こんにちは、ばしです。
はあー。月初のことです。
クレジットカードの請求明細が届きました。毎度のことながら封を切る度に溜息が・・・。ところが、おおー、先月は安堵の吐息です。思ったより少ない。2月、近所で安い靴ばっかり漁ってたからですね。多い月の約半分です。
うーん、買い控える、って、いいね。
いや、買ってはいるんですけど、節約モードです。ですが、結果的にこのところ【ジャパン・ビンテージ】や【ヨーロッパ系】が多いです。今、太平洋上にある1足も、【独✕英】なやつです。そろそろメンテしないといけない奴が一足ありますが、そいつも【東欧靴】です。
うーん、意図したわけではないのですが、いかんですね。ご存じかどうかあれですが、実は拙ブログ、「米国ビンテージを中心に~」なブログであります。最近脱線気味、浮気気味です。ほどほどにせねばね。
【米国ビンテージ】、そろそろ、参りましょう。
こいつ。
Florsheim Imperial Saddle Shoes
緑の小窓に見慣れたソックシートのロゴ。久々のフローシャイムインペリアルです。月初に少ない請求額を目にしてぽちってしまいました。早速到着、昨日メンテしました。
このペア、正直、あまり面白くはありません。なぜって、
「FG」とあります。こいつ、1986年6月製です。新しいです。
「F」は、製造「月」を表します。
「A」が1月、「B」が2月・・・「F」=6月。
「G」が製造「年」の下一桁を表す。
「A」が0年、「B」が1年・・・「G」=6年。
このペア、19X6年の6月製です。
筆記体の「Imperial Quality」のロゴは1980年半ばまで、以降はブロック体になります。ほかのトップリフトやソックシートの形状など、他のもろもろの判定要素と合わせまして、このペアは
「1986年6月製」
と推察されます。ビンテージといっても新しい年代のペアです。アッパーラインのペアですので、品質は申し分ないことは言わずもがなです。ある意味、新しい発見や新鮮味には欠ける。そういう意味で「あまり面白くない」ペアかもしれません。
ですが、
サドルシューズはそんなに見かけないかも。
こいつ、昨年からebayで出品されては買い手がつかず、ということを繰り返してたやつです。そんなこともあって、カウンターオファー出したらすぐにOK来ちゃいました。あ、も少し強欲ジジイでも良かったかな。
まあ、ですが、価格に不満はありません。クオリティがそれに見合えばモンクはない。あ、いえ、サドルなんですけどね・・・。
あ、すんません、メンテしましょう。
いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバー
黒のワックス、ベッタリとまではいいませんが、それなりでした。
LEXOL
コバ周りを入念に掻き出す。
デリケートクリームもどき
このペア、ガラスレザーですかね。浸透するのかな。
5分ほど放置してから拭き取る。
浸透したかどうかは別にして、このままでもいいような気もしますが、前に進め。
TAPIR レダーオイル
ガラスにもオイル入るのかな。あ、しゃれではありません。
まあ、余分な汚れも落ちますし、いつも通りの手順で。
コバ周りにサフィールクレム
コバ周り、素地の色が出てたんで、黒のクリーム投入。
真っ黒にはならんな。黒のコバインキ買わねばです。
コロニル1909ニュートラル
仕上げはいつも通りで。
おお、いいね。
同じ要領で右も。
で、ソールはこんな感じです。
特段傷みはない。
ソールトニック入れて、
パレードグロス塗って、
コロニル入れて、
磨く。
うん、悪くないかな。
【BEORE】
【AFTER】
すっきりしたかな。
【BEORE】
【AFTER】
引き締まりました。
皺ありますが傷はなし。
外鳩目が効いています。
ソックシート、どうすればこんな風に破けるのでしょう。あとでボンドで貼り合わせましょう。
いい艶感です。真っ黒なサドルシューズって、なかなかにカッコいいかも。
バックシャン。
グラマラスかつスパルタン。
お尻のスタイルは申し分ありません。
トップリフトも8割がた残ってます。ソールも金の箔は消えてしまってますが刻印はしっかり健在です。嬉しい眺めです。
サイズ確認。
こいつ、8Eです。普段は8Dですが、内羽根ですし、羽根は閉じ気味が好みです。
Eウイズで正解かと。ま、ユーズドなんで、他の選択肢はなかったんですけどね。
去年からebayで流れてた、そんなやつをなんで購入したかといいますと、
12時の方向のツートンのやつ。先月拾ってきたコールハーンです。こいつが5足目のサドルシューズでした。「サドルシューズウイーク」まであと2足。ということで、6足目、こいつに白羽の矢を立てた次第です。
うん、申し分ない。オンでもオフでも履けそうです。カッコイイ。
さて、あともう1足。七足目、どんなやつにしましょう。
夏までには7足揃えよう。
(おしまい)