家近くの古着屋で拾ってきたチェットウィンド。
三都市表記の旧チャーチ。ベリーグッドコンディションなアッパーなやつ。
が、ハーフラバーの替わりに厚く塗られた黒いセメダインがいけてないやつです。
こいつを綺麗に剥がした上で、あらためてハーフラバー装着の上、旅立たせる予定です。
儲かりそう。ニヒ笑。
思えば、地球を救うため、ヤマトは放射能除去装置を手に入れました。
この度、チャーチを救うため、私のセメダイン除去装置は、こいつら。
彫刻刀とサンドペーパー、です。
上手くいくでしょうか。まあ、最終的にはハーフラバー貼りますし、気軽に行ってみましょう。
まずは左から。
分厚い黒い層を、本体部分を傷つけぬよう少しずつ削っていきます。と思いきや、、、ひっぱったらゴムみたいに伸びて剥がれていきます。
これはラッキーです。思いのほか早く終わるかも。と思っていたら・・・、まあ、なんということでしょう。二層構造でした。
革底にまずは透明のセメダイン。そして、その上にさらに黒い層、だったみたい。おー、たまげた。参った。なんでそんなことする?
で、早々に終わるはずの作業はまったく終わらず、ふりだしです。あらためて彫刻刀で黄色がかった透明のセメダイン層を削っていきます。
作業開始から55分。思いのほか、大変な作業です。
汚く見える層を取り除いたら、サンドペーパーで細かな部分を削っていこう。どの程度綺麗になるかな、なんて期待してましたが、so sweet、甘かったです。
粉拭いて白っぽくなっただけ。で、セメダインの層も分厚かったのが薄くなっただけで、完全に除去されてません。彫刻等で削った表面もボコボコです。
(白っぽくなった写真、撮り忘れました)
どうすべきか思案しながら色々試してみたところ、黒い層と同じように、引っ張ったら剥がれる部分が結構あります。コバ近くの個所や、土踏まず辺り。地面に直接当たりづらい所は引っ張れば剥がれるようです。
で、それ以外の、接地して体重がかかる部分は、セメダインと革が一体化しているみたい。セメダインだけ、ではなく、革の表層ごとセメダインを削るのが最も効率的なようです。かつ、表層面以外は簡単には削れないみたい。いい感じに、表層面だけが削れてくれます。
で、追加作業30分。
こんな感じになりました。
ああー、しんど。
まあ。グッドではないでしょうか。本来の状態にかなり戻ったでしょう。
紆余曲折しながらここまでの作業時間90分。結構疲れました。土曜日の作業はここまで。
翌、日曜日。
朝から右を昨日同様にひんむきます。
綺麗に剥がれました!
2日目なんで、習熟した分だけスピードも上がってます。次はもっと効率よくできそうです・・・って、次はない。間違いなく。
恐らく私、靴の手入れに彫刻刀用いた最初で最後の人物ではないでしょうか。
で、早速近所のミスターミニットへGO。
あらためて今度はちゃんとしたハーフラバーを装着してもらいました。
さくっとクリームなど塗って手入れ完了です。
こんな感じ。
いやー、素晴らしいです。
ソールが酷かったのでどうなるかと心配しましたが、実は履きこまれたわけではない、ベリーベリーグッドコンディションなペアでした。
ここまで手をかけましたので、売るのやめよう、と躊躇してしまいますが、残念ながら私にはでかい。中敷き入れてもまだ余裕ありそう。
てなことで、10月まだ1足しか売れてませんし、息子のマーチンはすでに買っちゃってるし、予定通り売っぱらいましょう。
けどまあしかし、セメダインはなかなか強力でした。
近々、久々に、セメダイン、手持ちのペアで試してみようかな。
(参考:他のチャーチのペアの記事はこちら)
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