たまにはイタ靴、たまには布タグ(その3)

こんにちは、ばしです。

 

師走も良縁に恵まれまして順調に買ってます。

なんだけれども、買った靴をまだ1足もメンテナンスできていない。理由は大きく二つあります。一つめは寒いこと。メンテは屋外でやる派です。このところ急に冷え込んできて、外で作業する勇気はない。二つめはダメージがあること。通常のメンテナンス「+アルファ」の作業が必要なペアが4足中2足。

茶靴が4足。

先週の記事「このところ英国モノがお気に入り」でちらりと写真だけご紹介した素敵なやつらなわけですが、右上と左下の2足は踵履き口のリペアが必要です。自分で修繕作業を行うと決めたのですが、どのように行うか思案中です。

拙速に行うのは良くない。きちんと計画を立てて、最低限の道具も揃えてから取り組みたい。写真の4足とは全て年が明けてからじっくりと戯れることといたしました。

てなわけで、今回はメンテ不要な1足をご紹介。ええ、実はもう一足拾ってきておったのでした。

 

こいつ。

 

 

Salvatore Ferragamo TRAMEZZA

フェラガモのペアです。かつ、布タグ。
米国ビン靴の世界で「布タグ」といいますと、1980s以降のコストダウンによる品質の低下が顕著なイメージなわけですが、今回のフェラガモはそうではない。

“TRAMEZZA”

とあります。フェラガモの靴の5つあるラインの中で「最高峰」と位置付けられている、それが、TRAMEZZAトラメッザ。今回で2足目の出会いです。

1足目はこんなやつでした。

黒のウイングチップ。過去記事「たまにはイタ靴、たまには布タグ」で紹介したのはちょうど5年前のことです。

今回と同じ黒い布タグ。
サイズは8.5EE。残念ながら私の足にはずいぶん大きくて、とっくの昔に転がしました。今回は、

「たまにはイタ靴、たまには布タグ(3)」です。つまり、「(2)」がありました。

これもウイングチップですが、紐はなし。これもイタ靴ですが、フェラガモではない。「ア・テストーニ」のペアです(過去記事)。この黒の布タグはア・テストーニの中でもアッパーラインなのだそう。イタ靴の場合黒い布タグはアッパーラインの証、なのかな。どうなんでしょう。

サイズは7.5H。結構広めのウイズで、これも私にはやや大きめなのですが、大変気に入りまして中敷きでサイズ調整してガンガン履いております。

 

で、もどりまして、今回の「(3)」。

サイズは7.5EE。
まずまず、マイサイズか、と思いきや、

長さも幅も問題なし。
なのですが、

ボールジョイントのあたりから爪先にかけて直線的にシェイプされているせいで、爪先がほんの少し窮屈、かも。

よし、そんなやつは転がそう。
こいつ、税込み五千円ほどでした。2万円くらいで転がせたら、その儲けですでに買った4足の費用を8割がた回収できます。グッジョブ、俺。

と、思ったのですが、

なかなか売れない。加えて、先日再度足を入れてみたら特段窮屈でもない。試し履きした際の靴下がいつもより厚手だったようです。それに、極論を言えば、少し窮屈な程度なら夏場に素足で履けばジャストサイズにもなる。

折しも、ブログ記事のネタがないという逼迫した事情も相まって、出品は取り下げ、自分用の「たまにはイタ靴、たまには布タグ(3)」としてここにお披露目する次第です。ほんとは「ころころトラメッザ」というタイトルで記事も書きかけてたのですが、おじゃんです。

 

再掲。

ご覧の通り状態は大変良いです。ちなみに、買った時点ではなくクリームを入れた後の写真です。出し縫いは縦ドブのヒドゥン。中央に金のプレート。なんてったってハイエンドラインです。高級感あります。

ヒールの削れは僅か。
数度履き程度、でしょうか。
大変程度の良いペアです。

おしりも大変グラマラスです。
積み上げヒールもかっちりしてます。

スレや汚れ等もありません。

 

左の爪先に少しだけ汚れがありました。
消しゴムで除去しました。

「メンテ不要な1足」

と書きましたが、コバインクも入れたし、まあ、全く何もしなかったわけではない。一応、「儀式」は実施したということで。

フェラガモのトラメッザ。

新品価格は他の本格靴同様かなり値上げされているのでしょうか?5年前に調べたときよりも高くなっているような気が。2万円で売ろうかと思ったけど、手放したらその値段で入手するのは困難かもしれないな。

ということで、君は俺が履きます。

 

よろしく~。

 

(おしまい)

 

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