Dexter のサドルシューズ

こんにちは、ばしです。

 

今週のブログは、

「メンテが不要」もしくは「軽くで済む」やつばかり登場の予定です。靴はね。ネクタイはリペアが必要なやつばかりだったな。

昨日も書きました通り、この週末は天候が不順だったこともあり、がっつりメンテは次週に順延しました。ええ、がっつりメンテしないといけないやつはまだ結構あります。今月も靴はたーんと買い貯めておりますウシシ。

このところちょこちょこ同じこと言ってますが、このところ、具体的には3月頃からでしょうか、リユースショップでの出会いがほんとに多いです。

で、この5月は特に履きこまれていないやつの割合が過去ないほどに高いように思える。理由は分かりません。たまたまかも。今回はそんなやつ、のなかの1足。

こいつ。

 

 

Dexter サドルシューズ

つい最近も登場したデクスター。ネクタイの話を挟んで今回もデクスターです。ウイングチップの記事の後編の最後に触れました通り、先に出会って拾ってきたのはこちらです。

比較対象がないので分かりづらいのですが、こいつ、結構でかいです。

MADE IN USAの下にサイズ表記が。

【US9 1/2 2W】

サイズは9.5。ウイズは2W。ウイズ表記には2種類あります。ひとつは「A」「B」「C」「D」「E」といったいつもの一般的な表記スタイル。もうひとつは今回のような「N」「M」「W」表記。それぞれ「Narrow」「Medium」「Wide」の頭文字です。今回のは「2W」。「EE」と同等でしょうか。結構幅広い、もしくは甲が高い。

サイズがでかいからでしょうか、羽根周りのバランスに少し違和感を感じます。

なんといいますか、アイレットの位置が羽根の中央寄りな気が。

羽根が閉じた状態でアイレットの間隔が狭い。多分小さいサイズでも同じくらいの間隔なんではないかと思われます。靴のサイズ関わらず左右の穴の間隔が同じならでかいほどバランスが悪くなる。ような気がする。いずれにせよ、中央に寄り過ぎ、もう少し間隔があいてる方がしっくりくると思うのですがどうなんでしょう。

いずれにせよ、

サイズ表記だけで言えば、もうね、私にはでかすぎるに違いない。なのですが、中敷きにフットプリントはないし、ソールもこの状態です。ベリーミントコンディション。というか、ほぼ履かれてません。そんなやつが私にはでかいとはいえ約3千円。

出会ったときはデクスターはまだ1足も持ってなかったし、だれか履くだろう、場合によっては転がそう、少しくらいは儲かるだろう、そんな軽いノリで持ち帰ってきたのでした。

1958年創業のデクスター。

米国靴メイカーです。今はボーリング関連のメイカーとして有名です。そんなブランドが本格靴を作ってた時代の品。年代は分かりませんが、まあ、そんな古くはないでしょう。

デッドだし、特段汚れもないし、乾燥もしてなさそうだし、このままでもいいのでしょうが、儀式です、軽くだけメンテしときましょう。

いつも通りまずは左足から。

 

 

コロニル1909(ムショク)

いつものクリーム入れてみた。

指にとって直接塗り込みます。

どうでしょう。

って、どうもこうもね。で、ふと思った。先日メンテしたウイングチップのデクスターは、クリームを入れて拭き取るまで浸透するための時間を結構設けました。今回も少しくらいは時間をあげよう。

両足に塗り込みました。

結構たっぷり。このまま放置。

Screenshot

といいましても20分だけなのですが、まあ、何もないよりはいいでしょう。

どうだろう。少しは浸みた?
よくわかりませんが拭き取ってブラッシングしてみた。

どうでしょう。変化ある?
ビフォーアフターで確認です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

少しだけ色が濃くなったように思えなくもないし、変化がないようにも思えなくもない。よーわからん。

 

ともあれ、これで我が家のデクスターが2足になりました。記念撮影してみた。

あらためて、でかいな。

左:US8.5M
右:US9.5WW

いや、それ以上の差異があるように感じるのは私だけでしょうか。まるで大人と子供です。いや、それは言い過ぎか、大人と少年くらいの差異があります。これは明らかに私にはでかいわけですが、念のため足を入れてみた。

!!!

なんということでしょう。

見ての通り、羽根は完全には閉じません。でかいのはでかいんだけど、長さと爪先の足指の余裕度は確かに9.5WWなのですが、甲周りはそれほどでかくはないかな。

おそらくクッション性の高い中敷きの所為です。ちょうどこの辺り、かなり盛り上がってます。
イエーーイ!!

いや、そうではなく・・・、

こんな感じです。

判りますでしょうか。土踏まずのあたりから爪先にかけて急坂になってます。甲の高さは普通。幅は9.5なり。で、土踏まずあたりの位置の内側から外側まで、均等な高さで下からの突き上げがあります。「蒲鉾」を踏んづけてるようなイメージ。

靴の全長のちょうど真ん中あたり。

ここに蒲鉾が。もしくはちくわぶ?笑。私の足には靴の全長が長いため、土踏まずではなくその少し上あたりになります。US9.5サイズ、27.0〜27.5センチ相当の人のちょうど土踏まずあたりではないかな。サイズ合う人にとってはかなり気持ちいいと思われます。

ですが、甲が高めの人にとっては最初は少し窮屈かもしれない。まあ、ケミカル素材のクッションのようですので、履いてるうちに良い感じにへたってきてフィットするのでしょう。

サイズ実寸はまさに「9.5」てな感じですね。

中敷きでこんなにもサイズ感が変わるなんて、なかなかに面白い。というか、靴は足を入れてみないと分からないことも多い。で、ただ足を入れただけの感触と、実際に丸一日履いて歩いてみたら、これがまた異なる印象にもなる。サイズ選びって難しいですね。ところで、

 

類は友を呼ぶ。

日曜日にセカストにてまたもや遭遇。
久々に覗いた新金岡店にて。

7.5D。素足でジャストです。あれ?これはウイズ表記が「D」ですね。年代が違うのか、何が違うのか。安くて良かったんですけどね。残念ながらこいつは小さくてスルー。

 

最後に、

今回のでかいやつ、再掲。

見た感じは息子にもでかそう。

そう思ってたけど、中敷きの仕様を鑑みますと、彼の足には結構いい感じかもしれないな。ラバーソールも歩きやすいですし、間もなくやってくる梅雨時には重宝するかも。

見た目にこのデザイン、トラッドでアイビーライクで、我々もしくはその上の世代の目には素敵に映ります。特に、シボとスムーズレザーの同色ツートンはどんなスタイルにも合わせやすくて活躍の場も多そうに思うのですが、さてさて、最近の20代の若者の眼鏡にはどう映るのでしょう。まあ、転がすならそれもまたよし。です。

 

靴は履いてなんぼです。

 

(おしまい)

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