WEYENBERG ヴァンプローファー

こんにちは、ばしです。

 

すっかり春めいてきたと思ったら、早いもんで今日から3月ですね。

今回は、そんな春先に活躍しそうなペア。

先々週の北河内方面への遠征で拾ってきた4足のうちの1足目。

こいつ。

 

 

WEYENBERG ヴァンプローファー

 

・SIZE:9 1/2C(表記:395)
・1960s
・Made in USA

 

初・ウェインバーグです。

”MASSAGIC”という、爪先や踵にクッションの入ったNikeAIRのようなシステムを取り入れペアが多く出回ってるみたいですね。

1892年創業。第一次大戦中に軍用靴の受注・生産で急拡大。FLORSHEIM/NUNN BUSH/STACY ADAMSを保有する、現存するアメリカの大手シューカンパニー。

今回のペアは、ハウス型ユニオンスタンプつき。1960年代のペアです。

「ユニオンスタンプ」のユニオンとは、労働組合のユニオンです。

アメリカでは、組合に入っている企業の靴には「union made」であることを示すスタンプが押されてました。そうでないものは不買運動されたり、といったこともあったらしい。

で、写真のような家の形をした「ハウス型」のスタンプがあるものは、1960年代まで。おおよその年代特定の大きな手掛かりとなっています。

 

 

半世紀以上前のペアです。雑多な靴コーナーに寂しそうに鎮座していたところを持ち帰ってきました。

 

 

レザーソールも綺麗です。トップリフトはB.F.GOODRICH。削れも僅か。60sと古いペアにしては履きこまれた感はほとんどない、数度履き程度のミント品、といっていいでしょうか。ラッキーです。

ただひとつ残念なのが、これ。

左の履き口。僅かに切れてます。日常使用には問題ないのでしょうが、他の状態が良いだけにもったいない涙。当初からなのか。エアコンの効いた店内で乾いたところを試着されてこうなったのか。

リユースショップの靴コーナーで、靴べら置いてる店って、残念なことにほとんどありません。ぜひとも改善してもらいたいものです。

 

てなことで、早速手入れです。とはいえ、この状態ですので、軽めに。

◎ステインリムーバーで汚れ落とし
◎デリケートクリームで保湿
◎コロニル1909で仕上げ

いつも通り。まずは左から。

 

(ステインリムーバー)

 

(デリケートクリーム)

 

(コロニル)

 

右も同様に仕上げて、ビフォーアフター、こんな感じ。

 

 

そもそも、当初から状態は悪くありませんでしたが、軽く磨くだけでしっかりと光ります。さすがです。右トゥの傷も、ワックスなしでほとんど分からないほど綺麗になました。

 

茶色のワックス入れても良いんでしょうが、私にはでかい。売っぱらう可能性の高いペアには、必要以上の化粧は施さないのが私の流儀です。

新たな持ち主に、お好みどおりに料理してもらってね。

再度、全景。

 

美しいモカ縫い。

細身で、甲の低い、まさにアメリカンクラシック、といった面構えです。

見れば見るほど美しいスタイルですが、マイサイズでないのが残念です。我が家に来てもらって早々で申し訳ないが、君、さっそくメルカリへGOです。売れたお金で、マイサイズのウェインバーグを買おう。

・・・などと思いながら出品したところ、なんということでしょう。僅か5分弱で売れてしまいました。

おお、良かった。我が家での滞在期間は1週間でした。仕入れが馬鹿見たく安かったので儲かりましたが、専門店と比べたらだいぶお安くお譲り出来ました。

WIN×WINです。

 

てなことで、早速、マイサイズのウェインバーグ、探さねば。

などと、あわただしい2月の終わり、なのでした。

 

ごきげんよう~。

 

 

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