Gold Bond by HARTT

こんにちは、ばしです。

 

この1年ほど、カナダのセラーさんから靴をよく買います。
だいたいいつも、船便で6週間。時間かかる分だけ、送料もだいぶお安いです。

5月の1足目は、彼から購入したペアでした。
2月下旬に購入したScott McHale。で、なぜだか10週間かかりました。

5月の2足目も同じセラーからの6足目のペア。
3月下旬に購入したペアが、なぜだか今回は5週間で到着しました。

こいつ。

 

Gold Bond by HARTT

2足目のHARTT。
2足目のGold Bondです。

このあたりの関係性はしっかりと調べて整理したいと思ってますが、とりあえず、
1足目のHARTTはこんなでした。

ロゴから1980sと推察されるフルブローグ。間違ってデカすぎるのを買ったのが1年前。売れずにまだ手元にあります笑。Harttは同じカナダのシューメイカー・Dack’sの傘下となり、その後Dack’sは英国チャーチの傘下に。だからなのか知りませんが、「チャーチの靴」といっても通用するようなルックスです。

で、
1足目のGold Bondはこいつ。

1950-60sのハノーバー製のSEARS ROEBUCK。

えーと、ややこしい話ですが。
「Gold Bond」というのは、アメリカの「SEARS ROEBUCK」という百貨店が供給していた靴のオリジナルラインの名称で、製造はいろんなところが請け負っていたわけです。上の内羽根はハノーバー製。
で、最初のHarttのロゴのペアは、SEARとは関係のない、Harttのオリジナルです。

で、今回のペア。

HarttがGold Bond向けに供給したペアです。
なのですが、

ENGLAND製です。

うーん、ややこしいです。

 

1898年創業のHartt。
その後を時系列で整理しますと、

◎1950sにHarttがDack’s傘下へ
◎1960sにDack’sがChurch’s傘下へ
◎Gold Bond名義のペアは1960’sまで

となります。で、当時の英国での動向はといいますと、

◎1966年にChurch’sがCHEANEYを買収

という時代背景です。
何がいいたいのかと言いますと、

◎このペアの英国でのFACTORYはどこ?
◎ひょっとしてCHEANEYとか?

ということなんですが、どうなんでしょうね。
なんでかといいますと、根拠とするには弱いのですが、インソック中央の刻印が手持ちのチーニーと同じなんです。

上写真が手持ちのチーニーのインソックです。
今回のやつ、再掲。

ね? 印字も、前方のライナーがファブリックなのもおんなじです。
もし、一緒だとすれば、

「Hartt」供給の「Gold Bondのペア」で「CHENEY製」

ということになります。え、えーと、もう、分けわからんです。

まあ、チーニー製でもそうでもなくても、極論どっちでもいいんですけど、氏素性はっきりさせときたいなあ。まあ、おいおいじっくりと調べてみることにしましょう。

ともあれ、ウエルカムです。
ようこそわが家へ。

儀式です。まずは左から。

 

ステインリムーバー

まあ、いつも通り。

 

LEXOL

まあ、いつも通り、必要なのかそうでないのか。

 

デイケートクリームもどき

まあ、いつも通り、これでいいかなと。

 

TAPIL レダーオイル

まあ、いつも通り、マットな感じに。
次いで、最終ステップ。

 

コロニル1909で仕上げ

まあ、いつも通り、ワックス入れない私にはこれしかない仕上がり。

 

右も仕上げてメンテ完了。
ビフォーアフター。

 

【BEFORE】

【AFTER】

まあ、元の状態よかったですし、いつも通りの仕上がりです。

 

【BEFORE】

【AFTER】

いい感じです。

トップリフト。

PHILLIPS。削れもわずかです。

ステッチも細やかで丁寧です。

トゥから踵まで続く切り返しとパーフォレーション。
見たことのないこの意匠に惹かれて購入を決めた次第です。

足を入れてみました。

細長く見えますが、履いた感じは見た目ほど極端ではありません。

ですが、独特なデザインです。
かっこよくも、ださくも、どちらにも転びそう。
かっこよく履かねば。

別アングルで再度、全景。

おお、いい感じです。
トゥから踵方向へと伸びるアッパーの切り返しとパーフォレーション。
この雰囲気に惹かれて購入しました。

サイズ感ですが、トゥも踵回りもジャストです。甲が、ややタイトです。
ですが、幅はOKなものの、低い。
素足でこれなんで、仕事モードではきつそうです。

ということで、こいつはプロに幅出し依頼しました。
がしかし、一枚革ならともかく、切り返しのあるこのデザイン、甲部分の革の面積も小さいですし、そんなには伸びないかも。まあ、少しでも余裕ができたら嬉しいですね。

履き下しは6月頃でしょうか。

 

楽しみに待ちましょう。

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