蘇れサドルシューズ(中古のリーガルその32【前編】)

こんにちは、ばしです。

 

今回は久々のリーガルシューズです。

で、【前編】となります。久々の登場であることは関係なくて、実は今回はいつもよりメンテの工程が多くなり、その分写真も増え、いつもの倍ほどの枚数になってしまったので記事を分けます。今回が前編、次回を後編といたします。

そんな久々のリーガル。

これまで沢山拾ってきて沢山記事を書きました。で、直近の「その31」をもって「リーガルの記事はしばし小休止」と宣言したのが昨年6月のことです。それ以降は、ほんとに全く買ってません。

参考「中古のリーガル」記事一覧

セカストでトレファクでメルカリで、良さげなお買い得なやつを見かけても全てスルーしてきた私ですが、今回は久々に買っちゃいました。先日、雑多な靴コーナーの一番上段の一番壁際奥に鎮座していたこいつを見かけ、あまりに不憫で持ち帰ってきた次第。

 

 

 

リーガルのサドルシューズ

それはホワイトデーの昼休みのこと。

足元は久々のフットジョイ・サドルシューズ。ランチの帰りにちらりと立ち寄った職場近くのセカストでこいつに遭遇いたしました。そう、類は友、サドルシューズ履いてサドルシューズゲットです。

お値段は税別1600円。

おお、いいね。「買っていいのは2千円前後」との新たな掟に見事に適ってていいね。なのですが、安いのには理由があります。今回のは「キズと汚れ」。簡単に言いますと、ボロい。トゥも踵周りも傷だらけです。

値段相応に大変ぼろいです。

踵内側は擦れて革の地が顔を出してます。
まったくもって履きこまれた感満載です。

ソールも結構減ってます。元あったであろうリーガルさんの長靴ロゴが三分の1ほど削れてしまってます。なのですが、消耗して草臥れてはいるものの、ダメージの程度はといいますと見た目ほどではないように思える。

内側も乾いた感じはあるものの腰裏のダメージもなく、ソックシートのロゴも結構はっきり残ってます。そしてなにより、

このタイプのツートンのサドルシューズは前々から1足は欲しいと思ってたんですよね。ということで、最悪4~5回履いたら元は取れそうな価格ということもあり、何より、がっつりメンテし甲斐がありそうなこのボロさ加減が気に入って持ち帰ってきたのでした。

サイズ表記は見当たらない。

こちらにもない。

おお、表記はないですが、フットプリントはばっちりです。で、ちゃんとした造りのようです。

ぼろいけど。

 

よし、早速メンテです。
まずは自分でできることをやりましょう。
いつもの手順プラスアルファ、創意工夫です。
いつも通りまずは左足から。

 

 

ステインリムーバー

あんまり変わらない。

汚れが落ちてない。

 

レノマット

強力リムーバー投入。

お、さっきよりましか。

いや、五十歩百歩ですね。
かくなる上は、荒業でいきましょう。

 

除光液

以前にアッパーの色落としの目的で「ホームセンターコーナン」で買ったやつの残りです。「落ちにくいエナメルも残さずスッキリ!」とあります。顔料系で白黒に塗られたこいつ、エナメルではないのでしょうが、まあ似たようなもん、大概の汚れは落ちるのではないか。

この爪先に、

指先にたっぷり浸けて力を入れてこする。

お、いけそうな気がする。

細かな皺に入り込んだ汚れもそこかしこに。
そんなやつは、こうだっ。

歯ブラシでもゴシゴシ。

写真ではわかりづらいかもですが、汚れが溶け出すのでしょうか、結構綺麗に落ちます。うん、好感触です。キレイになりそう。とのことで、あらためて全体を布で、歯ブラシでと洗うように擦ること約5分。

おお、いい感じになりました。

目立つスポット的な汚れだけでなく、全体的に薄膜が張ったようなくすみ汚れも、繰りかえし擦(こす)り続けることでずいぶんすっきりしてくれました。

次いで、汚い出し縫い糸もきれいにしよう。

 

LEXOL

いつもと異なる手順ですが、

いつものクリーナーと歯ブラシ投入。

どうだ!!

うん、割とよろしい感じではないかな。

 

デリケートクリームもどき

一応、保湿。

皺にいい感じで浸透してくれたらよいな。

 

スクワレン

ヒト用サメオイル投入。
これは百均では売ってません。
amazonで売ってます。

垂らして、指で塗り込み、塗り広げ、拭き取る。
皺を中心にそれ以外も。

よし、いい感じではないか。
よし、次は、黒を黒くしよう。

 

 

サフィールクレム

黒地部分のキズは大変目立ちます。

黒のクリームで消そう。

サドル部分も全体的に黒を入れました。

おお、すっきり。

コントラストが効いて、ハトメまで白さがアップしたように見えます。右足も同じ手順で汚れを落とし栄養補給して一旦完了。

 

【BEFORE】

【AFTER】

おお、グッジョブ。

相当に、

キレイには、

なった。

ただ、

硬いです。バリバリ音立てそうです。
内側にも保湿は必要そうです。

簡便にグリセリン保湿しましょう。

濃度50%のグリセリン水を直接スプレーで吹きかけます。

水が浮いても気にしない。

爪先に向けてもぷしゅぷしゅ。

デリケートクリームもどきで追いうちをかける。

どうだ!!

どうもこうも。

紐が汚い。

紐も石鹸で洗いました。

翌日まで風通しのよい高所で乾燥です。
で、汚れは落ちたけどトゥのキズが目立つな。
よし、乾いたら、仕上げにあいつを投入しよう。

 

後編に続く)

 

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2件のコメント

  1. おはようございます。
    私もこれの赤茶の方、セカストさんで手に入れました。
    990円で、ソールの減りは少なかったのですが、履き口のひび割れがあり、内側から、薄いヌメ革を貼り付けて補修しました。
    ばしさんの購入した靴は、おそらくプロにより、踵内側の補修が行われた為、サイズ表記が隠れたか、剥がされた可能性があるものだと思います。
    リーガル独特のソールが、レザーソールやクレープソールならばもっと人気が出ると思うのですが、履き心地が硬めですよね(^_^)a
    でも、レトカワ(レトロカワユイ)で重宝しますね!

    1. としさま
      こんばんは。
      赤茶のやつもありますね。ネイビーとは全く異なる趣で素敵です。で、おっしゃる通り、リーガルさんのこのソール、何とかならないもんですかね。硬いし滑るし。この点だけがリーガルさんへの不満です。
      けどまあこのくらいメリハリの効いたツートンの靴は春らしくてグッドです!

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