嫁がメルカリでサンダルを買った件

こんにちは、ばしです。

 

つい先日のことです。

私の古靴ライフにおいて象徴的な出来事がありましたので今回はその話。

 

そもそも学生時代から古着に慣れ親しんできた私にとりまして、古着を着ることにはなんら抵抗はないし、多少の汚れやダメージもさほど気にはならない。まあ、最近は仕事用のジャケットやパンツを買ったりすることもあり、それは流石に程度の良いモノのみとなりますが、カジュアルなものは少しくらいのシミやほころびはあまり気にならないです。

そんな私も「古着屋で革靴」というのは・・・。

十年ほど前までは私自身も「他人の履いてた靴に足を入れる」ことは想像すらしていませんでした。それが今ではこの有様なわけですが、世の中的にもひと昔前よりもハードルは下がったでしょうか。けどまあそれでも、今も抵抗感を感じる方が結構な割合でいること、ともすればそちらがマジョリティかもしれないことは想像に難くない。

で、このことは特に女性に顕著なようです。

まあ、最近の若い女性はそうでもないのかも。ですが、四十代・五十代の女性では古着に眉を顰める人が少なくない様子。友人知人に彼らの奥さんの様子を聞いてみても「古着はNG」という人がほとんどです。というか、「古着も結構楽しんでるよ」なんて話を聞いたことがほぼない。「靴の古着」だなんて、聞くまでもなくあり得ない選択。

 

かくいう私の家内も古着はNGな人でした。

ええ、過去形で書いちゃいます。NGな人でした。NGでなくなったのは、私の長年にわたる家庭内での啓蒙活動の成果です。振り返りますと、娘が中学生だった頃、学校のテストのご褒美にUKマーチンを買い与え、家族の中で古着&古靴仲間を作ったことが足掛かりです。

その後、「娘にどうだろう?」とセカストの古靴を持ち帰り、「ママも一緒にどない?」などと徐々に古靴への免疫を下げていく。そうこうしているうちに、娘のマーチンを嫁が借りて履いては「これいいね」となり、

家内用のマーチンを買ったり、

家内用のローファーを買ったり。

ただ、家内が自らわざわざリユースショップに足を運んで古着を物色する、ということは皆無でした。ほんとにまったくなかった。その節目が変わったのが、近所のショッピングセンター内にリユースショップが出店したこと。具体的には、八尾アリオの3Fにトレファクがオープンしたことでした。

 

近所で便利なのでとりあえず足を運びがちな八尾アリオ。あれこれ物色するも1F&2Fの服屋で目ぼしいものを見つけられなかった家内に、「一応トレファクなんかも覗いてみたら?」と誘ってみたところ、その際は目当てだった素敵なカナダダウンのジャケットを発見。お買い得価格で喜々としてゲットされたのでした。

その後も単独の店舗に古着漁りにいくことはまだありませんが、リユースショップに足を運ぶことはほとんどなかった家内の古着への印象も変わった様子。「古着屋って、イメージと違って結構いいモノもあるのね」となり、古着への抵抗感は薄まり「買い物の選択肢として古着もありかな」となってきた。

 

 

そんな家内から、

今週初めに依頼を受けてぽちったのがこいつ。

PRAKTONとかいうブランドのサンダル。

日曜になんばへ映画とショッピングに出かけた際に気に入ったらしいPRAKTONプラクトン。スペインのサンダルメイカーだそうですがサイズ切れで残念ながら断念したわけですが、その際に「中古でもいいからメルカリで探してくれ」とのオーダーを受けていたのでした。その翌日の月曜日、数時間前に出品されたばかりのオーダー通りのサイズの美品を発見。家内の確認・了承ののち無事購入に至りまして、本日到着予定であります。

まあ、ユーズドとはいえ使用は1回のみとのことで美品な様子ですが、十年前に古着なんて着ることを想像すらしていなかった彼女が「メルカリで探してくれ」だなんて。そりゃあ世の中も変わるってもんですね。ちなみに、色違いの程度の良いヤツを継続的にウォッチするよう指示を受けております笑。

 

ここまで十年。

苦節の十年。長かった。ですが、十年かけるとそれなりに色んなことが変わっていく、物事を動かせる、ということを実感した次第です。

十年あればなんとかなる。
次の十年では何を変えよう?
次はもう少しスケールの大きいことにチャレンジしてみたいものです。

 

(おしまい)

2件のコメント

  1. こんばんは!
    確かに、古着は良いけど…靴はな〜って人多そうですねf^_^;
    セカストさんも、確かオンライン限定で『匠の手洗い』なる企画(サービス)をスタートさせていますよね!
    販売している革製品(靴・鞄等)を洗濯やら着色・リペアして自宅に届くみたいなサービスです。
    世の中のご時世は、不景気モードですので、少しでも良い商品を安く求める方が増えて来ている、中古品へのハードルが低くなって来ているのだと感じています。

    1. としさん
      こんばんは。「匠の手洗い」ですか。知りませんでした。
      利用者が増えたり認知があがることで「革靴も洗える」ということの認知も広まっていけばよいですね。
      そうすれば中古靴購入のハードルもさらに下がるはず。期待したいですね!

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