ジャパン・ビンテージ「RAINBOW HORSE」

こんにちは、ばしです。

 

先週日曜日の大阪は雨。

昼前には上がったものの、空はまだぐずっている。

てなことで、駅前の美容室まで家内を車で送ることとなりました。自宅から10分弱の道沿いには様々なお店があります。帰り道でそのうちの1軒、いつものセカストに立ち寄ってみましたところ、またまた遭遇いたしました。ワンコインな奴は持ち帰る主義です。

こいつ。

 

 

RAINBOW HORSE 

”MADE IN JAPAN”とあります。

どうやら古い日本製のようです。
虹の上を駆けるHORSE、なんだけれどが羽が生えてます。
PEGASUS、ではないのかな。まあ、どっちでもいいです。
かなりカッコいいロゴですな。

どんな由来の靴屋?シューメイカー?
調べてみましたが何も分からず終いでした。

アッパーは毛が並並です。ハラコ、でしょうか?
RAINBOW HORSEというくらいですから、馬のハラコ?
と思ってたら、「馬のハラコ」というのはないみたいですね。

そもそも「ハラコ」とは、「牛」の革らしい。死産もしくは早産で生まれた子牛の革を利用した、というのがそもそもの「ハラコ」。なもんで、英語では「Unborn Calf」と呼ぶんだそうです。ただ、牛の死産だなんて、しょっちゅうあるわけではないのでそれなりに貴重なものだったらしい。

そんな、貴重なハラコに似たものに「ポニーレザー」というのがあるんだそう。「ポニー」とは特定の品種ではなく、成長しても体高が147cm以下の小型の馬の総称なんだそう。柔らかで手触りの良い毛並みと軽さが特徴で、ハラコの半分ほどの重量しかないそうです。

 

今回のペアは・・・、

分かりません。
見分けつきません。
どっちなんでしょう。
どっちでも構いません。
手入れの方法も良く分からない。
手入れが必要な汚れ等もなさそう。

なもんで、とりあえず眺めてみました。

 

正面から。

爪先はやや細身です。

甲、履き口ともに革でパイピングされてます。

サイドビュー。

なんともかんとも。

履き口はかなり幅広に革が巻かれてます。
ライナーは鹿か何かでしょうか。
馬に鹿。そんな馬鹿な。
ともあれ、上質な感じです。

爪先までレザーライナー。
内側にステッチ。マッケイ製法です。
で、センターエラスティック、てな感じの作りです。

しっかり作られてるのはいいのですが、スムーズレザーの茶の色目、も少し濃いめのがなかったんでしょうかね。あるいは、あえてこの色?
まあ、この辺は好みの問題です。なんともかんとも。

ソールはカラス仕上げ。
それなりに履かれてますが、履きこまれた風ではない。

サイズ表記。「5」です。
ロゴのタグと「5」以外には文字の類は一切ありません。

あ、ここにも「5」が。
すみません。ですが、
せっかく写真撮ったし。

アッパーの状態は大変グッドです。
牛か馬かはわからない。

手持ちのハラコと比べてみましょう。

 

右は「HEDERSON BARACCO」。

「バラッコのハラコ」なんて言って喜んでいたわけですが、今更ながらですが、この黒いアッパーがハラコなのかポニーなのか、は、よくわかりません。まあ、なんとなくハラコのような。だって、バラッコだし。そんなイタリア製です。今回は日本製。エキゾチック・ジャピャーン、です。

さておき、比べてみましょう。

色が違います。
あ、それは見りゃあ分かりますね。
で、なんとなく、右の黒の方が1本1本の毛足が長く、かつ太いように思えます。髪型に例えるならば、黒はベリーショートで茶は丸坊主。伝わりますかね・・・。

馬か牛か。
残念ながら「違いの分かる男」ではないのですが、なんとなく異なる2種のような気がします。まあ、どちらも艶やかで素敵なアッパーであることは間違いない。

つやつやしてます。

「子牛の革を剥ぐとはなんて残酷な」

といった印象も与えるハラコ。なのですが、大体は肉を食した残りの革だったりで「MOTTAINAI」精神から利用されてきたようです。まあ、中には営利目的で死産でも早産でもないものを残酷な採り方をしたケースもあるとかないとか。

うーん、革を採ることのみを目的に、というのはいかがなものかと思います。かわいそうです。このペアはどうなんでしょうね。まあ、経緯はどうあれ、古いペアです。今ここに存在しているビンテージです。きちんと保護して、使わないと逆にMOTTAINAIです。

なんだけれど、スタイルは少々古臭いな。

ソールはもう少し厚いほうがいいのではないかな。あと、ヒールが少し高すぎる。そのせいで、全体的に昭和ライクなドレス感を強く醸し出しているように思えます。もっとカジュアル寄りの方が今っぽくて履きやすいんじゃないかな。

まあ、私には小さいですし、なんでもいいんですけどね。
そのうち誰かに履いてもらいましょう。
その人の好きにすればいい。

 

あらためて、全景。

 

ありゃ。

ペガサスなロゴなのに、羽根がありません。
スリッポンです。

羽根のないペガサス。
あ、だからRAINBOW「HORSE」、なのかな・・・。

 

あ、すみません、独り言です。

 

(おしまい)

 

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