こんにちは、ばしです。
最近たまに思うのですが、
僕の前世は中国人なのかもしれない。
名前は、そうだな、
「シュウ・シュウヘキ」とかなんとか。
お陰で現世で収集癖あり・・・。
嘘です。いや、ほんとです。
あ、すいません、どっちでもいいです。
ただ、
実際のところ、興味を持ったモノは一定数になるまで買い漁ってしまいがちです。数量の目安は7つ。おおよそ1週間分です。「●●WEEK」ができる数量。大体がユーズドなんで、懐には優しいモノばかりで大変ありがたいです。
ですが、「安いからユーズド」、だと、いい歳したオッサンがなんだか物哀しく思えます。なもんで、ユーズドではなく「ビンテージ」がよい。「安いから」ではなく「今では手に入らないから」。そんなビンテージが結果的にたまたま安く手に入っただけなのさ。あ、すいません、これも別にどっちでもいいです。
そんなビンテージの世界。
靴以外でいいますと、最近のベクトルは「ネクタイ」に向いてます。で、ネクタイでビンテージといえば「ブルックスブラザース」か「グッチ」なのではないか。BBのビンテージタイは一時ちょろっと集めてましたが、ほとんど売っ払ってしまいました。なんといいますか、集める上でビンテージな度合いが過ぎる(=古い・ぼろい)奴が多いような。
で、ハイブランドに目を向けますと、実際のところは不勉強でよくわからないのですが、その辺のことに疎い私にも分かりやすい上に出回ってる数量も多くてとっつきやすいのがグッチかな、と。絶対数がBBよりも多いからか、古いわりに状態のいいやつも多い。
今も現役のハイブランドであるグッチ。ですが、1984年に経営危機に瀕した際に創業家であるグッチ家の手を離れ、経営方針もデザインも大きく様変わりをしてしまう。そんなグッチ製品の中で、グッチ一族がデザインや製造に関わった1980年半ばまでのモノを「オールドグッチ」と呼ぶらしい。
グッチ家のお家騒動は映画にもなりましたね。
早く観なければ。
先週はそんな「オールドグッチWEEK」だったのでした。
川柳も詠みました。
記録を兼ねて。
【10/17月】良い訳が言い訳になるビンテージ
オールドグッチWEEK、オッサンぽい1本でスタート。
この日の足元はStacy Adams Madison。特段理由はありませんが、手持ちの黒の靴の中で比較的派手めな顔のやつにしてみました。
「アクセサリーコレクション」。通称「アクセコ」と呼ばれるこのラインは1972年から1980s初頭まで作らていたらしいです。意外と旧いんですね。その割に状態は悪くない。どこでいくらで買ったのか忘れてしまいました。
【10/18火】タイクツよ紅く染まってくれないか
靴ネクタイ、ともに紅くれない色にしてみました。
Eduard Meire。クロケット製の既成ラインです。
この日もアクセコ。タイピンは銀座天賞堂とかいう時計店の古いやつ。クリップタイプも刺すタイプも、昔からタイピンは小剣のみを臍の上あたりの位置に固定するようにしてます。タイピンそのものがデカデカ見えるのはあまり好きではない。ちらっと見えるくらいが私好みです。
【10/19水】箸かコテお好きな方でお好みで
馬具なんだと思うのですが、お好み焼きで使うコテに見えるんですよね。眺めてるうちに思いついたこの川柳ネタをお蔵入りさせるわけにはいかないと購入した一本です。
足元は旧いチーニー。グレーのスーツの時は黒いペアを選んでしまいがちな私です。
このロゴ・タグはいつ頃の年代なのでしょう? 新たな謎解きの旅は始まったばかりです。ていうか、詳しい方、教えてください。
【10/20木】サウナ無いスーパー銭湯数パーセント
この日は仕事帰りにサウナ。満を持しての一句です笑。
紺ブレ✕チノパン✕フローシャイムのサドルシューズ。サドルシューズといえば紺ブレ、とのイメージです。
ビンテージなグッチ感満載のオッサンぽい一本です。この手の柄、この手のゴールドっぽい色目に違和感を覚えなくなったということは、それなりに年齢を重ねたということなのかもしれない。そうでないかもしれない。どっちでもいいのかもしれない。
【10/21金】今日もまたオールドグッチ飽きんよう
金曜日をビシッと締めるつもりが、ありゃ、ネクタイにピント合っとらんです。
足元はFoot Joy のサドルシューズ。茶のコードバンです。茶靴のときはパンツが黒だとなんか、ほっと落ち着く私です。
前日に届いたばかりのアクセコ。北海道からやってきてくれました。なのですが、こちらもタグにピント合わず。色目としましては、このくらいの茶色のネクタイは大好きです。
そんなこんなで、オールドグッチWEEK。
ミッション・コンプリートいたしました。
思ったより、いい感じです。オールドグッチのネクタイは、オッサンの胸元を飾るにちょうどよい。ウイークデー5日で5本ですが、実際はもう少し買い漁ってます。
こんな感じ。
現時点で8本。お手軽なんで、今月だけで4本買っちゃいました。あと2本あれば10本となり、2週連続でオールドグッチWEEKができます。ですが、安いとはいえ買い過ぎないよう、当面は月1本を上限に買い進めるつもりです。
折角なんで記念撮影。
シュー・サークルならぬ、タイ・サークルです。
そんなグッチのネクタイ。
主戦場は古靴と同様、リユースショップかメルカリです。お値段は1000円前後から2500円前後まで。それ以上高いと、ビン靴と競合したらビン靴に軍配が上がる価格帯となります。なので、私の場合の中古のネクタイの購入価格の上限はせいぜい3000円まで。どんないいやつでもそれ以上のモノは絶対に買いません。だってね、所詮ユーズドですもの。あ、いや、ビンテージだった汗。
ただ、安いんだけれども、締め心地は悪くない。2000円とか3000円で売ってる新品のネクタイよりもシルクの質感は上質です。で、ともすれば40年50年も昔のモノなのに、状態も決して悪くない。やはり、ハイブランドな品ですので、持ち主に大切に扱ってもらっていたのでしょうか。このあたり、なんとなくビンテージシューズと似たような扱いなのかもしれませんね。
で、靴同様に、たまにデッドストックなんかもあります。
海外旅行のお土産か何かでしょうか。そのものズバリ値札で、「$65.00」とあります。靴もネクタイも、デッドなやつはなかなか下ろせない私です笑。ただ、靴とネクタイとでは、決定的な違いがあります。
それは、「ニセモノ」、コピー品の存在です。
ホンモノとニセモノ
そもそもハイブランドの品なんてほとんど持ってないし買いません(買えない笑)。
特にネクタイなんて、好みの色や柄であればノーブランドでも一向に構わない私です。なもんで、これまでそんなこと意識したことなど無かったですが、今回グッチのことなど調べてみて結構驚きでした。ハイブランドのコピー品って、ほんっとに多いみたいですね。
検索してみますと、グッチの場合ですとカバンのコピー品などが多いようで、「本物と偽物の見分け方」なんて記事に沢山ヒットします。で、カバンはまだ分かるのですが、ビットローファーなんかでもコピー品があるらしいです。
で、ほんともう驚きなのですが、「偽物」と明かした上で販売されているものもあるみたい。いやあ、そんなの、売れるんですかね。ていうか、そこまでしてグッチのビットローファー欲しいか?安さを求めるなら中古でええやん、なんて思ってしまう私です。
で、それはネクタイも同じことなのですが、ネクタイの模造品も流通しているらしいですね。ただ、それは現行モデルの偽物、のようです。新品で1万円前後なのかな。布っきれですから、原価も安そうです。一定数量売れれば、模造品ビジネスとしては一定の利益にありつけるのかもしれない。
で、思うわけです。
「ビンテージのネクタイにも偽物ってあるのだろうか?」
何十年も前に作られ、その後本物として扱われてきた模造品の中古、というのはあるのかもしれません。ただ、コピー品ってそもそもそんな前から流通していたんですかね。あまり詳しくなくて。
私がゲットしたオールドグッチのネクタイたち。
こいつらは本物なのでしょうか。あるいは偽物?
まあ、極論どっちでもいいのですが、仮にグッチのネクタイを今後も買い進めるとした場合、現行モデルの中古よりも、中古しか流通していないオールドグッチの方が偽物を掴まされる可能性は低いと考えて良さそうですね。そもそも、新品のハイブランドのネクタイなんていりません。そんなの買うくらいならビン靴買いたい私です。
まあ、MAX3000円まで、高いモノは買いませんので、気にする必要もないのかもしれませんが、うーん、あらためて僕のタイたちはどうなのでしょう。
ホンモノ?ニセモノ?
もしニセモノなら、いい歳したオッサンが少しみっともないような気もします。この手のことはあまり気にしない性質とはいうものの、ニセモノだとわかった上で身に着けるのは嫌です。よし。ならば、かくなるうえは、
真贋の追求はしないでおこう!
そう、私のグッチのタイは、ホンモノでもニセモノでもない。単なるビンテージなグッチなのである。もお、それでええやん、グッチアイデアです笑。
ホンモノかニセモノか
真贋を疑われるようなものは買わない私ですが、ニセモノかもしれないものも少しばかり持ってます。ただ、購入したあとでその可能性を指摘されたモノで、購入時はそんなこと微塵も考えてなかったんですよね。
一つ目は、レナードカムホートのシルバーブレス。15年ちょっと前にグアムのシルバーショップで、値切って700ドルくらいで購入したものです。
当時、フェイクの可能性は全く疑いませんでした。というか、実のところ「カムホート」なるブランドそのものを知らなくて汗。シルバーのブレスレットを物色していて、ようやく出会い見初めたのがこいつ。で、日本に帰ってから、「カムホート」っていうブランドらしい。「ニセモノも出回ってる」らしい、ということを知った次第です。
なんでも、ニセモノはブランド名や「usa」などの刻印が深くないらしい。すみません、かなり使い込んでしまっていて、もう、よくわかりません。最近ほ滅多につけませんが、とりあえずビンテージと呼ばれる年代になるまで手元に置いときましょう。
二つ目はこれ。
IWC、通称「インター」のビッグパイロット。中古で数万円でした。IWCは私が学生だった頃の憧れの時計なのですが、「中古だとそんな高くないのね」と購入。なのですが、結構いい値段するんですね、インター。そんな高級時計だったっけ?そもそも高級品にはあまり詳しくありませんで。
で、何が疑わしいかといいますと、このバックスケルトンとムーブメント。どうやら一般的なこのモデルにはない仕様みたいです。おお、それはニセモノか、もしくは激レアなホンモノかのどちらでしょう。言われてみるとベルトがちゃっちい気もしますが、ま、こいつも真贋追求はしないでおきましょう。
さて、最後に時計をもうひとつ。
おお、グッチです!
20数年前に新品で買ったGUCCIのTIMEPIECE。電池式のクオーツですが、結構いい値段しました。リボンベルトは後付けしました。ブランドものの腕時計もニセモノが出回ってるらしい。ひょっとしてこいつも・・・。
いえいえ、こいつは正真正銘の本物です。保証書もあるし、革とメタル、ベルトも2種ともあります。グッチジャパン設立に伴い、それまでの商社扱いがなくなるタイミングで知り合い通じて購入したものです。当時は毎日のようにしてましたが、最近ほとんど腕時計自体をしないんですよね。ですが、グッチのネクタイと靴に合わせるためにも、そろそろ電池交換せねば。
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ネクタイにバッグ、腕時計にニセモノがあるのは分かるのですが、
ビンテージ靴にも「コピー品」ってあるんですかね。まあ、多分ないんでしょうね、きっと。そもそもダブルソールのダービーシューズなんて、作るのにコストも手間もかかり過ぎます。靴はサイズもワンサイズでは済まないし、その上何より、かなりマニアックな世界です。
「U字ソックシートのフローシャイム」なんか作ったって、そもそもビジネスとして成り立たなさそうです。やるならせいぜい、Foot-so-portを気取って「SUPREME」の金シール作ってソックシートに貼るくらいでしょうか。ただ、これは別の筋からクレーム入りそうですね笑。
ビットローファーの場合も、まあ、あるにはあるんでしょうが、そんな沢山ではなさそうです。ビットローファー、2足持ってます。1足は海外旅行の際に買った新品。まあ、これは本物に間違いないでしょう。もう1足は今年買ったユーズドです。ホンモノかも、ニセモノかも。まあ、どっちでもいいです。兎にも角にも、中古靴を漁る分には真贋なんて、それほど気にしなくて良さそうに思う次第です。
さて、そんなビットローファー2足。オールドグッチのネクタイウイークが始まるその前の週末に素足で履き納めていたのでした。
バックデートいたします。
【10/15土】
今年中古で買った黒いホースビットローファー。年代はよくわかりません。
【10/16日】
茶のホースビット。新婚旅行の旅先で買って丸25年。結構物持ちの良い私です。
ご紹介の順番、ウイークデーと週末が前後しました。かつ、相当に脱線してしまいましたが、靴ブログですんでね。ネクタイ締めるのも悪くないけど、記事の最後はやはり靴で締めさせて頂きました。僕のビットローファーズ。ネクタイほど古い年代ではないですが、まあ、古めのペアであることは間違いない。
てなことで、
日曜の更新はサクッとした記事にするつもりなのですが、図らずも今回もえらい長くなってしまいました。最後までお読みいただきありがとうございました。ああ、本当に長かった。ですが、これでようやく、ようやく言えます。
これぞ真に、
オールドグッチWEEK
ミッション・コンプリートリー・コンプリート
であります。
(おしまい)