こんにちは、ばしです。
十月も半ばを過ぎました。
日毎に秋の気配の増す今日この頃、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私はといいますと、今月は久しぶりにBONTAさんに靴を入院させ出費がかさんでいることもあり、買いにはあまり力を入れてません。そう、今月買っていいのは1万円迄。なのですが、無理に予算消化しないといけないわけでもない。
ということで、今月はあまり買ってません。
まあ、実のところを申しますと、先月半ばからクルマ通勤を辞めたせいで、リユースショップへ足を運ぶ頻度が激減しました。これが買ってない大きな理由の一つです。自宅から職場まで10キロ弱なのですが、ちょっと横道逸れたりしながらだと6店舗ほどのリユースショップに寄り道できます。
クルマ通勤のときは寄り道しない日はないほどに平日からちょろちょろパトロールをしていたわけですが、今は自宅最寄のセカスト1軒に頻繁に顔を出す程度です。これまでハイペースでいろんな靴をお安く拾ってきたわけですが、その成果は「圧倒的なパトロール量」によるところが多かったわけです。
ということで、今月はあまり買ってません。
1足だけです笑。9月から買うか買うまいかどうしようかと逡巡していたお安めのペアを買っちゃいました。セカストでもトレファクでもなく、メルカリさんです。若干のお値引きを頂きました。ありがとうございます。
こんなやつ。
なんちゃってSHANGHAI
「なんちゃって」です。
そもそも「SHANGHAI シャンガイ」とはなんぞや、と言いますと、上海SHANGHAI が英国の半植民地だった時代、1929年頃のビンテージモデルを復刻させたチャーチのラインです。新品の時点でビンテージ加工が施されたもので、その加工のためにわざわざイタリアの職人さんの手を借りて作られたというこだわりのチャーチ。
1足持ってました。
U-Wingスタイルのシャンガイ(過去記事こちら)。
すでに転がしてしまったこいつは、厳密には「シャンガイ(2)」なのだそう。いい靴だったのでまた買いたいな、と思っておりましたが、同じだと面白くない。次は「2」ではなく「1」がいいな。まだ買ってませんが、こんなやつらしい。
studio. CBRさんより画像拝借しました。
U-Wing スタイルのコンビのキルトローファー、それがシャンガイ(1)。
なかなか個性の強いペアですので、オッサン向けの1足と言えるのではないか。かつ、この秋冬は「仕事でカジュアル」で行きたいと思う私の足元にはなくてはならないわけではないけれどあったら嬉しい、そんなやつです。
とはいえ、天下のチャーチのことですので、結構いい値がいたします。そもそも球数も少ないようでもある。ということで、
本チャンでなくとも構わない私。
今回はこいつに白羽の矢を立てたのでした。送料込みで4000円。本チャンの中古の4~5分の1ほどの価格でゲットいたしました。
まあ、そもそもシャンガイはビンテージ加工を施したペアです。これを履いて「シャンガイだぜ」っていってもみな騙されるよな。いや、騙すつもりも、その必要もないわけですが、そう思えるような草臥れ感です。
ソールはラバーではなくレザー。
サイズ表記は7ハーフ。
内側にも7ハーフ。
キルトの下はこんな感じのセンターエラスティック。
ゴムも伸びておらず、こう見えて使用感は少なめのよう。
中にも糸が。
ブレイクラピッド製法のようです。
そう、お気づきの通り、シャンガイ同様にこいつもイタリア製です。
ソックシートにロゴあり。
「FなんちゃらBなんちゃら」。
うーん、読めない。そんなシューメイカーに心当たりもない。「1926」とあります。1926年製? いや、そんなわけない。創業年です。「イタリア」「靴」「1926年」で検索したらヒットしました。
Francesco Benigno フランチェスコべニーニョ
唐辛子の効いた西洋料理みたいな名前ですね。なんでも、イタリアのナポリに1926年に創業した歴史ある革靴メーカーらしい。価格帯は抑えめなれど、ブランキーニのOEMを手掛けるなど、技術には定評のあるメイカーなのだそう。まあ、「価格は抑えめ」といっても日本での新品価格は4~5万円程度とのことで、お安くはないみたい。
確かに、それなりにしっかりした造りでもあり、見た目はぼろいですが、価格に見合った品質ではあるようです。
あ、踵内側に汚れ発見。
反対の側のトップリフトが当たっての汚れでしょう。
簡単に除去できるやつです。
さて、さっそくメンテ。と、行きたいところなのですが、問題発覚。
足を入れてみたところ、
かなり大きい。
おかしいですね、UK7.5なのに。確かに、出品者さん情報では「26.5センチ」とのことでしたが、UK7.5だし、ちょうどいいはず、と思ったら、確かに26.5センチ相当です。調べてみましたところ、「ここのサイズは表記より少し大きい」と、ブログで着用感をレポートされておられる方がおられました。いや、先に見てれば躊躇したのですが、読んだのは買ったあとです。
で、
脱いだらソックシートがさらに外れそう。
もう、いっそのこと外しちまおう。
なんか書いてあるな。
意味不明。
反対も外しました。
おおっ、読めます。
「OK MEN」
と書いてあります。
「SORRY, NOT OK.ネ。 デカイヨ!」
言うてる場合か。
しょうがない。厚手の中敷きでサイズ調整して、靴下履いて履こう。と思ったのですが、それでも少し大きいかも。大きい、というよりも、ロングノーズなんですよね。
計ってみたところ、アウトソール全長310ミリもあります。
あのう、そんな要りません。295ミリくらいで十分なんですけどね。
15ミリだけ返品&返金を・・・、なんてのはむりでしょうね。まあ、しょうがない。かくなる上は、
縮めよう。
過去に何度がトライしました。
参考①「ドライヤーで革靴を縮ませてみた」
参考②「オイルヒーターで革靴を縮めてみた」
丸洗いして、熱で乾燥させると革が縮む。少しは小さくなる。まあ、1サイズ小さくなる、なんてわけにはいかないけれど、それなりにタイトにはなります。今回は丸洗いして、高温気味の浴室乾燥にかけてみよう。
どのくらい縮むかな。
紙に輪郭を線で引く。
どのくらい縮むのか、
あとで比べてみよう。
あ、汚れがひどいな。
先に落としておこう。
レノマット。強力リムーバー投入。
とれた。
まずまず、綺麗になりました。
ツートンカラーの薄い色の方がスエードかと思っていたのですが、どちらもスムーズレザーでした。まあ、この方が扱いやすくてよいな。
よし。縮めよう。
手順は「丸洗い」「脱水」「浴室乾燥」の3ステップです。
まずは丸洗い。
じょろじょろ。
このまま放置。
丸洗い、といっても洗いません。
乾燥時にしっかりと縮むよう十分に水分を吸収させる。
3時間経過。
しっかりと中まで浸透したでしょう。
バスタオル(革靴丸洗い時脱水専用)にくるんで、
7分廻す。
あらかじめ温度を上げておいた浴室へ。
ソールが縮むのかどうか知りませんが、期待を込めて底を送風口の方に向けよう。
ここまでが先週土曜日昼頃の作業です。
翌日曜&月曜は家族で城崎温泉旅行につき、休日ですがこの後は少しばかり仕事です。浴室乾燥のタイマーを7時間にセットして、職場へGO!!
さてさて、どうなることやら。
作業の続きは明日土曜日です。
(後編に続く)