新プロジェクト「Mコロ」始動

こんにちは、ばしです。

 

何か新しいことを始めたい。

てなことで、先週土曜午後は会議でありました。ファシリテーター:ばし。プロジェクトリーダー:ばし。メンバー:ばし。ええ、独りプロジェクトであります。まあね、いつものことです。で、どんなプロジェクトかと申しますと、題しまして「Mコロ」と命名しました。「えむころ」と読みます。何の略かといいますと、

 

MOTTAINAI やつをコロコロ転がすPROJECT

 

の略で、内容は読んで字のごとくであります。

あらためて、古靴漁りはリユースショップが主戦場の私。以前から、というか、この趣味を始めた当初からお安いやつを拾ってきては楽しんでいるのですが、ここ2ヶ月くらい、そんなやつとの出会いの頻度が上がっているように思える。詳しい振り返りはまだなのですが、先月11月の釣果も凄まじいものがありました。

米国ビンテージではないにしても、バブルの頃に買い求めたそれなりに高級と思しきペアなどが多数。で、そんなやつですので、愛着を持って大切に履かれてきた様子も垣間見えたり。ただ、その後長年出番がないまま放置されたり、保管状態が悪かったりして、見た目には「単なる草臥れた古靴」といったモノも少なくない。

 

靴に限ったことではない。

最近はネクタイや服もユーズドをメインに買い求めている私ですが、頻繁にあちらこちらのリユースショップを巡って思うことは、なんと衣料品のユーズドの多いこと。ほんとに、どれだけあるねんと呆れるくらい店に溢れ返ってます。

「モノが溢れ返った時代」

といえば耳障りが良くないわけですが、実のところ、「いいモノを大切に使って、勿体ないから捨てずにおいた」ものが沢山残っている、というのが現代日本の真実であるのではないか。

SDGsというよりは「MOTTAINAI」。

「勿体無い(勿体無し)」という言葉はおよそ室町期から使われている言葉だそうで、意識するしないに関わらず、我々日本人にDNAのように染みついている言葉のように思える。

で、そのような大切に扱われてきた旧い服飾品が、昨今行き場を求めてリユースショップに雪崩のように押し寄せている。わけですが、ただ、服も靴も、それなりにクオリティの高いものであっても、安い値札で雑多に並べられると、一見してそうとは分からなくなることもある。

 

ということで、私の出番です。

これまでメンテした足数は人並み以上な私。

手入れすれば蘇りそうな一定以上のクオリティのやつを目利きして、きちんとメンテナンスして、素敵な中古靴に再生した上で新たな持ち主に届ける、とのプロジェクトです。

あれれれ?

それって今までとやってることは同じではないか、と思ったそこの貴方。ええ、そうですね、そうとも言えます。いや、そうとしか言えない笑。ですが、まあ、今までもやってきたことではあるのですが、今回は少しばかり本腰を入れようかと。

 

具体的には、

①千円前後の素敵なペアを拾ってくる
②がっつりとメンテナンスして本来の姿に整える
③手間賃を少しだけ乗せて安く転がす
④できるだけ短期間で次の持ち主に届ける

以上4ステップです。
以下補足。

 

①について
千円前後がメインターゲット。MAX二千円です。安ければ安い方が良い。5百円とかだったらサイコー。元値が安い方が売価も安く設定できます。

②について
プロには頼らず自分で行う。最終的に安く転がすからこそ買い手も早く見つかり易い。コストと時間をかけることは今回は避けなければならない。

③について
原則的に私の手間賃は「2千円」で設定。靴の状態によっては「3千円」も可としますがそれ以上は不可とする。儲けることが目的ではないから。

④について
靴は履いてなんぼです。誰かに履いてもらおうとリユースショップに持ち込まれたわけですので、早急に次の持ち主を見つけることが肝要です。

さらに、③について、さらに追加の補足。

 

税込千円の靴を例にとりますと、

 【買い値:1千円】
 【手間賃:2千円】
 【送料等:1千円】
+【手数料:4百円】
ーーーーーーーーーーー
【売り値:4400円】

となる。

買い値と手間賃を変動させますとおおむねこんな感じ。

販売価格のMAXが6600円。MINIが1650円。強気に手間賃を設定しても値引き要請等あるでしょうから、イメージとしては、

 

【当初6000円売り出し→着地5000円】
【当初5000円売り出し→着地4000円】
【当初4000円売り出し→着地3000円】
【当初3000円売り出し→着地2000円】

 

上記いずれかのパターンに収まれば嬉しいかな、と。

で、手間賃1000円で10足売れたら1万円の、2000円で10足売れたら2万円のビン靴が買えます!まあ、実際には手間賃1000円で15足売れて1万5千円のビン靴をゲット、なんていうのが現実的なのではないかな。それで十分、それ以下でも十分です。なぜなら、このプロジェクトで重要なことは、

 

『転がした絶対量の多さ』
『それに伴う新たなメイカー等との出会い』
『赤字を出さないこと』

 

と設定している次第です。まあね、地球にも靴にやさしいし、皆も安く素敵な中古靴が手に入るし、私も沢山の靴をメンテできて楽しいし、それでいて儲かるかもしれないし。一石何鳥か分からんくらい皆ハッピーです。

ただし、例外もある。それは、本格ビンテージや現役シューメイカーの高級ラインや状態の良いペア。これは本企画の対象外とします。なぜなら、相場を崩したりブランドイメージを棄損するようなことは避けねばなりません。

他人様に迷惑をかけるだけでなく、自分自身の通常の出品物とも競合してしまう。なもんで、そんなやつは、別扱いです。それでも、対象となる中古靴は五万とあるのではないかと思う次第です。

 

タイミングと環境が唐突に整った。

折しも、先月から娘が一人暮らしを始めまして、彼女の部屋はスッカラカンになっております。それはすなわち、我が家の中に新たな作業スペースが生まれたことを意味する。まあ、いつ帰ってきてもいいように基本的にはそのままにしておくつもりなのですが、

ミシンが2台置かれていたこの机。

こいつを作業台として拝借することにしました。ええ、そうなんです、アパレル企業に勤める娘は「単なる服好き」ではなく、縫製を本格的に学んだ結構ガチな小娘なのであります。で、この作業台は靴のメンテ作業にもちょうど良い感じであります。ここであれば、昼夜問わず、季節に関わりなく、一定の環境でいつでも作業ができる。

ライトも2つあって、作業も撮影もしやすい。

「メンテは屋外派」の私としては、これまで作業は週末の朝から夕方まで、限られた時間のみでした。これからは朝も夜も平日も、ちょっとした空き時間でも作業が可能となります。思いがけず不意に環境が整い、そんな折に出会いが急激に増えたこともあり、今こそ、とばかりに取り組んでみることを決意した次第です。

まあね、こんな風に記事にした手前、順調に進んでいって欲しいわけではありますが、これも出会い次第靴次第、神様の思し召し次第。こんなふうに企画した場合に限って、その後出会いが減ったり、なんてことも往々にあります。

なもんで、あまり気負わずに行こう。モノの溢れた文明社会に対する「義務感」や「使命感」といったことでは全然ありません。あくまでも「趣味」「余暇」。肩肘張らずに取り組んでいく次第であります。

 

てなことで、第一弾はこいつ。

できれば、

転がしてからご紹介したいのですが、どうなることやら。とはいえ、売れた売れないという実態もこのプロジェクトの偽りのない真実ですので、立ち上がりの様子なども含め、詳細は近々ご紹介の予定です。

けどまあきっと、良いスタートになるでしょう。長年の取り組みへのご褒美として、古靴の神様ががっつりと微笑む頃(ほほMコロ)、ではないかななんちゃって。そんなわけで、皆さんも暖かく見守ってやって下さい。

 

なんなら、買ってくれても全然オーケーさ。

 

(おしまい)

 

2件のコメント

  1. こんばんは。
    確かにコロコロするのは、変わらない感じですね!
    ただ、この感じだと古物商法に抵触する感じになりそうです(*_*)
    気を付けないと、書類送検ってな感じになったら洒落にならないですΣ(-᷅_-᷄๑)

    1. としさん
      こんばんは。ありがとうございます。ですよね。まあ、額も量もたかが知れてますので最初は注意程度でしょうが、念のため年内に古物商許可申請の予定です。申請費用がむだにならないよう頑張ります笑。

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