還暦フローシャイムをメンテ

こんにちは、ばしです。

 

たのんでた靴が、今月半ば頃からバラバラと届き始めました。

おお、ついに来たね。で、調子に乗ってリユースショップでも拾ってきたりして。今月1月は想定外ですが、結構なペースで増えてます。

自分用に3足。息子に1足。娘に1足。親父に1足。さらに、明日土曜日にもう1足自分用のが届く予定です。12月着予定のが遅れ、来月着見込みが前倒し、とはいえ、年始早々若干飛ばし過ぎです笑。

月前半に更新をさぼったこともあり、キャッチアップすべく今週は火曜日も更新しました。来週も書くべきことは沢山あるのですが、週末のメンテにどれくらい時間を割けるかどうか。なので、来週は金曜のみか、火曜日も更新できるか、現時点では不明です。インスタでお知らせします。すみません。

 

で、届いた靴は順次メンテ、なのですが、ニューカマーばかりをかまっているわけではありません。前々回記事のマーチンのメンテナンスの際、前から気になっていた一足も一緒に手入れすることにしたのでした。

こいつ。

 

フローシャイムのUウイング。
2018年の春に購入した、私にとって1足目のフローシャイムです。

品番は20318。サイズ表記は9.5。古いペアにありがちな通りやや小さめです。9Dくらいのサイズ感で、厚手の中敷きを入れて使用してきました。

「D8」との表記はサイズではなく製造年月です。古いフローシャイムはアルファベット2文字ではなく数字とアルファベットの組み合わせとなります。このペアは1958年4月製。購入当時、ちょうど60歳だったので「還暦フローシャイム」と名付けましたが、早いものであれから4年経ちました。

履く頻度はそれほど多くはない。2ヶ月に1度履くか履かないかくらい。年に5回としてトータルでも20回くらいしか履いていないはず。なのに、見た目に結構おんぼろなのは、届いた時からほぼこの状態だったから。

甲の皺がきつい。加えて、軽微ですが銀面に細かなひび割れも見受けられます。もうね、見たまんま、お爺さんです。

購入してすぐメンテナンスはしましたが、その後の記憶はあまりありません。そんな、履いてないですし。

 

いずれにせよ、手入れしたとはいえ、4年前の当時は私のビン靴歴もまだまだ浅く、使用するメンテナンスグッズも今ほど豊富ではなかった頃です。なもんで、あらためて、今手元にある最新のグッズでがっつりケアすることにしたのでした。

年寄りは大切にしよう一日一善!

 

てなことで、こいつも複数週に渡ってメンテナンスしました。
いつも通り、まずは左から。

 

ステインリムーバー

ワックス入れたことはないんで、土や埃程度です。

汚れよりも皺がこいつの課題であり、チャームポイントです。

 

LEXOL

いつも通り、コバ周りを掻き出す。

まあまあ、まあまあ。

 

リッチデリケートクリーム

旧さに敬意を表して百均ではないほうで。

甲も気になるものの、

親指付け根が凹んでます。シューツリー入れても伸びない。

ツリーにソックス履かせてみました。

あんまり変わらんか・・・。まあ、履かせないよりはましでしょう。とりあえずこれで行きます。

 

リッチモイスチャー

もちもちになるやつ投入。

あ、すんません、ピンボケ。

別の角度から。

皺はそのままも、しっとりしたかな。

 

クリストフポーニーレザーセラム

スペシャルなやつを投入。こいつは、アメリカのアンティーク家具のレストア職人自ら作り出したレザーケアグッズだそう。以前こいつで英国靴を4足まとめてメンテしました(過去記事)が、それ以降はあまり使っていません。日常使いするには価格が高いことと、1週間寝かせないといけないことが理由です。せっかちですみません。

ですが、今回はスペシャルケアです。5穴マーチンと2足同じタイミングで、2足ともにしっかりと使用してみたのでした。

おお、油ギッシュですな。

おお、なんかすごそうではあります。右も同様の手順で。

お、すでに左足の甲(写真右)が浸透し始めました。

これまで使用した上での印象としましては、ダメージの酷い部分ほど早く浸透するようです。まあ、みたまんま、そのまんまです。

先に作業始めた左の甲。すっかり染み込んできました。甲の部分だけ「追いセラム」を施して、しばし放置です。

 

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2週間後。

実は1週間のつもりでした。1週間でよかったのですが、週末に時間がとれなくて、結果的に2週間放置しました。すっかり浸透しています。ちなみに、1週間後でも似たような様子でした。

細かく見てみましょう。

甲の皺。まあ、そんな改善はしないわな。タイム風呂敷でもあるまいし。
よし、追加施術です。

皺部分にコロニルのニュートラルをたっぷり目に塗布して、

皺をカッサ棒で潰す。

90度角度を変えてさらにゴシゴシと。

トゥ部分もいっときましょう。

どうでしょう。ましになったのか、ならないのか。

 

【カッサ前】

【カッサ後】

トゥの輝きは増しましたが、コロニルの所為でしょう。甲は、あ、あまり変化ありませんね。とりあえず右も同様に。

まあ、しゃあないですね。

さて、最後に追加施術です。写真映ってませんが、先日来使用開始したコロニルの「黒」投入してみました。

おお、黒さと艶感がアップしたような。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ましにはなったかな。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ましにはなったような。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ソールも磨きました。遠目だとそれなりに見栄えしますね。ですが、年寄感は否めません。

屋内で蛍光灯で撮影したら結構綺麗。光が強めだと皺も目立ちません。って、君は昭和の頃の女優さんか。それ、あんまり意味ないです。

とりあえず、メンテ終了です。

 

昨日、久々に履いてみました。

お? 
おい、どこへ行った?
僕の半月がかりの取り組みの成果はどこへ?

そりゃあね、そんな劇的な改善を期待するにはぼろすぎます。

ですが、黒の色目は深まりました。皺は変わらぬものの、なんとなく手触りも以前よりしっとりしたような気もしなくもない。

見た目の変化はなくとも、この先の老化もとい劣化のペースを遅らせることくらいは期待してもよいのかな。ほんとはこうなる前に対処しておければよかったんでしょうけどね。

 

 

結論。

「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」
あ、いや、それっぽいですが使い方も意味も違うな。

「覆水盆に帰らず」
うーん、それっぽいですがこれも微妙に違う。

「後悔先に立たず」
いや、後悔はしたくないのでそのフレーズは使わない。

「早め早めのコンタック」
まあね、言いたいことは分かりますが、気がはやり過ぎです。

「転ばぬ先の杖」
うーん、ちょっぴりニュアンス違いますが、これまででは近いかも。

 

いずれにせよ、劣化が進んでしまってから嘆いても、もうどうしようもありません。
「後の祭り」です。そうなる前の、常日頃からの継続的なケアが大切です。

 

ところで、杖と言いますと、

足腰を鍛えるにはやはり歩くことが大事みたいです。足の裏が刺激されることで脳にも良いらしい。このところジムもプールも行ってませんで運動不足です。これはまずい。劣化が一気に進みかねない。

なもんで、まずは今年から車通勤をやめて電車通勤に戻しました。家から2番目に近い駅まで歩き、準急を一駅でおりて会社まで歩く。これだけで往復6キロちょっと、毎日合計で10キロちょっと歩いてます。お陰で体重も横ばいでキープ中。腹は凹みませんが。

 

 

今週1週間の状況です。

平日は10キロ以上歩いてます。
ざっくり、15000歩以上。土曜日は少ないですが、早朝テニスでそれなりには動いてます。スマホは持たずに、なので、まあ、いいペースかな、と。

まあね、Late1960’s製の私です。ジジイになっても杖なしでガンガン歩けるよう、今から意識しておくことは大切だな。なんせ、靴なら沢山あります。腐りはしないけど腐るほどある。そんなビン靴フリークが趣味のビン靴履いて歩けないなんて、全くもって洒落になりません。

ああ、なんか今回はいつになくジジイっぽい話になってしまいました。
まあ、私にはまだ早いな。心は今も少年です。

 

とはいえ、転ばぬ先の杖です。事前の、早めの準備が重要です。体同様に靴も同じく、早めの、継続的なケアが大切です。なのですが、、、。

「ニューカマーにかまってばかりはいられない。」

なんて言いながら実は、いつどれをメンテしたのか、全く把握できてません。これは今年のテーマですね。皆さん、どんなふうにされてますか?いい方法あればご教示ください。

きっと、向こう20年くらい続ける管理方法になるでしょうから、簡単で効果的かつ継続しやすいやり方が良いな。20年後といいますと、70歳過ぎてます。ビン靴のように深みのあるカッコいいジジイを目指さなければ。

題して、「目指せ、ビンテージジイ」。

さてさて、その頃に足元に残ってる相棒はどいつかな。
なんて想像してみると、なかなかに楽しい。

 

今よりも増えてたりして。

(おしまい)

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