SHIPS Master Crafted Footwear

こんにちは、ばしです。

 

リユースショップでの古靴漁り。

パトロールはこまめに、同じ店にできれば週2回以上は足を運びたい。そうしませんと、折角店頭に掘り出し物が並んでも、そうと気付かぬ内に他の人が持ち帰ってしまいます。そう、パトロールは浅く広くではなく、絞り込んだ店にそれこそ毎日足しげく通うことで成果があがる、というのが私のこれまでの経験に基づく持論です。

コロナ禍が一段落したこともあり、涼しくなり出した9月半ばから、クルマ通勤から電車通勤に戻しました。それ以来、リユースショップのパトロールの頻度がぐっと減りました。自宅から職場までの間に点在する5店舗ほどへは、最近はたまに覗きに行く程度です。目当てはネクタイです。古靴はそれほど成果が見込めるとは思ってない。

で、代わりにといってはなんですが、

このところ古靴漁りはメルカリを中心としております。三千円以下で何か掘り出し物がないかと毎日チェックです。そう、ネットもリアルもこまめな「定点観測」こそが成功への近道です。で、そうやってゲットしたのが先日の「MATSUBAのスプリットトゥ」なわけですが、実はあの後も1足出物を見つけまして、ゲットしてみた次第です。

 

こんなやつ。

 

 

 

SHIPS Master Crafted Footwear

SHIPSオリジナルのペア。

2013年秋冬から展開されているSHIPS最高のクオリティを追求したドレスシューズのラインだそうです。リリースからちょうど十年ですね。今も継続しているのでしょうか。その辺のところはよくわかりませんが、

確かに、モノは大変素晴らしいように思われます。まあ、これが送料込み三千円というのは大変お安いわけですが、新品でも3万円ちょっとと思い切った値決めなのだそう。

 

今回のは右上の黒ですね。

シップスさんのWebマガジンよりスクショ拝借しました(こちら)。33600円とあります。リリース直後の2013年の記事のようなので、32000円+消費税5%という価格のようです。「最高のクオリティを追求したモデル」ということなのですが、

「ハンドソーンウェルテッド製法(九分仕立て)を採用」
「カール・フロイデンベルグ社のボックスカーフを使用」

というのが最大の特徴らしい。

シップスのこのシリーズのペアはビン靴ブロガーの「tomojin329」さんが記事に取り上げておられてます(こちら)。アッパーについては、

 

カールフロイデンベルグは2002年に廃業しているので、デッドストックの革を使用したのでしょうか?それともワインハイマー(Weinheimer)のボックスカーフ?オークションで手に入れたのでどちらでも良いですが、革質自体は中々良いと思います。

 

と紹介されておられます。

私自身はボックスカーフに限らず革質については詳しいわけではないのですが、まあ確かにクオリティ高そうなアッパーではあります。

かつ、ハンドソーン。

ハーフラバー貼られてますが、ヒドゥン仕上げのようです。

内側には小窓。
革靴好きには嬉しい仕様です。
そんなやつが3万円台前半な理由はこれ。

MADE IN CHINA。

中国で作ることでコストダウンを図っているらしい。しかしまあ、十年前はそれで行けたとして、その後は中国国内の人件費も高騰してるしこのところ円安だし、今はどうなってるんでしょうね。同じ価格を維持するのは無理なのではないかな。まあ、私がこの靴の新品を購入することはないでしょうから、どうでも良い話ではあるのですが気にはなる。

これまでも、このシリーズのペアは何度かセカストで見たことありましたが、サイズが小さかったり、状態があまりよろしくなかったりでスルーしておりました。今回は状態良さげな割に激安。中古とはいえこの価格のに出会えることはこの先ないかもね。ちゅうことで、これは行っとこう、サイズ合わなきゃ転がせばよい、と、ぽちった次第です。

まあ、サイズは結局良い感じなんで当面は自分で履きます。早速メンテです。いつも通りまずは左足から。

 

 

ステインリムーバー

ユーズドですので、いつも通り。

ワックスはほとんどないみたいです。

 

 

LEXOL

これもいつも通りで。

汚れ落としはこれで十分ぽいです。

 

 

リッチデリケートクリーム

アボカドオイル入りのやつ。

まあ、いつも通り。

 

さて、ここでいつもと違うやつを試してみました。

 

SKスクワレー100

スクワランオイル。
そう、オイルです。

「スクワラン」とは、

アイザメなど深海にすむサメ類の肝油や、オリーブオイルから得られる貴重なオイルである「スクワレン」に水素を添加して安定度を高めたものです。皮膚の水分、油分などのうるおいを保持し、肌をやわらかくする「エモリエント効果」があるらしい。

私は仕事柄サプリやコスメには詳しい方なのですが、これはそんな私が普段自分で使ってるやつです。オイルではありますがとてもサラッとしてべたつきが少なくて、試しにと投入してみました。ヒトの肌に良いモノはきっと靴にも優しいでしょう。

残り僅かな使い掛けを靴用にしよう。

いつもならTAPIRレダーオイルの出番ですが、たまには違うやつで。単位当たりの値段はこちらの方がやや高めですがほぼ同じくらいだし、スクワレンの商品カテゴリーの中ではかなりお買い得なやつだし、一定以上の効果があるならこちらにシフトしてもよいかな。何より、「自分と靴とで兼用」というのが革靴好きらしくて良いかなあと笑。

指にとって塗り込む。

マット調に仕上がりました。
いつものオイル投入時と同じ感じです。

いつもならオイル投入後は浸透のため時間がかかるのですが、こいつはすぐに染み込んで、あっという間にギラギラ感がなくなりました。

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コバインク(黒)

オイルの後はソール周り、というのがいつもの手順です。

今回もいつもの手順で。

さて、仕上げましょう。

 

 

コロニル1909(ニュートラル)

スクワランオイルの影響を確認する意味もあり、クリームはいつもの無色を投入してみました。

艶感増しました。黒さ加減はほんの少し濃くなったような。いつものTAPIRほどには濃くはならない印象ですが、まあ、問題はないでしょう。

このあと右足も同様の手順で進めましたが、スクワランオイルの工程の様子だけ再度ご紹介。

入れた直後はこんな感じでオイリーですが、

数分後にはこの状態です。
僅かではなくそれなりの量を塗っているつもりですがすぐに吸い込んでしまう。で、その後の仕上がりはさらりとしています。革靴向きではないかな。他のでも試してみよう。

 

てなことで、

ビンテージでもないし、乾きも少ないし、ダメージもないのでさくっと終了いたしました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

しっとり艶やかな印象です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

グラマラスなお尻周り。
ヒールにもコバインク入れましたのでスッキリです。

3穴ですっきりした印象です。
で、気になるのが、、、

ソールとアッパーの隙間、白い糸が見える。

伸びたのか、
緩んだのか。
安い理由はこれかなのか。

使用頻度もそれほどではなさそうなのですが、このまま履いて問題ないのでしょうかね。三千円の靴ですので、もし修理が必要な場合でも安くない追加費用はゴメンです。当面はこのままで様子をみましょう。

 

そう、それ以外は状態は大変グッドなのです。

爪先にキズなどは一切なし。

履き口周りのステッチも、腰裏などもノーダメージ。

低く構えたスタイルもカッコいい。

スーツの足元に嵌まりそうですが、まあ、ジャケパンでも問題ないでしょう。難を言えば、3穴のペアは紐がほどけやすい印象です。靴紐の長さに余裕があったので、3穴目だけ2回通しにするか、平紐に交換するか。

 

色が少々抜けてます。

新品に交換したほうが良さそうですね。

近々デビューです。

 

(おしまい)

 

 

2件のコメント

  1. 小窓、小窓の文字、made in china のスタンプ
    どれをとってもraymarの特徴と合致するので、同じファクトリーなんでしょうか?
    何れにせよ、オトクな出物ですね

    1. dghさん
      コメントありがとうございます。
      ネットで見てみましたが、ほんと、raymarさんのとそっくりですね。1足欲しいと思っていたraymarと同じファクトリーならばそれはそれで嬉しいです。そのうちマイファーストレイマーゲットして比べて見ようと思います。また欲しい靴が増えた笑。

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