こんにちは、ばしです。
先週から衣替え?ネクタイを締め始めました。
一応ジャケットも持って出てますが、羽織ってるとすぐ暑くなる。結局月曜以外は手持ちで記念撮影となる。駅のホームでもクールビズ姿がまだまだ大多数。なわけですが、とはいえ、あと半月もすればジャケットを着てちょうどな気温・気候になるような気がする。というか、そう願いたい。
ネクタイは夏場に拾ってきたやつを順次登板させてます。ジャケットは裏地なしの春夏モノ、ということになりますと、選択肢はあまり多くはない。冬物の厚手のジャケットは様々持ってますが、薄手のモノはそう多くはない。もう何着か調達しておくべきでしたが時すでに遅し。来年の課題です。
ご存知の通り、靴と同様にジャケットやネクタイもユーズド比率の高い私です。昨年は秋冬に30本ほどユーズドタイを調達。今年は夏場に20本ほど追加で漁ってきました。
参考記事一覧:
セカストで中古のネクタイを漁ってみた①
セカストで中古のネクタイを漁ってみた②
セカストで中古のネクタイを漁ってみた③
その後さらに10本ほど買い集めました。本格的な秋冬シーズンを前に、ネクタイはこれにて十分すぎるほどに準備が整いました。これから順次登板させていきます。今回はそんな10本の顔ぶれをご紹介いたします。
何にどう合わせるか、現時点での私のイメージなども書いてみてます。癖のあるものも結構多いのですし全く異なる合わせ方もあると思いますので、「自分ならこうかな」などと考えながら一緒に楽しんで頂けたらと思います。
(21)スカーフ柄のネクタイ
いやもう見るからに古そうです。何がって、このデザインが古い。スカーフを折りたたんでいた時代の名残ともいうべき大剣先のこのデザイン、最近は締めてる人なんてほぼ見かけません。
PARIS1870 とあります。1870年にパリで創業したブランドもしくはショップのもののようです。調べたところでは「Samaritaine サマリテーヌ」なるパリの老舗百貨店が1870年創業なのだそう。有名なメゾンであればブランド名やロゴなどあしらわれていそうですし、百貨店オリジナルな品である可能性がそこそこ高いかもしれない。
なんだけれども、小剣の先に見える「日本製」の文字。日本の百貨店がライセンス生産&販売してたもののようです。デザインも旧いし状態も古めかしくて300円。誰も買わなさそうで不憫です。そんなやつは私が面倒を見て進ぜよう。
(その22)courreges homme
クレージュ・オムのネクタイ。いやあ、なんか懐かしいです、クレージュ。1961年創業らしいですが女性向けがメインのブランドですよね? そこのメンズラインの品。1980s~90s初頭あたりものでしょうか。今もまだあるのでしょうか。よくワカラナイ。
幾何学模様のデザインは「ヨーロッパなんだけれども無国籍」との印象です。フランスといえばそうだし、イタリアといえばそうかも。イギリスといわれればああそうなんだ、となりそう。
タグを見ますとイタリア製のようです。まあ、どこでもいいです、ネクタイは色柄の好みが最重要です。こいつ、プリントタイですが汎用性高そう、とのことで拾ってきました。ジャケパンでもスーツでも行けそう。トラッドな装いでも可笑しくはないのではないか。紺ブレかグレーのスーツに合わせてみよう。古いし、今ではあまり見かけないブランドだし、そんなこともあって200円。まあ、200円ならタダみたいなもんです。
(その23)LANVIN PARIS
パリのブランドのイタリア製のネクタイをもう1本。ランバンです。昔から良く聞く名前ですが、ここのブランドの品を買うのは今回が初めてです。マイファースト・ランバン。
ペイズリーではないですが、まあ、そんな感じの模様、なんだけれど少し遠目で見ればレジメン、といった図柄が気に入りました。特に、最近はグリーン系のネクタイがマイブームです。紺とのコントラストもいい感じ。
値札はレジで取られてしまった。値札も込みの値段とちゃうんかい!!なんてクレームを入れたりしない私です。ちなみにこいつは税別百円でした。ありそうでなさそうなデザインのが百円。ただみたいなもんです。こいつはネイビーか黒のジャケットがいいな。スーツの方が似合いそうですが、ネイビースーツ持ってないんでジャケパンに合わせてみよう。
(その24)GOLDEN CLASP
タグ上に輝く金色のクリップ。こいつ、タイピン要らずのネクタイです。USパテントとあります通り、アメリカのビンテージネクタイです。ここのネイビーのタイを1本持ってまして(「毎日違うタイクツ(13)」参照)、久々に見つけて思わず拾ってきてしまった笑。
クラシックなデザイン。色目は薄い鶯色。またもやグリーン系のネクタイです。明るい黄色がかったグリーン、ですが渋めのトーンということもあり、秋の胸元によさそうです。足元はやはり茶色が気分かな。濃茶にしよう。
で、ネクタイそのものは日本製です。阪急百貨店によるライセンス品のようです。昭和な頃?でしょうか? 百貨店が情報や流行の発信地だった頃の品と思われます。古そうで少し撚れてはいますがダメージや汚れはなし。ま、百円だし。十分かな。
(その25)St.James
タグには「St.James」とあります。ボーダーシャツで有名なかのセントジェームか、と思いきや、
絹100%の国産品です。なるほど、小剣の文字は「nihon-maru」とあります。日本丸。って何?
船です。「太平洋の白鳥」や「海の貴婦人」と呼ばれた日本の大型練習帆船、なのだそう。すでに現役を引退、「横浜みなと博物館」にて保存・公開されている重要文化財なのだそう。こいつ、お土産物でしょうか。色目も渋いし、デザインもシンプルでぱっと見には船だとは気づかないかも。気づくかも。締めてみて周囲の反応をうかがってみよう。きっと、海の香りのする男になること請け合いです。チノパン&紺ブレに合わせてみタイ。
(その26)L’UOMO
「L’UOMO」とあります。調べてみたところ、その昔にイタリア発の雑誌で「L’UOMO VOGUE」なる男性ファッション誌があったらしい。それとのタイアップなどの派生品と思われます。
秋冬の季節はエンジなど茶系の品に惹かれます。素材もウールということで、出番は11月ころでしょうか。
裏地がビビッドな色目なのがイタリアっぽいかな。ですが、日本製です。古い日本製のウールタイは安くて品質の良いものが多いとの印象です。こいつは200円。タダみたいなもんです。こいつはグレーのジャケットが似合いそうです。
(その27)COMTESSE
コムテッセ? いえ、
「コンテス」と読むらしい。コンテスでっせ。
ドイツのハンドバッグのブランドなのだそう。そこのネクタイです。茶系のストライプタイ。似たようなのを持ってたような持ってなかったような。
カシミア棍のウールのようです。製造がドイツか日本か分かりませんが、まあ、似たようなもんでしょう。100円だし、1回締めたら元は取れるでしょう。地味な色目だし、こいつは、まあ、上着の色はなんでもいけそうですね。
(その28)Kiton NAPOLI
キトンと読むのだろうなきっと。なんて思ってたら、「キートン」と読むのだそうな。1968年創業のイタリアのハウス、それがキートン、なのだそうな。
この手のブランドなどはあまり詳しくはないのですが、かなり部厚いウールで高級そうな感じです。日本ではストラスブルゴが総代理店なのだそう。ウエブショップを覗いてみたところ、ネクタイがなんと5万円などという値段でした。
中古のこいつは5百円。まあね、「知る人ぞ知る」といったブランドは高級であってもユーズドだとこんな感じなのでしょう。気軽に締めれるからその方がありがたい。見た目にも締め心地も流石にまだ早そう。こいつの出番は11月頃だろうな。
(その29)アンノウン・ペイズリータイ
ブランドやショップ名がどこにもなくて、どこの何者かよくわかりませんが、イタリア製の生地なのだそうです。
黒ベースのネクタイは大好きです。ペイズリー柄も好みな私にとって、こいつはかなり心惹かれました。
そんなやつが2百円。持ち帰らない手はない。ウールで厚さもあって、黒だけれども優しい雰囲気に仕上がりそう。何に合わせるか思案中ですが、靴は黒にしよう。
(その30)オールド・グッチ・タイ
お忘れかもしれませんが、私はオールドグッチタイを集めております。ゆくゆくはネクタイはオールドグッチのみとしよう、そう思いながら、寄り道にもほどがある今日この頃です。
タグを見る限り結構古そうですが、その割には色柄はオーソドックスで締めやすそうです。ブランドものとすぐにわかるロゴやアイコンのあしらわれたアイテムはできるだけ避けたい。そんな私が唯一欲しいとおもうハイブランドがグッチです。理由は良くわかりません。
今回の10本のうちこの1本だけはメルカリで購入しました。ピース。ではなく、2千円ほどでした。裏地にダメージはあるものの程度は軽微で、ビンテージタイならこのくらいは普通にあるかな。表地はダメージや汚れはほぼなしで、良い買い物ができました。スーツでもジャケパンでも、色も何にでも合いそう。買ってよかった。
てなことで、
追加の10本、買い揃えました。
記念撮影です。
おお、今回もなかなかに素敵なやつらです。
で、思いますに、買い進めるほどに「トラッド」なネクタイが少なくって来ているような気がする。で、「風変りなもの」や「似たようなの持ってたっけ?」なんていうチョイスになってきてるような。
そりゃまあ、ユーズド&安物中心とはいえ、ネクタイの数もかなり増えましたので、被りまくってる状況です。さすがに当面はもう買わない。お腹一杯だし、そんなネクタイばかり必要ないし。それに、別に実際に締めなくとも、
「あのシャツとジャケットに合わせて靴はあいつにしよう」
なんて考えるだけで十分に楽しめます。頭の中でシミュレーションしてますと、ネクタイの着こなしも小慣れてきます。そうすれば、例えば大切な人からネクタイをプレゼントされた時も「よし、こいつにはあれとあれを合せよう」となる。
実際にそのコディネートがオシャレかどうかの判断は人それぞれなわけですが、どんなものでも自信をもって身に着けていれば、周りからはそれなりにいい感じに見えるものです。そうなるためにも、そんな機会に備えるためにもユーズドのネクタイ漁りは役に立ちます。若い人にこそ楽しんでほしいな。
で、ぶっちゃけそれで、あれこれ考えるだけで十分に元が取れるようにも思えたり。今回の十本は合計4千円ほどでしたが、すでに3千円分ほどは楽しんでペイしたのではないかな。残り千円分のお楽しみは実際に締めてみて、「イメージ通り」だとか「あれれ・・・」などと検証・確認作業そのものを楽しむこと。
で、楽しみ終わったら、売っ払おうかな。
ネクタイシーズンは始まったばかりですのでクローゼットにあるものも含め一通り楽しむつもりですが、一昨年当たり前と比べますと、ネクタイもビン靴並みに増え過ぎました。シーズンが終わったら手持ちのネクタイの三分の一くらいは処分した方がよいかも。そうしないと次を買う気分になりません。
そろそろオールドグッチに絞りタイ。
(おしまい)