靴紐について

こんにちは、ばしです。

 

今回は靴紐(シューレース)について、です。

以前、新品の靴ばかりを購入していたころは、最初から付属している靴紐のまま、何の疑問もなくそのまま履いていました。まあ、普通はそうですよね。

ですが、中古の靴の場合、付属している靴紐はすでにボロかったり、片方だけちぎれていたり、購入してすぐに交換の必要があるものが少なくありません。

で、思うわけです。

どんな靴紐がいいのだろう・・・?

と、ビン靴を漁り始めた当初、よく悩みました。せっかく買い求めた靴紐が気に入らなかったり、フィットしなかったりして買い直したことも多々ありました。

 

人によって様々でしょうが、私の場合、最近はたいてい、「長め」の「平紐」です。なぜ、「平紐」で「長め」なのか。

こんな理由です。

 

 

理由その① ほどけずらい

新品の靴を買った時に付属してくるのはたいてい丸紐です。

私もビン靴に嵌るまではいつも丸紐の足元でした。で、社会人になって30年ほど、長らく外回りの仕事やってますが、丸紐は気づけばほどけてる/緩んでる、ということがよくありました。

その点、平紐は、丸紐と比べて結び目がほどけづらいように思います。しょっちゅう結び直さないといけないのも困りものですし、何より、気づかぬうちにほどけているのは事故の元、危ないです。

紐そのものの素材などの要素もあるのでしょうが、概ね、機能性は【平紐>丸紐】と思います。

 

 

理由その② 長めを2回通しでさらにほどけづらい

平紐を選択するだけでほどけづらくなりますが、少し長めで、足首側(5穴の5穴目、6穴の6穴目)だけ2回通してから結ぶことで、さらにほどけづらくなります。解け易い丸紐もほどけづらくなります。

朝、玄関でしっかりと気合を入れて締めた靴紐が、ほどけるどころか、緩みもせずタイトさ加減が長続きします。気持ちも引き締まったまま緩みません。

余計なことを気にせず仕事に集中できます。まあ、お気に入りの靴履いてる日は、別の意味で足元が気になるんですけどね笑。

 

 

理由その③ 長は短を兼ねる

同じ5穴でも、靴によって必要な長さが異なることもしばしばです。普通は5穴なら75センチで事足りますが、いざ通してみて「ありゃりゃ、思ったよりも短い、足らない」なんてことが少なからずありました。

その点、大は小を兼ねる、ではないですが、長めの紐を買っておけばそんなことは起こりえません。なので、私は最近は75センチでなく、長めの85センチを購入することが多いです。

最近拾ってきたHY-TEST。早速交換しました。

5穴ですから、75センチかと思いきや、85センチでジャストです。

もし長すぎれば2回通しで、ちょうどの長さならそのまま使用して差し障りありません。お陰で、以前のように買い損じることも無くなりました。

まあ、事前にきちんと採寸してから店に行け、との指摘もあるのですが。

 

 

理由その④ 甲のフィット感が良い

永らく履いた靴のタン部分。靴紐のあとが結構くっきりとついてることがありあす。丸紐で、内羽根だったりすると、特に顕著です。

型が付くだけならまだしも、タイトめサイズのやつをキリキリっ、と締めて履く場合、紐の部分が出っ張って当たり、1日履いていると夕方頃には痛くなることがあります。

その点、平紐だとそのようなことはありません。タンに型も付きづらいですし、甲に当たって痛い、ということもありません。線で支えるのではなく、面で支える平紐のほうがフィット感とサポート感が高い。

スニーカーが平紐なのは、きっとその方が機能的だからなのでしょう。競技スポーツの世界で丸紐靴、というのは、想像してみても思い浮かびません。

 

 

理由その⑤ ドレッシー&オトナシー(大人しい)

最後は、見た目、です。

これは好みもあるでしょうが、私には丸紐よりも平紐の方がドレッシーなように感じられます。

いろいろ調べてみましたところ、一般論としては、

◎平紐=カジュアル(スニーカーで使用される)
◎丸紐=ドレッシー(革靴で使用される)

との見解が多数のようです。

「スニーカーの紐を丸紐に交換するとドレッシーになりますよ」

なんてのもあったりするのですが・・・、そうなんですかね?
スニーカーが「太い」「平紐」なのは、ハードな運動の上でそのほうが機能的、かつ、余計な負荷が足にかからないから、ではないでしょうか。

スニーカーに平紐が多いから「平紐=カジュアル」、というのはおかしい。と思うのは私だけでしょうか。

 

例えば、

内羽根紐付きのエラスティックシューズの場合(写真お借りしてきました)。

TRADING POST

RAYMAR

両サイドの蛇腹部分がゴム仕様(サイドエラスティック)ですので、靴紐部分はダミーです。で、こんな場合、ダミーの紐は大体、細めの平紐仕様です。

なぜか?

その方が紐がアッパーと一体になり、必要以上に目立たず、すっきり見えるからではないでしょうか?これが丸紐だったり、太かったりすると、せっかくのドレッシーさも半減です。

 

「丸紐=ドレッシー」「平紐=カジュアル」というよりはむしろ、

「細い=ドレッシー」「太い=カジュアル」と言った方がまだしっくりきます。

まあ、私の場合、仕事はいつもジャケパンですし、取り立ててドレッシーさを強く求めている訳ではないのですが、靴紐が必要以上に主張するのはあまり好みではありません。

平紐の方が、ドレッシーかつオトナシー大人しい。

 

別に、太い丸紐が嫌いなわけではありません。手持ちの靴にもあります。

例えばこいつ。

シボ革ショートウィングのJARMAN(左)。このくらい紐に存在感がないと、靴に負けてしまいます。持ってませんが、トリッカーズのカントリーも太丸紐ですね。ごつめの靴に平紐、だときっとしょぼい。

CHEANY(右)も太丸紐。オリジナルかどうかは不明ですが、届いたときからこうです。外羽根のプレーントゥなので違和感ないですが、これが内羽根だと、たぶん変です。

 

編み上げのブーツの場合。

どちらも平紐に変更済みです。これで丸紐だと、たぶん、ただのワークブーツです。細ければ丸紐も平紐もドレッシー。ですが、太い場合、平紐はドレッシーにもなりますが、丸紐はカジュアルにしかならない。

ちなみに、右側のメンズフランドルのペア。拾ってきたときはこんなでした。

靴紐でこんなに印象が変わる、典型的なケースです。

 

長々と書きましたが、そんなこんなで私は大体いつも「長め」の「平紐」です。黒と茶の85センチを数組ストックしながら使ってます。大概は事足ります。

あ、これは、仕事靴の場合です。カジュアル履きは別です。形状も色目もお好みで。

濃い茶の内羽根ウィングチップに薄茶の靴紐、なんてのも素敵ですし、黒のプレーントゥに紺や白の靴紐でカジュアルダウン、なんてオシャレな方もお見掛けします。

 

で、問題はどこで買うか。

平紐は東急ハンズに行けば普通に売ってますが、丸紐と比べて長さの品ぞろえはイマイチです。幅も少し広いのが好みなのですが、ほとんど置いてない。

百貨店の靴売り場に行けば、ハンズよりちょっとお値段高めですが長いのも品揃え豊富です。ですが、お世辞にも色目も種類も豊富とは言えない品揃えで、ネットの専門店以外はどこで買っても似たようなものです。

で、ネットショップはセンチ単位で長さを選べるなどきめ細かかつ色目も豊富ですが、お値段が格段に高いです。豊富な色目も、届いたら画面で見ていたのと違う、なんてこともあったり。

 

ほんと、困ります。困ってます。
皆さん、どうされてますか?
大阪で、リアル店舗の素敵な靴紐屋さん、どこかにないですかね。

いい情報あれば教えてください。

 

 

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