なぜ今、ヴィンテージシューズなのか?

こんにちは。ばしです。

 

 

デニムなどのヴィンテージは随分定着しましたね。

デットストックなどは弾数もずいぶん枯渇した頃でしょうか?

ブームは随分前からのことで、今では広く市民権を得て一般的なものになりました。

で、靴の場合はどうか?

デニムほど一般的ではないものの、近年徐々にすそ野を広げていると言われています。

が、そもそも、デニムなどの古着を身に付けることに比べて、「中古の靴を履く」ことに対する抵抗感は、今も尚根強いようです。

なのに、なぜ、今、じわじわと「来ている」のか?

ヴィンテージシューズの魅力とは何か?

今回はそんなお話。

 

 

 

ヴィンテージシューズブームの始まり

昨今のヴィンテージシューズブームのそもそもの始まり。

それは、ユーズド好きな人達からではなく、「現代の高級靴」好きの方々の中から起こったらしいです。

10万~20万円する靴に履きなれた人たちの一部の方々が行き着いた先が、60~70年代のアメリカ製のデッドストックだったとのこと。

アメリカは1960年代に、経済的にも、靴業界の品質面においてもピークを迎えます。

しかしその後70年台以降のスタグフレーション、景気衰退とともに高級品が売れなくなり、靴もコストダウンを余儀なくされ、従前の品質を維持できなくなったそうです。

私が子供の頃、「ジャパンバッシング」ということで、米国市民が日本車をハンマーで破壊する映像がテレビのニュースで流れてました。

ちょうどあの頃、アメリカの靴業界では、往年のメーカーが統廃合や外資への身売りを余儀なくされつつも、生き残りに向け足掻いていたんですね。

 

 

時に、現代靴を凌駕するクオリティ

好景気の元で職人が技を競い合った時代の靴は、現代の最高級品と比べても遜色なく、むしろ品質面で上回ることもあるようです。

革の品質。

丁寧な作り込み。

そしてそれを可能にした職人の技。

当時と同じ品質の靴を作ることは、コストと技術の両面から簡単なことではないとも言われます。

にもかかわらす、デッドストック、中古品なら、価格面では数万円程度。現代の高級靴と比べ圧倒的に安い。

日本でも、バブル崩壊前の様々なプロダクツ、価格も一流でしたが品質も今ではありえないものがありましたよね?

米国デッドストックヴィンテージ靴も同様だったようです。

高いクオリティを欲する方々に買い求められた結果、デッドストックは徐々に品薄に。で、程度の良い中古品に余波が及び、今に至る、との状況のようです。

 

目をつけたのは日本人

最初にヴィンテージの米国靴のクオリティの高さに注目したのは日本人、ともいわれているようです。日本の古着屋さんがこぞってアメリカに買いつけに行ったり、個人がebayで安く買いまくったとのこと。

アメリカの方々が自国の昔の靴のクオリティを再発見したころには、すでに結構な弾数が海を渡り日本の愛好家の手元に。

今では、ebayなどで日本人からのメイクオファーを断るアメリカの出品者もおられるらしいです。ま、その気持ち、分かりますよね。

 

米国ヴィンテージシューズといえば、まずはフローシャイム

 

米国ヴィンテージシューズといえば、その勇は「フローシャイム」社です。

ヴィンテージシューズを語る時、同社と、同社の「インぺリアル」という高級ラインは外せません。

そんなインペリアルも、ブーム以前の今から10年ほど前なら、程度の良い中古が5~6000円程度で買えたことも珍しくなかったそうです。それがわずかな期間で徐々に値がつり上がり、今では2万円前後にまで高騰している様子。

ほかのメーカーも徐々に値上がりしているようですが、フローシャイムが一番顕著らしいです。

 

・・・・・あーーぁ、あと数年早くこの世界に身を投じていれば…と悔恨の思いです。。

日本でのヴィンテージシューズブームは、これから過熱していくと言われています。値段もますます高騰していくことでしょう。

ですが、高級だろうがなんであろうが、靴はあくまでもGEAR=道具です!

履いてなんぼ!ではないでしょうか!?

観賞用だったり、投機的に扱われたり、と、過熱し過ぎるする前に、マイサイズのヴィンテージに多くめぐり合い、しっかりメンテナンスして、しっかり履きたいものです。

ま、完全に出遅れてるのですが・・・。

 

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