ローファーをリシェイプ(中古のリーガルその24)

こんにちは、ばしです。

 

今回もリーガルです。今回で「その24」です。

さてはお前、リーガルの回し者か、と言われそうですが、残念ながら、今のところまだリーガルさんからそのようなオファーは頂いてはおりません。そもそも、リーガルショップで新品を買うことなく、中古の品ばかり漁っては転がして、なんてやってる私です。一体全体どんなオファーが来るというのでしょう。

ですが、そんな私の気持ちも汲んでやってください。だってね、前々から言ってます通り、「レザーソール」のペアこそが本来のリーガルクオリティなはず。そんなのが中古とはいえ二足三文で転がってりゃ、そりゃあ不憫に思えて持ち帰るってもんです。

そうこうしているうちに、いつの間にかリーガルは中古専門になった私。ま、リーガルに限らず革靴は中古専門なんですけどね。で、今回も不憫なやつ、拾ってきました。一足なのに二足三文。何足でも二足三文。あ、なんか違うな。

 

 

REGAL 2640 

グレインレザーのコインローファーです。ダメージはなさそうです。見た目の印象ほどには履きこまれていなさそう。なのに、くたびれた中年オヤジみたいです。いかんいかん、しゃきっとせえ。

フットプリントはついてはいますが、見た目ほど凹凸はない。

ヒールも9割がた残ってます。
やはりあんまり履いてもらってないのかな。

品番2640。サイズ表記は24.5。リーガルさんのサイズ感は表記より大きめです。25-25.5センチ相当かと。私には少し小さめですが、綺麗にして転がそう。

だって、

レザーソールのリーガルだし、

1600円+税だし。あのね、何度も言ってます通り、値付け間違ってますし。いつものリユースショップの雑多な靴コーナーから救出してきました。

結局、1990~2000年の頃のこのロゴの所為なんでしょうね。リーガルさんのペアは、仕様はさておき、とりあえず年代が新しければ新しいほど中古価格が高めな印象です。なもんで、この手のレザーソールの状態の良いやつはかなりお買い得、となる。

特に、薄茶のアッパーのペアは手入れしての改善の程度が凄いんですよね。以前も一度、がっつりメンテしました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

もうね、自分がスキルフルな靴磨き職人になった気分でした(過去記事)。
このUチップはインペリアルでした。今回のローファーはレギュラーラインです。革質も異なりはしますが、それなりには改善してくれるのではないか。

何より、今回は特にこれ。

波打った甲。波乗りができそうです。やったことないけど。可哀そうに、ツリーとか入れてもらってなかったんでしょうね。この機会に綺麗にリシェイプもしたい。で、どのくらい見違えるか見てみたい。で、ソッコーで転がしたい。

てなことで、メンテです。いつも通り、まずは左から。

 

 

ステインリムーバー

汚れ落とし。

ワックスの類はなし。コイン入れる切れ目に埃が溜まってます。

 

LEXOL

歯ブラシでガシガシと。コバ周りを入念に。

コインの切れ目もしっかりと。

 

レノマット

シボの間の汚れが取り切れなさそうなんで、強力リムーバーも投入しとこう。

お? なんかくすみがましになったような、そうでもないような、笑。
右も同様に進めたら、

 

グリセリン保湿

百均トレーに濃度30%のグリセリン水を作成し、同じく百均で買ったコットンパフをどさっと投入。

約60枚。しっかり浸す。ちなみに、このコットンパフ、リサイクルして使ってまして、今回で3回目です。湿って、乾いて、だけなので、汚れないし傷まない。とはいえ、徐々に吸水性も落ちてくるみたい。今回の3回くらいが寿命かもしれません。

いきなり、作業完了。履き口周りはしっかり。アッパーも仕上がりが色ムラにならぬようしっかりと。このまま丸1日。

 

 

翌日夜。
まずは左を剥がしてみました。

お、随分と色が濃くなってます。タンからブラウンに。

ムラなくしっかりと浸透したようです。

ライナーも色が変わってます。

保湿はOK。あとはこの甲の皺です。

タイトめツリーに靴下を被せ、さらにタイトにしたうえで突っ込みます。

指先で押して馴染ませて、皺をしっかりと伸ばす。この状態で乾かせば、甲の皺も多少は改善されるはず。次の週末までこのままで。

 

☆★☆★☆★☆

 

1週間後。

すっかり乾いたみたいです。
ツリー抜いて確認です。

ライナー、シミになるかと危惧してましたがそれほどでもない。ほとんどわからない感じに乾きました。

で、気になっていた甲の皺。

ビフォーのこいつが、

アフター。

お、だいぶ改善しました。

良い感じにリシェイプできました。普段からツリーを使用していたらこんな酷いことにはならなかったでしょう。リユースショップでの買取価格も数割はアップするんではないでしょうか。自分で履くにしろ、転がすにしろ、やはりツリーは大変重要と思う次第です。

さて、メンテの続きにもどります。

 

 

ステインリムーバーもどき

保湿はしましたが、結構吸い込む様子なんで、いつもの手順で。

 

リッチモイスチャー

もちもちになるやつ投入。

 

TAPIRレダーオイル

油分補給&保革。

良い感じに照りが出ます。グレインレザーにオイル入れた際の艶感が好きです。オイル入れた場合は丸1日置いた方が良いとの話もあるようなのですが、そんな待てないんで、15分だけ待ちます。その間に、

ソールも手入れ。シミだらけですが、汚れやカビではありません。ただ、グリセリン保湿した結果、色ムラは増しました。まあ、履けばわからんしいいでしょう。

ソールトニックを投入。この後、パレードグロス(無色)、その後コロニル1909(無色)で仕上げます。さて、アッパーに戻ります。

 

コロニル1909(無色)

底からの流れでそのままアッパーへ。で、コバにはコバインキ投入。

艶感が増しました。ただ・・・。

出し縫い糸、色褪せた感が否めません。

黒のワックスを入れてみよう。

多少改善されたでしょうか。ま、さっきよりは良いかな。ま、自己満足かな。ま、よしとしましょう。右も同じ手順で仕上げてメンテ完了です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

甲だけでなく履き口もかなりリシェイプできました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

くすんだアッパーの色目も発色よくなりました。出し縫いの色目も気にならなくなったような。全体的にかなりすっきり改善できたように思います。

 



 

中古のリーガル。

少し手をかけてやることで、この程度には蘇ります。で、普段からシューツリーを使用して、履くたびごとにささっと簡単にブラッシングしてればこの状態を維持することもさほど難しくもない。

リーガルさんの靴って、最近のモノも古いモノも、どちらもリユースショップでよく見かけます。ええ、ほんとよく見かけます。で、残念ながら、きちんとメンテしてもらってる風なのが少ないんですよね。まあね、大切に手入れしながら履いてもらってる奴は、そもそもあまり中古市場にはでてこないだけなのかもしれませんが。

ただ、流通量が多いから良くも悪くも目につく。も少しきちんと手入れして愛着を持って長く履いてやって欲しいな、てなことが多い。なもんで、見かけるとつい気になってしまって、綺麗にしたくなって、キャッチアンドリリース、となる。

もとより、非常に頑丈な作りのリーガルさんです。長持ちすることは請け合いです。こいつもまだまだ活躍しそうです。してもらおう。ただ、残念ながら、私の足にも息子の足にも小さい。転がってもらいましょう。

 

今回のペア。

あらためてですが、1760円(税込)でした。いくらで転がそう。メルカリの出品状況を見ますと、6000~8000円くらいのものが多いようです。仮に6000円で売れたとしますと、

 

売上6000円-手数料600円-送料800円=入金額4600円

です。この場合の粗利額は約3000円。メンテナンス費用としてはこんなもんか。いや、プロではない私にはもらいすぎか。メンテ費用を値下げして2000円としますと、

 

1760円+メンテ費用2000円+送料800+手数料507円=5070円

となる。よし、6000円で売りに出して、そのまま売れたらそれでよし。値下げ要請を受けたら千円値引きして5000円で買ってもらおう。目論見通り売れてくれるでしょうか。

家内に、この靴が6000円だとどう思うかと尋ねてみたところ、「きれいやん、売れるんちゃう?」とのこと。

お、ということは、も少し高いほうがいいのかな。安くし過ぎると逆に何か理由があるのではと勘ぐられても困る。様子見ながら価格は上げたり下げたりしてみよう。とりあえず、綺麗にはなったようだし、家内に背中を押してもらえたし、よし、と、自信をもってメルカリに出品しました。

 

 

土曜日にメンテ、その後すぐに出品したのですが、実は当の土曜日はすでに2足旅立たせていたのでした。おお、流石ボーナスシーズンだな。こいつもすぐに旅立つだろう。ソッコーで「いいね」ももらったし。よし、火曜日の記事での紹介時には「いくらで売れた」かを報告しよう・・・。

なぁんて算段だったんですけどね。

少しばかり見込みが甘かったようです。世の中そんな甘くないですな。いやまあほんとにね、甘かったり甘くなかったり、そりゃあもう大騒ぎさ。

 

ま、気長にいきましょう。

 

(おしまい)

(参考:「中古のリーガル」記事一覧

 

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