こんにちは、ばしです。
今回は靴はお休みして、
日曜日に神社に参拝してきたお話です。趣味、というほどではないのですが、寺社仏閣巡りは結構好きです。いや、御朱印帳も持ってるし趣味と言ってもいいのかもしれません。いずれにせよ、古靴に古着に寺社仏閣と、「ビンテージなもの」に魅かれる性格なのかもしれない。
奈良の山奥に「神様に呼ばれないと辿り着けない」と言われる神社があると聞いていて足を運んだのが昨年秋のこと。「玉置神社」という、なるほどこれは凄いと思える霊験あらたかな場所だったのですが(「念願の玉置神社に行けた件」参照)、同じように「神様に呼ばれないと~」と言われている神社が他にもあるらしい。その一つに、先週日曜日行って参りました。
今回の目的地は「天河神社」。
正式には「天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)」というそうな。天河神社の鎮座する奈良県天川村の観光案内によりますと、
日本三大弁天の宗家とされるこの天河大辨財天社は、水の精、弁財天女を祀ります。音楽や芸能の神様としても有名で、神前での能の奉納が毎年行われ、世阿弥も用いたとされる阿古父尉の面、能楽草創期からの価値の高い能面、能装束が多数奉納されています。
とのこと。由緒等は神社のホームページに詳しいのでそちらを参照頂ければと思います。弁財天女が音楽や芸能関係の神様でもあるということで、芸能人やミュージシャンや漫画家の方なども参拝されているらしい。
私も端くれブロガーとしてインスピレーションの一つでも授かれたら嬉しいな。一度は参らねばと、ずっと気になっていたのでした。
そんな天河大辨財天社。
立地としましては、昨年秋に参拝した玉置神社よりだいぶ大阪寄りで意外と近いということもあり、思い立ったが吉日、梅雨入り前の日曜日、一人クルマを南へと走らせたのでした。
自宅から約75km。ドアツードアで100分ほどのドライブです。そこからさらに南に鎮座する玉置神社と比べますとかなり近い立地です。早朝の道路が空いてるうちに移動すれば昼頃には帰宅できる距離です。てなことで、朝7時に出発いたしました。
羽曳野ICから南阪奈道〜京奈和道と乗り継ぎ、その後高速をおりて少し走るとそこはもうすっかり山の中です。奈良はこんな景色の場所が多いですね。まあ、大阪も似たようなもんですが。
この日は生憎の曇り空でしたが、川沿いを走っていると釣り人を発見。ちょうど鮎釣りのシーズンのようです。
天の川という名称らしい。
とても澄んだきれいな川です。
これだけきれいだと鮎も沢山いそうです。
そんなことを考えながら、片側一車線の道を川を横目に走っておりますと、あれよという間に天河神社に到着です。
無料の駐車場わきの建物の看板。
「大峰山波動エネルギーの超名水・真清水」なるものが売っているらしい。おおー、波動エネルギーですか!? なんか過ごそう&効きそうです。そういうの好きです。が、今回はやめとこう。
さて、駐車場から神社までは徒歩で数分。
途中「天の川温泉」との看板を発見。
直進300メートル。ということは、天河神社のまだ少し先のようです。折角なんで参拝後にひと風呂浴びて帰ろうと思う。
などと思っていたら到着!
案内版には日本語以外に英語・ハングル・中文が。海外の観光客も来るみたいですね。日曜の朝9時前でしたが、参拝客も結構いて、本殿ではすでに御祈祷が行われていて、神主の祝詞の声と低い太鼓の音が響いていました。
御祈祷中につき写真は外観だけ。
奥の建物が本殿のようでした。
御朱印を頂いて、御札を買って。
そのあと、おみくじを引いたらなんと「凶」が出た。人生で数度目の凶です。100分かけてやってきて凶というのもなんので、もう一度引き直してみたらまた「凶」。うーむ、困ったね。ですが、また引き直してまた凶がでたら洒落にならんのでやめといた。
神社に参ったら大体いつもおみくじを引きます。で、大体いつも持ち帰るのですが、今回の凶は「おみくじかけ」に結んで帰ろうと思う。よし、今日はもうおとなしく帰ろう。とりあえずひと風呂浴びに行こうと、途中看板の上がっていた「天の川温泉」へと向かったのですが、
あれま。営業開始は11時らしい。
おー、いきなり凶パワーが発動したようです。おとなしく帰れ、ということでしょうか。すぐに折り返して駐車場へ向かうのですが、その途中、また神社の前を通りかかって思った。やはりおみくじは持ち帰ろう。
おみくじを括り付けるときって、皆さんどんなふうに折りたたみます?天河神社のおみくじはA5サイズくらいの紙の片面にのみ印刷されたものなのですが、文字の書いてある面を内側にしてたたむ、というのが一般的なのでしょうか?
おみくじかけの場所に戻ってみたら沢山のおみくじがくくられているのですが、ほぼすべて、印刷のない面を外にして畳んで結ばれております。おみくじは持ち帰る主義の私。この日はたまたま文字面を外側にして折りたたんでいたので、真っ白な紙が括られ並ぶ中でも自分の「凶のおみくじ2つ」がどれなのか、すぐに判別できました。
おお、これはラッキーです!
いや、凶なんですけどね。
それも番号違いでふたつ。第二十三番と第三十五番。旧い文体で書かれていて何と書いてあるのか読めないな。と思っていたら、天河神社の古語で書かれたおみくじを訳してくれている親切なサイトがあるよ、と紹介してくれている親切なサイトに行き当たりました。
後者によりますと、天河神社のおみくじの内訳を数えてみたところ、全部で80種類あって、その内訳はこんならしい。
【凶】・・・80分の25
【大凶】・・・80分の1
【大吉】・・・80分の5
【吉】・・・80分の49(※小吉・末吉など含む)
うーむ、なんだか凶の割合が多いように思わなくもないですが、とはいえ全体の3割ほどです。それを二度続けて引く確率はさほど高くはなさそうですので、やはりこの日の御籤は「凶」ということで間違いないようです。
とりあえず、今日はまっすぐ家に帰れということでしょう。駐車場を出て大阪方面へ。寄り道せずまっすぐ帰ろうと思っていたら、5分ちょっと走ったところでまた温泉の案内が。看板の矢印通り、横道に逸れてみた。
お、なんかよさげです。
アイスキャンディの幟も素敵です。で、あとで知ったのですが、ここは天然温泉ではなく人工のお湯を用いた温泉なのだそうです。私は「少しだけ違いの分かるオトコ」を自負しております。ビン靴でいえば「天然の革」と「人工皮革のコルファム」の違いは分かる。ですが、温泉については「天然か人工か」だなんて、考えたこともなかった。どれどれ、一度味わってみるか。
と思ったら、
がーん。
またもや営業時間前です。立ち寄ったのが10時半。営業開始まで30分もあります。もうね、今日はやはり帰るべきか、と思ったけど、折角なんで人工のお湯とやらを浴びて帰りたい。
11時まで待とう。と、玄関真正面の駐車スペースに車を停めて車中で待機しておりまたところ、10時45分、営業開始15分前の時点で中から婆さんが出てきた。この風呂屋の受付の方のようです。腰を前に屈めながら、
「にいちゃん、準備できたから入ってえー!」
とのこと。11時まで建物の中で待てという意味か、と思ったら、「ちょっと早いけどかまへん、にいちゃん、一番風呂はいり」とのこと。おおっ、婆ちゃんありがとう!
一番乗りということで中も撮影してみた。
なんと、畳敷きです。
小さな湯舟と大きな湯舟。
ヒノキでしょうか。縁も風呂の底面もすべて木製です。風呂以外の箇所はタイル張りなどが一般的です。風呂場に畳っていうのは初めてでしたが、とてもいいですね。素っ裸で湯舟の外で畳を踏みしめるというのはちょっと新鮮です。柔らかな足触りが心地よい。冬場でも冷たくなさそうで、ヒートショックの防止にもなるのかな。お年寄りにも優しそうです。
建物の前は小川が流れていて、川べりでBBQもできるのだそう。今度また来てみたいな、などと思いつつ、さようなら黒滝の湯、さようなら親切な婆ちゃん。また来るわ。そんときまで元気でな。
風呂屋から数分に道の駅。
お土産に葛餅など買って帰ろう。
昼前ということで小腹が減ってきた。
コンニャクを買い食いしたのですが、これがまた予想外の出来でした。コンニャク自体に中まで「ス」が入っていて、そこにツユが滲みていて抜群にうまかったです。一口目から最後までシミシミ。ひょっとしたらこれまでの人生の中で一番のコンニャクかもしれない。
ちなみに、
この日の足元はBRUNSWIC。
上から見る分にはわからないのですが、左足がレザーソールで右足がラバーソールです。こいつ、ビンテージなボーリングシューズなのであります。この日の足元にこいつを選んだ理由は特にはありません。
で、由緒正しき神社への参拝にはジャケットが欠かせません。ていうか、結構涼しくて、着てきてよかった。
ということで、いよいよ、帰路です。
途中で蕎麦でも食って帰ろう。食べログで評価の良い店に少し遠回りして立ち寄りましたところ、なんと満席な上に先客が多数おられる。小さな店ゆえかなり待つことになるとのこと。ここでも凶パワー炸裂です。
蕎麦屋のすぐそばに台湾料理の店を発見。台湾ラーメン&レタスチャーハンのセット900円+税をオーダー。量が多すぎてチャーハン残しちゃいました。すみません。
その後、念のためセカストに一軒寄ってみたけどこの日はやはり見事に空振り。あきらめていよいよ、今度こそ、大阪へ。小一時間のドライブののち14時ころに帰宅。
ソファで寛いでたら猛烈な眠気に襲われ、うつらうつらと昼寝をしてしまい気づけば夕方。週末は私が料理登板なのですが、この日は家内が、2日ほど早い誕生日飯とケーキを準備してくれておりました。
おめでとう&ありがとう!
そう、私と娘は6月10日、誕生日が同じなのであります。なもんで、家族でのお祝いもいつも一緒くたです。まあ、別けようもないですし、二十数年こんな感じです。この日のケーキは近所のガロピーヌ。ケーキ屋激戦区の地元八尾市の中で、我が家の一押しがガロピーヌです。このタルトも抜群です。
ロウソクは6本。なぜ6本?家内曰く、二人まとめての誕生日ケーキのロウソクなので数に特段意味はない、とのこと。ああ、そうなのね。いやあてっきり、アラ還=四捨五入したら六十、という意味とかかなと。そうだと、嬉しいような、そうでもないような。
なにはともあれ、めでたし、めでたし。
(おしまい)