こんにちは、ばしです。
先日丸洗いしたホワイトバックス。
今回はその後状況について、です。
(「COLE HAAN ホワイトバックスを丸洗い」参照)
前回の状況をおさらいしますと、
オキシクリーンに浸けて丸洗いしたあと、
脱水機にかけた結果、
爪先に当初はなかった茶色いシミ汚れが発生してしまいました。
乾いたらマシましになるかも、と期待しましたが、期待は叶わず。
【BEFORE】
【AFTER】
甲革のシミ汚れはなくなりすっきりしましたが、これは頂けません。なんせこいつ、サイズが【US9.5D】と私にも息子にもでかい、転がす用です。このままでは売りに出せない、ということで是正を図ることにしました。
さて、ホワイトバックス。
汚れが目立つこのペアの白さを保つため昔から多くの方が色々と工夫されてきたようです。白は白くいて欲しい。ということで、雑誌などでしばしば紹介されているのが「白いチョークを塗る」というもの。
「物理的に白を足す」という直球の方法ですが、チョーク、持ってません。おお、ちょーくやしい。なので、他のツールを使用して、私なりのやり方で過去に何足かメンテしてきた経緯があります。方法論含めてご紹介しますと、
(1)ベビーパウダー
ベビーパウダーをふりかける。
写真はWalkOver。向かって右の左足がベビーパウダー後です。真っ白にはなりませんが、全体的にほんわかと白っぽくなります。シミの程度が酷くない場合はお手軽でそれなりに効果的です。
(2)アクリル絵の具
かなり強引なやり方ですが、より確実に白くなるのがアクリル絵の具です。百均で売ってます。
写真は「LIPSETT」。水や無色のクリームに薄めに溶いて塗る。このときは百均のヒト用クリームで薄めて塗り込みました。
かなり白くなります。
今回はどうしよう。
爪先のこのシミは部分的でありかつ色も濃いです。ベビーパウダーで誤魔化すのはどうやら無理っぽい。ということで、今回はアクリル絵の具を使用することにいたしました。
早速作業です。
まずは全体的に水を降りかけて湿らせる。
絵の具が浸透しやすいように、という目的です。
絵の具は多めの水で薄めに溶きます。
薄めに溶いたつもりですが、結構濃いな・・・。水を足してさらに薄めて、まずは一通り塗ろう。濃くしたい場合は「濃いのを塗る」のではなく「薄いのを塗り重ねる」方がムラなく仕上がる、のではないか。
まあ、濃さはこんなもんで。
一通り塗ってみた。
爪先のシミは隠れた、ように思えます。
塗りムラありますが、まずまずではないかな。
あ、右足トゥはまだシミが透けて見えます・・・。
とりあえず前へ。
次に、水で色ムラの改善を狙う。
水でパタパタすることで、白の濃い部分と薄い部分を均等にならしていく。
どうでしょう。
乾けば雰囲気は変化します。
爪先、どうなるかな。
(6/2(日)10:12)
風通しの良い屋外で乾燥です。
志村けんさんの「バカ殿」みたいに見えますが、乾燥に伴い色目も落ち着いてくると予想されます。うまく行きますように。
その後、昼過ぎ。
(同日13:31)
気温も徐々に上がってきたことも有り、少し乾き始めたようです。甲の色ムラはかなり改善されてきたように思える。夕方頃にはどうなっているでしょう。
(同日17:31)
ぐ、ぐうぅぬ。つ、爪先が・・・。
少しは改善したのでしょうか。
ここで、当初の丸洗い前からの変遷を確認です。
【メンテ前】
【丸洗い後】
【アクリル絵の具後】
気づいたことが何点かあります。
その①
当初の爪先付近のシミ汚れはきれいになった。これは丸洗いした際のオキシクリーンの効果であったと思われます。
その②
丸洗いによって発生した爪先のシミは、アクリル絵の具では改善はされたものの完全に隠すことはできずじまい。
その③
丸洗い後の色目だけが白さがたりず全体的にベージュがかった色目になっていいる。
私としましては「その③」が予想外であります。
あらためて比較してみますと、
うーむ、
やはり丸洗い直後に全体的な色目が白からベージュに変わったようです。レザーのライニングやソックシートなどの革の地色が染みだして、それがアッパー全体に広がった、のかもしれない。丸洗いしたことで色が変わったのは爪先だけではないのかもしれないですね。
まあ、理由や経緯が明確であることに越したことはないのですが、それが明らかになったからといって、
この爪先のシミが、
消えてなくなるわけではない。
うーむ、
爪先以外は良い感じなんですけどね。
なかなかにうまく行かないものです。
かくなる上は・・・。
(おしまい)
その後の記事:
「COLE HAAN ホワイトバックスのその後②木は森に隠せ」
こんにちは!
ここまでしても難しい状態なのですね(*_*)
茶系で染めるしかないですかね〜…
秋冬用になりそうですが…
としさん
お疲れ様です。多いのほか手ごわくて、白くするのは諦め、
おっしゃる通り、染めるしかないと、木は森に隠しました。
日曜の記事で仕上がりお披露目させていただきます。笑。