こんにちは、ばしです。
6月のある日のこと。
大阪駅前第3ビルに行ってきました。
目的は毎度のごとく靴の修理依頼です。
今回もBONATAさんへ。
今回も2足お願いしました。
それぞれご報告ご紹介です。
【1足目】娘のR.U.
娘に履いてもらう予定のPTB。「R.U.(アールユー)」なる神戸メイドのペアです。アッパーの革質が素晴らしく、リユースショップから持ち帰ってきました。履いてもらえるかどうか、中敷きでのサイズ調整の塩梅はどうか、確認はまだです。なのですが、以前の記事で既にご紹介の通り、履いてもらう前提でBONTAさんに持ち込みました。
厳密には修理ということではなく、転ばぬ先の杖、ハーフラバーで事前に補強を施してもらいました。オプション料金追加して、ラバーの端は直線から曲線に変更してもらいました。税込2900円。
綺麗です。娘が履いてくれますように。
さて、もう1足。
【2足目】Bison LWB by CHEANEY
カナダから取り寄せたBISONレザーのごっついやつ。
「HARTT名義のGOLDBONDなんだけど実はCHEANEY製」、という、カナダ靴によくある説明が必要なやつです(過去記事)。
でかめなので中敷き入れて休日に履いてました。でかめなので紐を解かずともスポッと抜けた、脱げたので、そのまま紐を解かず履いてみましたところ、
ああ、履き口が裂けたのであります。
ああ、それだけは避けたかったであります。
なんて言うてる場合か。
カナダから到着後にいつも通りのメンテナンスは施したつもりでしたが、見た目以上に乾いていたのでしょう、どうやら保湿が足らなかったようです。このところ、届いたペアを片端からグリセリン保湿しているのはこの件が理由です。
まあ、裂けたものはしょうがない。
修理すればまだまだ履けます。こいつはゆくゆくは息子に譲ろうと思ってるペアです。あ、いや、そういう意味では手持ちの靴全てがそうなのですが、特に、休日の足元としてオススメしたいと思っておりまして。まあ、それ以前にもうしばらくは私自身がガンガン履きたい。てなわけで、しっかりと補修をお願いしました。
履き口だし、履いたら見えない箇所なんで、「リペア痕が目立っても良いからがっつりお願いします」と、あとはお任せでのオーダーから中3日。引き取りに行きました。どんな感じに仕上がったのでしょう。
こんな感じ。
おおっ、そう来たか。
裂けたのは右だけでしたが、予防も兼ねて左右ともにお願いしました。で、履き口だけでなく、
腰裏もがっつり補強されて帰ってきました。
仕上がりも綺麗です。で、ご覧の通り、
アッパーと似た雰囲気の茶のシボ革はあてがわれてます。
最初からこんなデザインやねん。
と言っても信じてはもらえないかもですが、取ってつけた感のない自然な仕上がりとなりました。いつもありがとうございます。
アップで。
もう二度と壊れることはないと思えるほど、頑丈に縫われています。
両足で税込5000円でした。送料込6500円の靴の修理代に5000円。馬鹿ですかね。ですが、おかげで10年は寿命が延びたことでしょう。
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靴の状態って、見た目だけの判断は難しいですね。あらためて痛感しました。
今回の私のように、問題ないだろうと履いてみたらダメージが、というケースはそこかしこで想像以上に頻発しているのかもしれません。ノーダメージであることがベストでしょうが、そういったビン靴はお値段も安くはない。いや、値段以前の問題として、そもそも状態の良いものは少ない。そして、今後ますます減っていく一方です。
ビン靴を安く買いたい私としては、少しばかりのダメージがあることを前提に購入して、メンテナンスだけでなく、修理も施した上で履く、そんなことも視野に入れていかないといけないのかもしれません。
ああ、靴の修理のスキルを身に着けたい。自分で修理できるのなら、手間暇かけることは何の苦もないです。そうすれば、もっとたくさん買えるのに。そうすれば、もっとたくさん転がせ・・・、あっ、いや、何でもないです。
さて、今回の2足、並べて記念撮影です。
左のR.U.。
娘に履いてもらえるのでしょうか?登板のチャンスは秋以降です。それまで、君はこのままもうしばらくステイです。
右のチーニー。
修理は完了したものの、このまま履いて良いのやら。紐を解かずに脱ぎ履きなんて横着はもう二度としませんし、腰裏もしっかり補強頂きましたが、それでもなお、羽根近く履き口あたりにダメージが発生する恐れも無きにしもあらずです。
このペア含め、購入後の保湿が十二分とは言えないやつら、ここらでまとめてグリセリン保湿を施した方がいいかもしれません。明日から3連休だし、来月はもうお盆休みです。順次、早めに手当てしようと思います。
その頃には、秋の足音も聞こえ始めるでしょう。
その頃には、娘に足入れの儀式をしてもらおう。
その頃には、、、。
またなんかいろんな靴が増えていそうな予感。
(おしまい)