娘に赤いチャッカ

こんにちは、ばしです。

 

私の住まう「大阪府八尾市」。

八尾市は、人口約26万人、面積約42㎢、河内音頭のふるさとと知られる大阪の中央部東寄りに位置する中核市です。その前は東京・府中市に12年ほど居りました。府中市は、人口約26万人、面積約30㎢、ファミリーには大変住み良い街でした。なもんで、大阪に戻ってくる際には「府中と似たような街がいいな」とのことで八尾市民となった次第です。

まあ、規模感は似てはいても、競馬場や大手企業のある府中市の方が財政的には相当に潤ってましたので、その点での相違は顕著ではあります。ですが、思った以上に似た点も多い。どちらも川が近く山も近い。どちらも古い小さな現役の飛行場が近くにあって、どちらにも自衛隊の駐屯地があって、どちらも適度に田舎で適度に都会、少年サッカーも盛んです。

 

あのまま東京に居続けていたら。

今頃、同じようにビン靴を趣味にしていたのだろうか。ふとそんな風にも思ってみたり。ビンテージショップの規模は東京に軍配ですが、リユースショップはどうだろう。一度東京で古靴漁りをしてみたいものです。八尾市はといいますと、市内だけでもちょこちょこ覗くリユースショップが5軒ほどあります。セカスト2軒、トレファク2軒、ブックオフ系1軒がよくパトロールに出かける自宅から10分圏内の近隣店舗です。

今回は「ブックオフスーパーバザー」なる、服に靴に本にレコードにキャンプ道具まで売ってる、昨年か一昨年くらいにオープンしたお店でゲットしてきました。ここの店はメンズよりもレディスの方が掘り出し物がある印象だな。まあ、それは私にとってであって、多くの女性ユーザーに当てはまるのかどうかは甚だ疑問ですが。

 

週末にメンテしました。
こんなやつ。

 

 

コバヤシ靴店のチャッカ

レディスコーナーに鎮座しているところを見初めて持ち帰ってきました。

ソックシートには「OSAKA KOBAYASHI SHOES FOR MEN」の文字。大阪・梅田にある「コバヤシ靴店」という靴屋のお品です(同社ホームページ)。1921年創業。100年を越えました。素晴らしい。現在は、この道50年の4代目さんがハンドメイドでオーダー靴と既製靴どを作っておられるそうです。これはオーダー?レディーメイド?色・形・サイズ・ソールのチョイスからはオーダーの品ではないかと思われます。

そんな本格靴なのに、

お、お、お安いです、激烈に。

こんな安いのに、で、モノは相当な本格派なのに、売れゆく気配はなかったのでしょうか。どのくらいここに鎮座していたのでしょうね。そりゃまあ、いくら安くとも、「SHOES FOR MEN」との文字を見た時点で女性の皆さんはスルーするかも。サイズが小さいので男性向けでもない。結局、私がお店にやってくるのを今か今かと待っていたと思われます。かわいいやつです。

実際、かわいいです。サイズ表記はないものの、おおよそUK4ほどのサイズ感と思われます。おお、娘の足にちょうど良さそうです。アッパーはマーチンのようなチェリーレッド。ソールもマーチンライクなラバーソール。なんだけれども、

かかとには釣り込んだ跡。ヒールカップの形もグラマラスで、只者でないことは一目でわかる。

 

このところレディス靴は連敗続きです。

連敗と言っても、失敗、という意味ではありません。娘か家内にと拾って帰っては、好みと違ったりサイズが合わなかったりで活躍の場がない、という意味です。そんなこと続きで、一度はもうレディス靴を拾ってくるのをやめようとも思ったのですが・・・、まあ、ちょっとやそっとではめげない私なのであります。

 

さて、儀式です。
とりあえず綺麗にしましょう。

いつも通り、まずは左足から。

 

 

ステインリムーバー

ところで、この暑さ、流石に屋外での作業は危険です。今回はクーラーの効いたリビングでの作業です。

汚れは軽微。ワックスはなし。爪先にスレ傷あり。

 

 

LEXOL

コバ周りをハブラシでしっかり掻き出す。

ソールも綺麗にしとこう。

がしがし。

シャカシャカ。

おお、スッキリ♪

 

 

RenoMatt リムーバー

最近のルーティンです。布にとって軽ーく撫でるように。

流石に傷は消えません。まあ、こんなもんで。

 

 

デリケートクリームもどき

いつもの百均のヒト用クリームで保湿。

まあ、見た目の変化はなし。

 

 

TAPIR レダーオイル

どの程度浸透するでしょう。

皺の奥の汚れなど、追加で除去できてたら嬉しいな。

 

さて、仕上げです。
爪先の傷が目立つので、バーガンディ入れましょう。

 

モゥブレイのクリーム

昔買ったやつ、久々に使ってみた。

中身は問題なさそう。

さて、どうだろう。

 

うーむ。あまり効果はないな。まあ、しゃあないね。

とりあえず右も仕上げましょう。

仕上げました。

トゥの傷が気になる。よし、物理的に強めに色を足しましょう。

 

 

マジックペン2種

紫は油性のマッキー。
赤は水性のプロッキー。
この2本・2色の合わせ技でいい感じに仕上がるのではないか。
やってみましょう。

左に赤を入れてみました。

か、かなり赤い汗。

乾いたら紫を重ねよう。

げっ。

も一度赤。

うーむ。

も一度バーガンディ。

 

右も同じ感じで。

右にも赤。

乾かぬうちに紫!

さらにバーガンディ!

おお!いい感じ!

紐を通し直してメンテ完了です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

まずまず、かな・・・。

 

【BEFORE】

【AFTER】

うん、まずまず、良い感じに仕上がったのではないかな。

英国靴みたいなシェイプ。

爪先の傷のリペアもまずまず???

今回の「コバヤシ靴店」のペア、実は拾ってくるのは二度目なのです。1足目は近くのセカストで拾ってきた黒いメンズのウイングチップでした(過去記事こちら)。

オブリークトゥ気味のロングウイング。すでに転がして手元にありませんが、とても個性的で素敵なペアでした。

お尻も大変キュートです。
全盛期のハノーバーみたいな雰囲気のバックシャン。しっかりかっちりしながら柔らかなアッパーのとても素敵なペアでした。

こいつのお陰で、今回もソックシートを見て「お、間違いないやつ」と確信でき、迷うことなくレジへと直行した次第です。

さて、今回の赤いレディスサイズのチャッカ。
屋外ではどんな雰囲気なのでしょう。
太陽のもとで確認してみよう。

・・・・えーと、

結構修正の跡が目立ちますね。上手く塗り込めたと思ったのですが、リビングの照明は白熱灯カラーなんですよね。蛍光灯の明るい下で作業しないといけないのかもしれないな。もしくは、今まで通り屋外で、か・・・。

さておき、

お天道様の下で見てみて、あらためて素敵さ加減が分かります。

なによりもこのフォルム。とてもとても綺麗です。特に、爪先の少し上を向いた丸っこいシェイプがとても美しい。

履き口のステッチは二連。
細かく、とても正確に縫われています。

踵のステッチも丁寧。

ソールもすっきり綺麗になりました。
使用頻度も軽微で、数度履き程度と思われます。

傷跡は遠目でもわかるね。
レノマットで落として、再度色を入れ直そう。
作業はやはり屋外で、ですかね。

まあ、その方が無難でしょう。
なのですが、やはり少し気が引けるな。
なぜって、

抜けるような青い空。

この青の眩しさの前に気持ちが怯んでしまうのもお分かり頂けるかと思う次第です。ああ、8月は屋内で作業と思ってましたが、シンプルなもの以外はやはり外でなきゃ駄目かもね。

暑さをしのぐ、何か良い手立てがないものでしょうか。扇風機を廻して作業するとか。寒いダジャレを考えながら自ら涼しくなるとか。知恵を絞らねばなりません。で、残る問題は、娘か家内が履いてくれるかどうか、です。

 

シンデレラ探しは秋になってからにしよう。

 

(おしまい)

 

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