こんにちは、ばしです。
実は、古靴好きな私。
あ、ばれてますね、すんません。
で、できれば、私だけでなく、家族の皆にも同じように楽しんでもらいたい。そう思い、家内に息子に娘にと、許可なく勝手に買ったり、拾ってきたりするのが日常茶飯事です。
まあ、変な一家ではあるのかもしれません。あ、変なのは私だけか。で、実のところ、靴だけでなく他の洋服なんかもちょこちょこ拾ってきたりもします・・・。
「まぁた勝手に買ってきて。」
「気に入らなかったらどうすんのさ。」
なんて風に叱られることにももうすっかり慣れました。とはいえ、気に入ってもらえる場合もあります。喜んでもらえると嬉しい。そうでない場合でも、まあそんときゃ転がすまでよ。なんて開き直って、めげずにゲットしてきてしまう私です。
昨年11月、息子にパラブーツを買いました(過去記事)。
息子と同じ1999年製のPTB。こりゃあ良い買い物したと思ったのですが、折角気に入ってくれたのにサイズがデカすぎて履けない。ぬか喜びさせてしまいました。リベンジです。パラブーツは12月にソッコーで転がして、それを元手にまたもや息子にPTBをゲットしました。
一年の計は元旦にあり。
ということで、元日にぽちりました。今年届いた2足目。
先週末にメンテしました。
こいつ。
Red Wing Vintage Postman 9109
ブーツも良いのでしょうが、息子の服のスタイルにはワーク系はあまり馴染まないような。そう思っていた折に見かけたビンテージのPTB。もし彼が履かないなら私が履こう。てなことでいっちゃいました。
サイズは8.5Dです。握手型のユニオンスタンプ。1970s後半~80s頃ですかね。
プリントタグで、MADE IN USA表記あり。こちらも、1970s~80s頃のペアであることを示しています。ざっくり40年ほど前のペアです。。
アッパー。甲に履き皺っぽいのもありますが、傷等は皆無。
ソール。大変きれいです。
トップリフトもロゴが綺麗に残ってて踵部分の削れもっごくごく軽微です。1度か2度履かれた程度でしょうか。いずれにせよ、ミントとは言わないまでも、まずまずのコンディションです。
バックシャン。ベリーグラマラスでありながらも、カッチリしてます。イケてます。大変よろしい。
マーチンもいいのですが、少し堅めな印象のPTBも1足あった方がいいでしょう。クオリティとしては申し分ない。問題は息子のサイズが合うかどうかです。
よし、まずは儀式です。
いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバー
少しだけワックス塗られてました。
LEXOL
コバ周りを入念に。
デリケートクリームもどき
百均のやつ投入。
ソールの状態はいいわりに、履き皺は結構ついてます。室内履き、だったとかかな。いや、レッドウイングだし、ラバーソールだし、それはないわな。
TAPIRレダーオイル
汚れ落とし&油分補給&保革。
透明感が増したかな。で、今気づきましたが、玄関の電球が映りこんでますね。消し忘れです。今回は消さずにこのまま作業です。
右も同じ手順で。ところで、この日は土曜日です。1日浸透させよう。続きは翌日日曜日に。
☆★☆★☆
翌日。
トゥ以外は全体的に染み込んだようです。
こんな感じで残ってます。
左右とも似たような状態です。
あらためて爪先もぬぐいまして、最後の施術です。
油はもう要らんでしょう。前回記事のマーチン同様、新顔クリームで仕上げ。
コロニル1909(黒)
まずは左から。指にとって塗り込む。
おお、しっかり黒くなります。
黒が深くなり、輝きも増します。普段ムショクのクリームばかり使っていますと、この黒さが非常に新鮮です。
右、ビフォー。
これが、アフター、こうなる。
うひょー、凄い!ワーク系の靴にはグロス感が少し強すぎるかも、というくらい簡単に黒光りします。紐も通してメンテ完了。
うん、いいですね。
いいです、と思ったけど、アッパーの黒さに対してコバ周りが黒くない。いつもよりコントラストが効いているせいか、薄汚れたように見えて気になる。
サイドビュー。まあ、他人様はそんなじろじろ見ないでしょうが、黒くしておきましょう。
歯ブラシでアッパー同様にコロニルのブラックを入れました。
拭き取って上でさらにブラシで余分なクリームを除去してメンテ完了です。
【BEFORE】
【AFTER】
曜日も時間帯が違うこともあり写真の色目随分異なりますが、スッキリ黒くなりました。
コバもいい感じです。OKです。
メンテはこれで完全終了です。
追加作業です。
このペア、ソックシートがありません。経年で糊の乾燥等で剥がれてそのまま紛失してしまったのかもしれません。そのせいもあってか、お買い得でした。
このままでは履きづらいので、ソックシート作成しました。
撮影した写真をPCに取り込んで縁取る。
実寸に縮尺を合わせて印刷し型紙を作成します。
少し厚手の紙に印刷してはさみでカット。
問題ないか確認したら、
革の裏側にマジックで線を引きます。同じ向きのを2枚作らぬよう注意です。
裁縫用のよく切れるハサミで切りだす。
確認です。たまたまですが、色目もちょうど合ってます。
強粘着の両面テープで貼りつけました。
おお!いい感じに仕上がりました!
履いてるうちにさらにいい感じに馴染んでいきそうです。
あとはサイズだけです。
足入れてみました。
おお!少し厚手の靴下でちょうどいい感じです!
追加の中敷きはなしでオーケーっ!
いやいや、息子用に買った靴なのであります・・・。
☆★☆★☆★☆
さて、息子にばかりでなく、娘にも1足買いました。
リユースショップで拾ってきました。
Weejuns
バスのローファーです。
「黒のビーフロールローファーが欲しい」と言っていたのを小耳にはさんでおりました。まあ、黒ではないのですが、相当に安くて程度の良いWeejunsに出くわしたもので、リユースショップの棚から持ち帰ってきました。
エルサルバドル製。
サイズはUS4、でいいのかな。EU37ですね。
ロゴも綺麗に残ってます。ソックシートの下にはスポンジか何か、クッションが効いていて履き心地が柔らかそうでいい感じです。
そんな汚れてないし、サクッとメンテです。
TAPIR専用の布です。オイルと柑橘系の香りが染みついてます。これで全体をさくっと拭う。
追加のオイルはなしでこのくらいぬるりと光ります。レダーオイルは油分補給だけでなく汚れ落としも効果的です。
ムショクのコロニルで仕上げました。すっきり綺麗になりました。
右も同様にメンテです。
まあまあ、いい感じかな。
【BEFORE】
【AFTER】
うん、まあ、いいでしょう。これなら娘もきっと気に入ってくれるでしょう。と、思ったのですが、、、。黒じゃなきゃダメだそうです。それに、別にパパに頼んでへんで。次からは買う前に連絡頂戴や。とのこと。
ハイ、ワカリマシタ、タブン。
まあ、しゃあないです。ローファーは転がしましょう。欲しい人いるでしょう。で、黒いローファー探そう。REDWINGは息子の足にしっかりフィットしたのかな。昨日履いて出かけたようですが、感想まだ聞いてません。まあ、もし合わなきゃまた転がしてまた別のペアゲットしましょう。少しばかり私が履いてもいいし、君は当面我が家でステイです。
よし、折角なんで、2足まとめて記念撮影だ。
レッドウイング、スクエアなトゥが素敵です。
ドレスとワークとビンテージを足して3で割ったみたい。
なんか独特な雰囲気でカッコいいです。
Weejuns、色目がいいですね。
バーガンディのローファーは履いたことないです。
マイサイズが欲しい。
嗚呼、また我が家の靴が増えてゆく・・・。
(おしまい)