ハンキューベリーマッチ

こんにちは、ばしです。

 

先月1足しか買わなかった反動か、今月7月は結構沢山買ってます。

そんなつもりはさらさらないんですけどね。こんな時に限って、右から左へ転がすだけで儲かるような買い得なやつが向こうから飛び込んで来るんで、もう、しょうがないです。なんていいながら、売る気全然湧かないやつばっかなんですけどね。

で、買った順にメンテしてブログにアップしていく、というのが本来なのですが、今週は4連休があるらしい。じっくりメンテしたいやつや中敷きでサイズ調整が必要そうなやつは後回しです。

日曜日、とりあえずこいつだけメンテしました。

 

 

Hankyu UMEDA,OSAKA,MADE IN JAPAN

ソックシートには「Hankyu」の文字。そう、阪急百貨店です。大丸のペアはしばしば見かけますが、阪急のは初めて見ました。昭和の頃のペアのようです。

先週土曜日は午後から娘と家内と3人でリユースショップ巡り。4軒巡ってシャツ1枚だけゲット、古靴は成果ゼロでした。が、実は私だけ午前中に近所のトレファクへ。1足、遭遇・確保しておいたのでした。

お約束の2000円でお釣り(実際は税別1980円)なやつ。マイサイズであることと、この変わったスタイルに惹かれて持ち帰ってきました。

土踏まず部分。凄いことになってます。

これはマグナーニの靴なんかで見かけるオパンケ製法ってやつか?オパンケとはマッケイ縫いのソールの土踏まず部分が捲れあがってアッパーに手縫いで縫い付けられます。

 

 

 

そうそう、こんなやつ。男前研究所さんの記事よりスクショ拝借しました。
あらためて今回のペア。

このペアの土踏まず部分はソールではなくストームウエルトが伸びたものです。かつ、土踏まず部分だけでなく、360度ぐるりとウエルトがアッパーに縫い付けられています。

おお、一体どんな目的なのでしょう?見た目のインパクトは凄いですが、履いてしまえばわからんような気もしますが。まあ、男の「粋」なんてのは所詮そんなもんでしょう笑。

このスタイルのペアを見るのは二度目です。以前見かけたのもリユースショップで、その時も古い昭和な日本製でした。ただ、その時のはアッパーの革質がペラペラで安っぽいペアだったのでスルー。

今回のは革質も悪くない。加えて、ソールもレザーで、爪先に昭和の誂え靴でみかける名称不詳な減り防止グッズが装着されています。こいつはレディメイド?と思っていたら、昔の百貨店ではこのようなオーダー靴がそれなりにあったとの情報が。こいつも誂え靴の可能性が高そうです。どうりで、ソックシートのHankyu以外、サイズ等の印字がどこにも見当たらないわけです。

年代的にはいつ頃のものでしょう。
昭和であることは間違いなさそうですが、1960s?70s?80s?

米国靴なら、踵付近で巻き上がるロングウイングは1960年代のものが多いですが、こいつの場合巻き上がるのではなく、逆にソール側へとカール、「巻き下がって」ます。不思議な意匠です。

まあ、不思議は不思議なままおいといて、まずは儀式です。いつも通り、まずは左から。

 

 

ステインリムーバー

ワックスはそれほど塗り込まれてはおりませんでした。

トゥにメダリオンはなし。

 

LEXOL

歯ブラシでコバ周りとアッパー、全体的に。

コバ周りと、立ち上がった分厚いウエルト部分に埃が溜まりやすそうです。

 

RenoMatリムーバー

優しく、なでるように強力リムーバー。

甲の内側のシミはとれません。あとでワックスで化粧して目立たなくしましょう。

 

リッチデリケートクリーム

革質はフローシャイムのレギュラーライン以上インペリアル未満、といった感じでしょうか。

結構厚手、なのに柔らかです。

 

ブートブラックリッチモイスチャー

もちもちになるやつ投入。

少しだけ艶感アップしました。

 

TAPIR レダーオイル

色の深みが増しました。

爪先のは擦れ、ですかね。オイル入れたら浮き出てきました。

 

M.モゥブレイ シュークリーム(ネイビー)

少し色目を濃くしたい。ということで、ネイビーのクリーム投入。

茶靴にネイビー、たまにやります。予想外の変化があれば楽しい。今回は少し濃くなった程度でしょうか。

 

コロニル1909シュプリームクリームデラックス(無色)

仕上げのいつものクリーム。

全体的に艶感がアップしたような。

 

リンカーンワックス

メダリオンなしの爪先をポリッシュ。

おお、結構いい感じ。

ストームウエルトにもワックス。あ、ストームウエルトって断言していいんでしょうか。アッパーとは異なりスムーズレザーです。分厚い。で、ビガッと光ります。楽しい笑。

底にはソールトニック&パレードグロスを投入。右も同様に底までメンテして完了です。

どーーん。

トップリフトは「Monaco」。聞いたことないですが、減りはほとんどありません。デフォルトではなさそうです。

ビフォーアフターで。

 

【BEFORE】

【AFTER】

メンテ前・後どちらも、右のトゥの方が色が薄いですね。

 

【BEFORE】

【AFTER】

このスタイルはロングウイング? 長めのショートウイング?
まあ、どっちでもいいんですけどね。

 

各部ディテールご紹介です。

 

タンは上部だけ縫い合わされてます。三つ編みみたいなシューレース。アッパーと同色のに交換するつもりだったのですが、これはこれで珍しそうです。当面このままでいこう。

下膨れでかなり幅広なアデレート。
安心感はありますが、スマートではない笑。

お尻~土踏まず。かなり安心感あります。履き口はダブルステッチ。

右足お尻。縫い目部分をアップにしてみました。
手縫い、でしょうかね。出し縫いも綺麗です。

正面から。
あまり見たことのない景色です。爪先の金具も適度に自己主張しとります。

内側からだと縫い目はこんな感じです。
踵周り。

爪先側。

土踏まず、縫い目だけですが、アーチサポートっぽい雰囲気で安心感があります。

全体像。

斜めからだとWの両端はこんな感じです。
全体的な印象として、非常にボリューミーというか、賑やかというか。これでトゥにメダリオンがあると五月蠅過ぎるかもしれません。まあ、この状態で十分に存在感あふれる佇まいかと。

 

早速履き下ろしてみました。

 

サイズ感は問題なし。

幅も適度で甲の高さもあり、何より、内羽根がきちんと閉じてます。羽根はこのくらい閉じているのが好みです。履き口の高さはやや低めですが、踵が適度に小ぶりでホールド感も問題なし。私にはちょうど良い。ただ、ソールがやや硬く返りもあまりよくない印象です。クッション性の高いスポンジライクな中敷き入れて、少し長めの距離を歩いて馴染ませるのがいいかもしれません。

濃いめの赤茶は仕事では少し派手過ぎそうですが、デニムにはとても映えます。で、トゥにメダリオンがないのがカジュアル過ぎなくていいかも。オブリークトゥ気味なスタイルなのにすっきり行儀よく見えます。

私の持っていた日本製の古靴とは異なるイメージです。かといって、米国靴とも英国靴とも違う。敢えて挙げるなら、質実剛健なドイツ靴っぽい雰囲気でしょうか。活躍の場はオフがメインとなりそうですが、思ってた以上に使い勝手が良さそうです。しばらく意識してこまめに履いてみよう。

 

いい靴ゲットできました。
ありがとう、トレファク。
ありがとう、阪急百貨店。
ハンキューベリーマッチ。

なんちゃって。

 

(おしまい)

  

2件のコメント

  1. ばしさん

    お疲れ様です。今回のペアもなかなかのカブキモノですね。そもそもロングウィングが防水目的なのに、それにストームウェルトを施す。心意気が良いと思います。

    1. しんのすけさん
      お疲れ様です。カブキモノ、確かに、良い得て妙ですね。
      ほんと、心意気が感じらて、日本の古靴もなかなかに楽しいです。

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