French Shriner & Urner のスペクテイター(zazaコレクションその6)

こんにちは、ばしです。

 

早いもので明日から8月。

7月の1か月間を振り返ってみますと、ブログのネタはネクタイにスニーカーに家内のマーチンに日本製の旧いやつなどで埋め尽くされております。おお、これはいかんね。

当方、「米国ビン靴フリーク」であり、拙ブログは「米国ビン靴ブログ」なはずが、このままでは別物になってしまう。ということで、

今回は、久々に「本格派」なやつです。

泣く子も黙る米国ビンテージなペア。我が家にやってきてからまもなく10ケ月。昨年秋にzazaさんから引き継がせて頂いた貴重なビン靴の中でも最も古い年代の可能性のあるペアのご紹介です。

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いや、別に出し惜しみしていたわけではなくて。どのようにメンテナンスすべきか、悩んでる間に時間ばかりが過ぎていく。結局、未メンテなままなわけですが、そろそろご紹介しておくべきタイミングかと思う。

 

刮目して観るべし。

 

 

French Shriner & Urner

前々から欲しかった。

のだけれどご縁に恵まれずにいたフレンチシュライナー。理由は、FlorshiemやHanoverなどメジャーなビン靴メイカーとの比較して、そもそも流通する個体数が少ないからと推察しております。いやほんと、検索してもなかなかにヒットしません。

 

vcleat.comさんによりますと、

French Shriner (& Urner) – Founded in Boston in 1893. Purchased by United States Shoe Co in 1960s. Boston factory closed in April 1971 and outsourced shoes to other manufacturers. Named purchased by Weyco 1992. Name currently owned by Weyco Group

とのこと。

1881年創業。同様のファクトリーが数多く存在していた当時の革靴のメッカであるマサチューセッツ州ブロックトンで産声を上げた老舗シューメーカー、それが【French Shriner】 。

「フレンチ」とありますが、米国製です。フレンチさんとシュライナーさんの2人で立ち上げたことが社名の由来らしい。その後URNERさんが経営に加わるも、1950sに死去され、そのタイミングで社名から「&URNER」が外れたそうな。

その後、1960sに経営母体が替わり、1971年にはBostonの工場もクローズとなったそう。Boston工場製までがハイクオリティ、ということなのかな。

いずれにせよ、「& URNER」の文字が付くのは1950s以前の個体、ということになる。1950s以前の米国ビン靴、それは品質において素晴らしい黄金期の品であることを意味する。

茶と白のコンビ。スペクテイターシューズってやつです。傷一つなくて、コンディションは極めて良好です。

アウトソールにも「&URNER」がくっきりはっきり。1950sのペアとしては奇跡的なくらい状態がよい、といえるのではかろうか。ちなみに、フレンチシュライナーのペアは「URNER」なしでも1960s頃までのペアの品質は折り紙付きなわけですが、所謂「ラッパのマーク」と言われるロゴの1980s当たりのペアは、残念ながら従前の品質ではなくなってしまったようです。米国ビン靴あるある、てやつですね。

そんな同メイカーの中でも特に旧い年代のペアがこのコンディションです。白いアッパーに汚れがほとんどありません。これを奇跡と言わずして何が奇跡か。

内側の印字はこんな感じ。

サイズ表記は「9D」。なのですが、旧い個体にありがちなことですが、表記よりも小さめな作りです。US8Dの私の足を入れてみたらちょうど良い塩梅でした。「181」がモデルナンバーのようです。

こいつ、1950s以前のペアなわけですが、一体全体いつ頃の年代なのでしょう。1950s?40s?それ以前? もろもろ調べてみたところ、どうやら「4」が製造年代を表すらしい。ということは、1954年?1944年?

ひょっとして1934年?なんてことはあるのでしょうか。よくわからないのですが、なぜそんなことを申し上げるかと言いますと、こんな風に紹介されているペアもある。

 

泣く子も黙る「Classic Shoes For Men」。

zazaさんからの情報なのですが、

このサイトに色違いのペアが紹介されています。紹介、ていうか、460ユーロで売りに出されてすでに売れてしまったらしい。で、この白黒のペア、なんと「Circa1920」と紹介されているのです!

1920頃、です。1920頃というと、今から数えること百年前であります。それはもう、ビンテージではなくアンティークです。ええ、実際「Antik」と紹介されています。

このペアのソックシートのロゴ。

金箔で「& URNER」までくっきり。

ロゴはまったくの同一ですが、今回のは黒文字です。金が錆びて黒くなった?もともと金箔ではなく黒? 1920sとまでは言わないまでも、1930-40sである可能性は十二分にありますね。

白黒のトップリフト。

今回のペアのトップリフト。同一です。で、こちらの方がコンディションは圧倒的に良い。白黒のが本当に1920sなのかどうか、確証はないわけですが、このペアも、あと10~20年後には博物館級のアンティークなペアとなる、そんな風に思えてならない。

見た目にも美しい。

とても美しい。

美し過ぎる。

バックシャン。いやもう、どこもかしこもグッドコンディション。

タン裏はフエルト。

BROADWAY 

とあります。どういった由来のものなのでしょう。

適度にイカしたアウトソール。
奇跡のコンディション、といってよいかと。

ツートンのバランスが秀逸です。白い部分はスエード?バックスキン?ずっとバックスキン(=雄鹿)と思っておりましたが、先ほどの白黒のペアは「スエード」と表記されています。

なるほど確かに、写真で見る限りスエードっぽい。

私のペアは、どうなのかな。白黒のようにザラザラはしてません。どっちなのかな。まあ、どっちにしても、少なく見積もっても70年以上前のペアです。流石にこのままでは履けない。裂けたりとかしたらやばい。では、どのようにメンテすべきなのか? 

それが分からなくて、今に至る。

コバのステッチ。

旧いビンテージでみかけるような激烈に細かなピッチではないですが、とても丁寧かつ正確に仕上げられています。こいつの年代特定は本記事をご覧いただいた皆さんにお任せするといたしまして、

さてさて、こいつをどうするか。

靴は履いてなんぼ。
なのですが、
これは履いていいのか。
履くべきなのか。
履かざるべきなのか。

どのように手を入れるか。足を入れるか。

まあ、焦らずじっくり検討することにします。なんせね、他にもあるんですよね。「zazaコレクション」とは、ビン靴フリークに先輩であるzazaさんから引き継いだコレクションなわけですが、ほかにもこの手の、どのようにメンテすればよいか思案中の旧いモノが何足もあるんですよね。

それらのご紹介も手を入れてから、と、思ってましたが、うーむ、それだと年を越しちゃうかもしれないな。あれこれと悩んでる間に、ほかのペアも、メンテしないままですが順次ご紹介していこうと思う。

 

目の保養をご一緒に。

 

(おしまい)

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