Sioux のコンフォートシューズ

こんにちは、ばしです。

 

買ったかどうか。履いたかどうか。

は、別にしまして、これだけリユースショップを巡ってますと大概のシューメイカーのペアに遭遇します。なのですが、それでも未だに触ったことのないシューメイカーというのが存在する。

いやあ、世界って広いですね。今回はドイツ靴。ドイツと言えばコンフォートシューズです。3月に拾って来た初見のペアを週末にメンテ&履き下ろしましたのでご紹介でいたします。

 

 

Sioux

「Sioux」と検索してみますと、「スー族」というのにヒットします。スー族(スーぞく、Sioux [suː])は、アメリカ合衆国北部中西部に先住するインディアン部族だそうです。

今回のSiouxは「シオックス」と発音するらしい。なんだけれど、調べてみましたところ、同社は1954年に「スー族」の履いていたモカシンをモチーフとした靴の製造からスタートしたのだそうです。

ドイツではどのように発音されているんでしょうね。スー族が由来であることをどのくらいの人が知ってるのでしょうね

そんなシオックスのペアとセカストで遭遇。

税込990円と安かったので拾ってきました。

まあ、安かろう悪かろうではどうしょうもないのですが、「ドイツ製のコンフォートシューズ」と聞くと、それだけでなんだか妙に安心感を覚えてしまうのは私だけではないはず。

で、実のところはと言いますと、こいつを持ち帰った最大の要因はドイツ製だからではなくて、こいつに似てること、なのです。

クラークスのネイチャー。

二十代前半の頃、初めて買ったコンフォートシューズがクラークスの茶のネイチャーでした。写真は2代目の「ネイチャーⅡ」。私が履いてたのは初代のモデルなのですが、当時、私にとっては見た目にも履き心地もそれまでにないもので「こんな靴があるんだ!」と目から鱗でありました。

ただ、この手の靴って、割とオッサン向けみたいですね。当時はそんなことも知らず履いておりましたが、友人からはそのスマートでない見た目から「なんだかじじいみたいな靴だな」などと揶揄されておりました。

ふんっ、なんとでも言え。履いたことない奴にこの良さが分かるものか。と、逆に意固地になって、ぶっ壊れるまで履き倒しました。いや、履きつぶす前に父が気に入って履いてたような気もするな。いずれにせよ、

こいつを見て、そんな当時の記憶が蘇ってきた。

久々に履きたいな。おっさんになった今なら誰も何も言わないだろう。まあ、どう言われようが好きなようにするんですけどね。てなことで、春麗らかな週末にメンテ&履き下ろしたのでありました。

いつも通りまずは左足から。

 

 

LEXOL

汚れなどはなし。

むしろ渇き、か。

 

デリケートクリーム

スタプロ(=スタンダードプロダクツ)のやつを投入。

これだけでけっこう光ります。

 

 

乳化性クリーム

これもスタプロのやつ。

これだけ十分なような気もしなくもないけれど、

 

 

サフィール・ビーズワックス

こういったカジュアルな靴ほどキレイに履きたい。

色も濃くなり艶も出ました。

右足も同じ手順でメンテ完了。
あとは、

靴ひもをどうするか。
まあまあ汚れてます。とりあえず水洗いして通しなおしたらメンテ完了です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

すっきりはしましたかね。

 

【BEFORE】

【AFTER】

お、この角度からだとより一層艶やかです。

いい感じであります。

ぽってりしたトゥのフォルム。

なるほど、コンフォートシューズというよりもモカシンぽいですね。ですが、さすがドイツ靴というべきか、独特な履き心地です。理由のひとつは、幅広い爪先の形状。そしてもうひとつが、ソックシート。

爪先側を覗く3分の2程度のソックシート。その下に厚手のスポンジが仕込まれているようです。スポンジの厚さを感じるのは、

ちょうど→のあたり。ここを境に、爪先側が一段低く感じるくらい段差があります。幅広なことに加えて高さもあって爪先側の空間にかなりゆとりがあります。まあ、素足であることと、そもそもサイズが大きめなのかもしれない。いや、

再掲。よおく見てみたら、中央あたりに「7」とあります。UK7です。それにしても大きいな。革靴でも、ブダペスタースタイルの東欧靴はやや大きめなことが多いですが、それでもここまでは大きくはない。表記ありませんが、そもそものウイズも大きい造りなのかもしれない。ですが、休日用ですし、ハイキングに行くわけでもないしこれはこれでオーケーかもしれない。

 

さっそく履き下ろしてみた。

モカシンであり、コンフォートシューズであり。ただ、こうして見てみるとスタイルは思いのほかオーソドックスです。なので、

シャツとチノパンに合わせてみましたが、

堅過ぎず、カジュアルすぎずでちょうどよい塩梅ではないかな。この日は日曜日。手にした箱は前日に売れた靴。コンビニから発送、のあとは職場へ。実は、前週金曜日は花粉症対策で耳鼻科へ行くべく定時あがりしましたもんで、残した仕事を少しだけ片づけにゆきました。

休日に仕事って、一般的にはイマイチな事柄なのですが、私の場合は必ずしもそうではない。なぜなら、休日の仕事帰りのパトロールではご褒美のような出会いが結構な頻度であるんですよね笑。

 

この日も遭遇してしまいました。

類は友。
茶靴は茶靴。

ドイツ靴にはドイツ靴、

ではありませんでしたが、2足持ち帰ってきました。左のペアはソックシートのロゴが薄れてしまっておりますが、どちらも今は亡き日本のシューメイカー・マツバ製靴のペアです。

2000年初頭に幕を閉じたマツバ製靴は、「伝説の靴職人」とも言われる関信義氏も在籍したことでも知られています。そんなMATSUBAの靴が同時に2足も。

おおっ、グッジョブ、シオックス!

 

 

そんな日曜日でありました。

 

(おしまい)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です