こんにちは、ばしです。
このところ、積極的な購入意欲に乏しい私。
だのにぃー♪
なぁぜぇー♬(「若者たち」(わかものたち))
届きました。
9月の2足目。
こいつ。
Imported Calf【Black】Derby Dress Shoes by Dack’s
確認してみましたところ、ぽちったのは6月25日のようです。
船便で2ヵ月半とちょっと。
カナダから忘れた頃に着くかな、だ
おー、いいね。
ともあれ、よーお越し、長旅お疲れさん。
ところで君、以前にも会ったかな?
そう、会ってます。
Imported Calf【Brown】Derby Dress Shoes by Dack’s
会ったも何も、持ってます、同じモデルの茶色(過去記事こちら)。
アッパーのカーフが素晴らしい。
春先に届いたこの茶はサイズ8.5Dでした。私にはほんの少し大きい。
初秋に届いた今回の黒は8.0D。ジャストです。
同じセラーから同じ値段で出品されたのと出くわしました。茶色はそのうち転がそう、マイサイズのに入れ替えることにしたのでした。
黒と茶、比べるのは後回し、まずは儀式です。
いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバー
ワックスはそれほど塗り込まれてませんでした。
LEXOL
コバ周り、アッパー全体。歯ブラシでガシガシと。
デリケートクリームもどき
百均のヒト用クリームで。ぐんぐんとかなり吸い込むので、たっぷりと二度塗りしました。
ありゃりゃ、腰裏に若干のダメージ発見。まあ、ビン靴だし、許容範囲です。そのうちプロに手当てしてもらいましょう。とりあえずこれ以上酷くならないよう、内側にも「もどき」投入しときました。
ブートブラックリッチモイスチャー
もちもちになるやつ投入。
大きな皺は問題なし。小さいクラックの卵が気になります。
クリストフポーニー レザークリーム
いつもならTAPIRレダーオイルのところ、せっかく買ったし、投入。
10分放置します。その間にコバ周り。
色が剥げてます。サフィールクレム投入。
10分後。余分なクリーム(実のところオイル)を拭き取りました。
コロニル1909(ムショク)
仕上げ。
うーん、可もなく不可もなく。なんともかんとも。
右も仕上げました。
あ、右はTAPIRレダーオイル入れました。10分待てないんで。
あらためて、羽根の端部分、クロが剥げて地色が見えてますね。
履き口も剥げてます。
サフィールクレム(黒)。先ほどコバ周りに塗りこんだばかりです。ブラシに残ったクリームでパサパサとこするように塗り込む。
メンテ完了!
まあ、少しはましになったかな。
まあ、誰もそんな細かいとこまで見てないでしょう。
ビフォーアフター。
【BEFORE】
【AFTER】
なんか、あまり感動がないな。
【BEFORE】
【AFTER】
ソールも綺麗にしました。
綺麗にはなりましたが、感動が少ない。
うーん、なんなんだろう。
理由はこれ。
同じモデルの色違い。なのに、近くで見ても、遠目に見ても、明らかに茶の方がアッパーのクオリティが高い。中古靴としての使用による状態の問題ではなく、革質が明らかに違うように思えます。
アッパー以外の違いを見てみましょう。
内側の印字。
手前が今回の黒。「8D」の印字。「D8」ではなく。なんでかな。
奥が茶色。見えづらいですが、「485」。8.5Dサイズです。
サイズ表記のスタイルは茶の方が古い。
ソックシート。
茶が左、黒が右。
アップで確認です。
左=茶。古い年代のロゴです。
ダックスでこのロゴは間違いないやつです。
右=黒。ほぼ消えて判別不能。全体的なレイアウトから、残念ながら茶と同じのロゴではなさそうです。
トップリフトはどうか。
左=茶=グッドイヤー。
右=黒=ビルトライト。
茶のグッドイヤーのほうが古いな、恐らく。
余談ですが、セラー曰く、ソールはヒドゥンチャネル、とのことでしたが、どちらも恐らくセメント製法ではないかと。
グッドイヤーでないからって、セメントいてぇ~。
サイズ確認。
左=茶。
右=黒。
言わんでも分かりますね。
左=茶=8.5D。
右=黒=8.0D。
見た目はハーフサイズ以上差異があるように見えますね。
で、やはりアッパーのクオリティもかなり差異がありそう。
ジャストサイズに入れ替えるために買った黒なのに、元ある茶の方がハイクオリティ。ビンテージ靴は年代が古いほど品質が高い。米国靴だけでなく、カナダ靴も同様なんですかね。
茶は出品する気満々だったんですけどね。さてさて、どうしたもんですかね。
カナダ製のダックス。略して、カナダックス。
アッパーの品質は茶が上。サイズ感については黒が上です。
まあ、だからといって黒のクオリティが低いわけではありません。茶のクオリティが特筆すべきレベルなだけです。
また、クオリティが高いからといっていい靴とは限らない。「いい靴の条件」にはいろいろあるのでしょうが、「ジャストサイズであること」が何よりも重要な要件かと思います。靴は履いてなんぼです。この点においては、黒に利がある。
総じて、いい買い物でした。
何より、送料含め69カナダドルですからね。文句言っては叱られます。しかしまあ、なかなかうまくいかないものですね。よくある話ですかね。
☆
★
☆
私の古靴道、まだまだ道半ばです。
果てしぃーなくー遠おぅぃー♬
(「若者たち」(わかものたち))
若者ではありません。
馬鹿者な私。
一体どこに向かっているのやら。
そんなにしてまで。
(おしまい)