こんにちは、ばしです。
3連休、いかがお過ごしだったでしょうか。
私は、連休の初日の土曜日、家内が仕事だったこともあり、予定どおり、新規開拓含め遠方まで足を伸ばしました。
私のホームグランド・八尾市から、1時間弱のドライブ。
高速に乗り、行く先は関西空港方面。貝塚・岸和田・泉大津といった、泉南~泉北エリア。一番南側にある店から順に北上しつつ、目当ての店も含め5軒ほどハシゴしましたが、残念ながら成果なし。
まあ、何もなかったわけではないのですが、是が非でも持ち帰ろう、と思える靴との出会いはありませんでした。
折角足を伸ばしたけど、まあ、こんな日もあるわね。と、最後に、最近たまに顔を覗かせる大阪市内の店に立ち寄ったところ・・・。
はは、ありました。最初からこっちに来とけばよかった。2足ほどお安く持ち帰ってきました。今回はそのうちの1足。
前置きを長々と書きましたが、それも許されるであろう、こいつ。
HANOVER IMPERIAL(初期型),CORDOVAN
・SIZE:6ハーフC
・品番:2350
・1950~early60’s
・Made in USA
いやはや、こんなのに巡り合えるのがリサイクルショップ巡りの醍醐味です。アンノウンブランドの古靴扱いで、ビックリ仰天なお安さでした。
私の元にやってきた5足目のコードバンは、これまでで最も古い1足となりました。
まず、目に飛び込んできたのがこれ。
実物は初めて目にする「初期型」インペリアルのロゴ。恥ずかしながら、ちょっぴり興奮してしまいました。
両サイドに獅子?のデザイン。なんだか、ジョンマーのアリストクラフトのロゴに似てますね(参考記事)。
青地の小窓も、このロゴと一緒ならより素敵に思えてしまします。
サイズ表記は「365」。Cウィズ(=3)、の6ハーフ(=6.5)。カナダ靴によくある表記ですね。
品番は写真では見えづらいですが「2350」とあります。
しばしば参考にしている米国ビン靴ブログ「VCLEET」さんの記事(”HANOVER SHELL CORDOVAN MODELS”)に、この「2350」が紹介されてます)。
上はスクリーンショットですが、ホームページではそれぞれの写真が大きく拡大して観れます。オリジナルは、Vcleet(内側)仕様のヒールトップに、真黒のソールに金箔で「GENUINE SHELL CORDOVAN」と「HANOVER」の文字。
今回のペアはビブラムのゴムヒールに交換済み。ソールの金文字はブランド名だけはなんとか原型をとどめています。
年代に関する記述は特にないようですが、良く見かける王冠マークのインペリアルロゴが1960年代半ば頃からのようなので、今回のペアは1960年前半以前、のようです。
早速、手入れしました。
手順はこんな感じ。
・ステインリムーバー
・デリケートクリーム
・クリームナチュラーレ
・コードバンクリーム
左から。ブラッシングして、まずは汚れ落とし。ステインリムーバー。
ついで、保湿。デリケートクリーム(アボガドオイル入り)。
栄養補給。クリームナチュラーレ。ここまでモゥブレイですね。たまたまです。
最後にコードバンクリーム。
右も同じ手順、で、最後にブラッシング。
こんな感じ。
アッパー全体が輝くようにはなりません。まだまだスキル不足です。踵周りが一番ヌメっと光ってます。
手持ちの茶色のコードバンのペアと比べてみました。
左:アレンエドモンズマクニールl。SIZE8D。
右:フローシャイムインペリアル。SIZE9 1/2C。
やはり、だいぶ小さいですね。24.5-25.0cmサイズくらいでしょうか。
次いで、色も比べてみましょう。
アレンよりもさらに濃い茶の色目。フローシャイムくら薄い方がコードバンらしさが出ますかね。
そういえば、既に手元にありませんが、ショートウィングのコードバンを1足持ってました。写真だけですが、比べてみましょう。
うーん、光の加減も違いすぎますが、左のクラウンウィンザーの方がヌメっとしてますが、こいつもボストニアン名義のハノーバー製ですから、磨けばおんなじように光るんですかね。
ただ、光ってはいませんが、今回のペアの方がより重厚な感じがします。なんか、文字通り、重く、厚い感じです。
そういえば、クラウンウィンザーも買ったものの小さくて一度も履けませんでした。今回も私には小さいですが、二度と目にすることがないかもしれないレアなやつです。
しばらくは手元においておきましょう。
ちなみに、拾ってきたもう1足はこちら。
近々ご紹介します。
ごきげんよう~!
ばしさん
お疲れ様です。
60’のハノーバーが出てくるリサイクルショップというのが
すごいですね! かなりのレアじゃないでしょうか。
そのお店、海外買い付けしてないとしたら、マニアの
方が売った……そんなことあるんですかね。
以前、ぼくも、謎メーカーのコードバンウイングチップをゲットしまし
た。ただ、これは、革質は良いと思うのですが、繊維が堅くて、履きなら
せていません。↓
http://shinnosukejedi.blog.fc2.com/blog-entry-103.html
なんとなくですが、シェルコードバンと普通のコードバンは、かなり違う
なという印象でした。
見たところ、サイズが小さそうですが、うまく巣立ちができるといい
ですね。ではでは、失礼します。
しんのすけさん
お疲れ様です。
しんのすけさんの分厚いコードバン、めちゃ素敵ですね!
分厚い感じと、何より茶色の色目が素晴らしい。巻き上がるヒールカップのロングウイングのコードバンて、初めて見ました。
堅いとのことですが、履けるのがうらやましい。今回のハノーバー、素敵なのですが、私には小さくて履けないのが残念です。
最近思うのですが、
◎ビンテージショップ:海外仕入れ→でかいサイズが多い
◎リサイクルショップ:近所から持ち込み→年配の方が履いていた小さ目サイズが多い
というような気がしてます。
ちなみに、大きな声では言えませんが、今回のペアは5000円札でお釣りがきました。
お安く掘り出し物があるので、リサイクルショップ巡りはやめられません笑。