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北河内を巡る

こんにちは、ばしです。

 

10月最後の日曜日。

またまた、古靴漁りのドライブに出かけました。その3週間前の「古都・奈良を巡る」旅の成果がまずまずだったこともあり、今はいいタイミングなのかもしれない、と、二匹目のドジョウを狙った次第です。

今回は2年ぶりに北河内エリアへ向かいました。「北河内、って、どこ?」との声が聞こえてきそうですので、まずは位置関係の確認から。

真ん中赤丸が私の住まう「八尾市」です。

今回はそこから北へ。「枚方」「寝屋川」「交野」「四条畷」「大東」「守口」「「門真」の7市が北河内エリア。その北東は京都で、東は奈良。そんな立地です。

ちなみに、車通勤の帰り道にちょこちょこ立ち寄るのが「大阪市の西部」と「中河内」。週末に足を伸ばすことが最も多いのが「南河内」です。昭和の頃の誂え靴は南河内エリアで拾ってくることが多い。

「泉南」「泉北」エリアへは高速道路を和歌山方面下る必要があり、滅多にいきませんが、年内にこちらも久々に足を運びたいと計画中です。

 

そんな北河内エリア。

午後からなんで、すべてを巡るには時間が足らない。特に枚方(ひらかた)は少し遠いので割愛。比較的近いこのあたりを攻めてきました。

北河内エリアと、帰り道で通りかかる東大阪の一部。北河内方面ではこれまで一定の成果にありついている、ような気が。過去の成果物なども交えながら、買った靴、買わなかった靴など、ご紹介です。

では、「巡る」シリーズ第2弾はここから。

 

 

【一軒目】セカスト古川橋

1階の駐車場に車を止めて階段で上階へ。

鹿がお出迎え。

お!フットザコーチャー!ハラコです!
お買い得ですが小さいです。それに、ハラコのペアは1足持ってます(参考記事こちら)。

ぼろいトリッカーズ。メンズの雑多な靴コーナーにて。1900円+TAX。要・ヒール交換です。残念ながら僕にはそのスキルがない。小さめサイズですが娘と家内の足にはデカすぎる。スルーです。

おお!布タグインペリアル!!
日本製靴時代です!!欲しいです!!!

形も造作も状態もベリーベリーナイス。なんだけれど、私には小さい。マイサイズならお持ち帰りのところですが残念。価格は安いとはいえ、転がすには微妙な値段です。迷ったらスルーです。

てな感じで、ここは結構素敵な靴に出会う確率が高い店のひとつです。そういえば過去にも1足、儲けさせてもらいました。

WEYENBERGのヴァンプローファー。なかなかグッドコンディションがアンノウン扱いで二束三文。私にはデカかったんでソッコー転がしました。儲かりました。

ただ、残念ながら今回はマイサイズもそうでないのも、ビン靴系は成果なし。

結局、バブル期のモノと思われるダッフルコートを1着ゲットしてこの店を後にしました。これで手ぶらで帰ることはなくなりました笑。

さて、

少し遅めの昼ご飯、腹ごしらえをして、次へ。

 

【2軒目】セカスト寝屋川

ここはいい思い出があります。

この日の足元・アレンのベイフィールド。3年半前にこの店で買いました。里帰りです。

1960sサービスシューズ。こいつもこの店でした。買わなかったけど、エグゼクティブインペリアルがアンノウン扱いで安かったりと、ここはなんかありそうな予感のする店です。

早速探索です。

おお!

1944/7/31のデッド!?

いやいや、そんなはずはないですが、新品未使用のバズリクソンがお出迎え。

おお!クレバリー!

すみません、ピンボケです。「UK7.5」とありますが、小さい。UK7.0相当。ああ、残念、スルーです。

お!よさげです。

Traditional
WORKS
Futabaya
GINZA
1897

とあります。
ジャパンビンテージ、でしょうか。

26センチ。HAND MADE。500円。
お持ち帰り。笑。

次へ。

 

【3軒目】セカスト東香里

この店もいい思い出があります。

SHOEISM シューイズム
転がしました。儲かりました。

がっつりメンテした旧旧リーガル
転がしました。転がさなきゃよかった。

奇しくもどちらもドメスティックなやつです。
で、今回は、といいますと、

Dynamite Joe 。こいつもドメスティックなやつです。

こう見えてレディス靴です。

ばかみたく安いです。持ち帰りました。

以前、このペアの黒の未使用品を見かけたことがあります。お安くはなかった。その際にこの靴のことを調べていたのですぐピンときました。レディス靴にしてはかなりこだわった作りのペアと記憶してます。新品価格はそれなりに高かった。娘か家内が履いてくれたらいいのですが。

で、この店のお隣にはもう1軒。

 

【4軒目】良品買館

セカストの駐車場からぱしゃり。
セカストより庶民的なリサイクルショップです。

そんな店にもGUCCI。小さいです。レディスです。
お高いです。庶民的ではありませんな。
さようなら。

 

【6軒目】セカスト大東

いい天気ですが、ビン靴フリークには特段目を惹くものはなく。

 

【7軒目】ドンドンダウンオンウエンズデイ東大阪

東大阪にあるお店です。閉店するらしいとの情報を思いだし、立ち寄ってみました。掘り出し物、あるかも。

いや、何もない。手前のプラスチックケースはタダ、ゼロ円、ご自由にどうぞ。とのこと。足を運ぶのが遅かったようで、商品はもうほとんどないですが、陳列用の什器まで売りに出されていました。素晴らしい、逞しい商魂です。

さて、最後にもう1軒。

 

【8軒目】セカスト東大阪善根寺

ここは比較的新しいお店です。オープンは確か去年か一昨年だったような。近くに大学などもあり、カジュアルが強みの店舗のように思われます。

ユニオンインペリアル。

ユニオンインペリアルたち。全部で7足くらいありました。どれも同じ寸法でどれも八千円前後です。以前来た時もありました。カジュアルが強みのお店だと売れないのかも。

雑多な靴コーナーでは、

お、少し古めのジャランです。

1600円+TAX。UK7ですが、ジャランは結構表記よりでかいです。これも普通にジャストサイズでした。ですが、私好みのスタイルではないな。

「CRAFT by Otsuka」。阪急百貨店別注のオオツカのペア。

1600円+TAX。笑。私にはやや小さい。そもそも大塚の靴買うならオリジナルのがいいな。国内メイカーの靴の百貨店の別注品をわざわざ購入する意味が見い出せない私です。

どちらもトップリフトが交換の時期でした。リペア費用を上乗せした価格で果たして売れるのだろうか?どちらもソッコーで転がせるイメージが全く湧いてきません。持ち帰るか散々悩みましたが、結局スルーしました。1000円でお釣りなら持ち帰ったかも。最近は「2000円でお釣りなやつは迷ったら買わない」と決めてます。かなり成長した私です。

 

 

【総括】

約2年ぶりの北河内散策、なかなかに楽しかったです。

成果は2足だけですが、今回もいろんな靴を愛でることができました。ただ、米国製のビンテージ靴との遭遇率は数年前と比べて格段に減ったような気もします。旧い高級靴が減っていくのは分からないのでもないのですが、特に、1980年代以降の大衆靴に出会う確率が格段に減ったような気がする。

ひとつはサービスシューズ。まあ、これは北河内に限ったことではないのですが、ほんとに見なくなりました。あったとしても、1990sあたりのものでもかなり価格が高騰してます。ビン靴好きなオッサンだけでなく、若者にも人気だからですかね。履きつぶされて、天寿を全うしていくやつが多いのかもしれない。

もうひとつ、ブランド名をあげるなら、「ジョンストン&マーフィー」。今もあるから?日本製のライセンスものの中古が多いから?どうも、扱いが中途半端なような気がする。で、ビン靴としてではなく普通の中古靴として履きつぶされて行っているモノが多いのではないか。

さて、実際どうなのか、中古の流通市場でのジョンマーの状況を注視しつつ、場合によっては程度の良いUSメイドのアリストクラフトを早い段階で確保する必要があるかも、などと思う次第です。

その他、全般的にUSメイドのアンノウンなやつがサイズ問わず少ないのは、国内の古着屋さんが仕入れのためにセカスト巡りとかされてたりして。コロナだし、円安だし、ね。まあ、それならまたいつか手元に巡り来る可能性があるから良いのですが、海外なんかに流出してたりするとやっかいだな。円安だし。ま、そんな可能性は低いとは思うのですが、油断は禁物です。

 

で、今回のエリアについて。

(再掲)

奈良との県境に連なる山々の西側が「河内エリア」です。南北に細長いため、「北」「中」「南」とエリア分けされてますが、地域の特性も異なります。

南河内が一番田舎です。南北朝時代に楠木正成公が活躍したエリアなわけですが、山と畑が広がるのどかな田園地帯で、昭和の高度成長期の頃に開発された当時でいうところの「ニュータウン」エリアです。私ももともとは南河内(富田林)で育った人間ですので、まあ、間違いありません。

一方、北河内。こちらもベッドタウンではありますが、南より古い。淀川が流れ、その南側には国道1号線が東西に走っています。大阪と京都、大阪と奈良、京都と高野山を結ぶ中継地であり、旧い街道なんかも多い、古くからあるエリアです。古い分、南に比べて開発の余地、自由度が低く、街並みは少しごちゃごちゃした印象です。

地価は相対的に「北>南」です。方や、これはなんとなくの印象で恐縮なのですが、戸建て率・持ち家率は「北<南」なような。今も昔も、家計に与えるインパクトで一番大きいものが「住」コストです。「ニュータウン」時代の世代では、「衣・食・住」の「衣」にかけれる金銭的余裕度が高かったのは北よりも南なのではないか。昭和の頃の誂え靴に出会う確率が高いのが南河内エリアなのは、そういった理由もあるのではないか。

というのが私なりのこれまでの経験に基づく仮説なのですが、さあ、どうなのでしょう。地域の歴史を紐解いたり、住宅事情を調べてみたりするつもりは毛頭ありません。古靴との遭遇率の話ですので、まあ、そもそもが大した話ではない笑。ただ、気にはなる。本当にそうなのか、本当に実感値どおりなのだろうか。

 

近々、また南へ下って検証せねばなりますまい。

 

(おしまい)

 

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