シボ革ALDEN 94308

こんにちは、ばしです。

 

今回はオールデンです。

米国シューメイカーの多くは倒産に廃業に製造の海外移転と、今はもう往年の姿は見る影もなく、昔ながらに米国内で製造しているのはオールデンとアレンだけと言われてます。

当のアメリカ本国では、圧倒的にアレンの方がメジャーなようですが、日本では逆で、かつ、相当な人気のオールデン。コードバンの新品なんて、予約完売だそうです。

そんな人気者のオールデンなはずが、インソックのロゴが擦れてしまっただけで、アンノウン扱いにされているのにちょくちょくお目にかかります。

 

最初に見かけたのがこいつ。

660タッセルローファー。昨年5月に、雑多な靴コーナーにお安く鎮座していたのをゲット。9Dと私にはでかく、ソッコーで転がしました。

2足目はこいつ。

99289コードバン。こいつはアンノウンではなく、「履きこまれてカッコいいBerwickのワークブーツ」として売り出されていました。こいつは6ハーフで私には小さく、脱皮させた上で転がしました。

3足目はこいつ。

901パンチドキャップトゥ。だれがどうみてもオールデンなのに、こいつもアンノウン扱いで3000円でお釣り。9C/Eで私にはブカブカで、こいつもソッコーでさよならしました。いやはや、良いんだか、悪いんだか。

で、今回のが4足目です。

昨年12月に拾ってきた、こいつ。

 

 

ALDEN 94308

神戸で仕事、の後、直帰。せっかくなんで立ち寄ったお店で発見。持ち帰ってきました。

ロゴは擦り切れて読めない。アンノウン扱い。とはいえ、履き口も腰裏もダメージはなし。バカみたいにお安いわけではなかったので、お店の人はオールデンて知ってたんでしょうね。

そりゃあね、印字見ればオールデンて分かりますよね。でも、オールデンにしては激安で、もう、何がなんだか訳分からん笑。で、サイズは8 1/2 B/D。マイサイズは8Dですが、先に転がしたペアよりは馴染みそうなサイズ感です。中敷き入れたら履けるか?私がだめなら息子が履けるかも。転がさずに済めば良いのですが。

ソールとヒールはラバー。vibramのようですが、こいつはデフォルトなのでしょうか? 私のもとにやって来た7足目のオールデンですが、1足目は昨年の4月と、オールデン歴の浅い私(参考記事「マイファーストALDEN」)。

正直、オールデンはあまり詳しくありません。

シボ革に外鳩目。妙に新鮮です。気軽にカジュアルに履けそうです。中敷き入れて、なんとか私の足元に納まらないかな。1カ月弱放置してましたが、ようやくメンテです。

いつも通り、まずは左から。

 

ステインリムーバーで汚れ落とし

ワックス、べったりでビックリです。そりゃまあ、こんなツヤツヤなシボ革、ないわな。

 

 

レクソル&歯ブラシ

最近のお気に入り、レクソル。歯ブラシで泡立つとこんな感じでした。

泡がほんのり茶色いです。皺部分もしっかりかき出しましょう。

 

デリケートクリームもどき

乾いてるわけではなかったのですが、DAISOのヒト用保湿クリーム。100円だし、躊躇なくたっぷりと笑。

 

TAPIR レダーオイル

油分補給&保革。ですが、ここでも古いワックスがとれるとれる。積年のワックスはがしてスッピンにしましょう。

 

コロニル1909

アッパーが湿った状態なので、本来は乾燥させてからがいいのでしょうが、まあ、待てないし、いっときました。

踵部分は普通な感じ。

なのに、甲部分はこんなです。甲というより、トゥ、ですかね。

正面から。

なんか、左右で別の靴みたいです。とりあえず、最後まで仕上げちゃいましょう。右も同様にメンテです。こんな感じに。

右をメンテしてる間に、左が少し乾いたかも。とはいえ、左右の差異はそれだけではなさそう。

小さなクラックの基がちらほらと。左にはこんなのはありませんでした。まあ、いずれにせよ、ワックス厚塗りし過ぎた所為でしょうかね。やはり、分厚く塗り重ねるのは危険なようです。

いずれにせよ、左右の状態が違いすぎます。やはり1日乾燥させましょう。



翌日。

こんな感じに。

ビフォーアフター。

【BEFORE】

【AFTER】

時間帯と光の加減が異なりますが、まあ、普通に綺麗になったかな。

【BEFORE②】

【AFTER②】

当初よりも茶色の色目が少し濃くなった感じです。

ウエルト部分にステッチ2本。ノルウィージャン製法、てやつですかね。見るからに頑丈そうです。オールデンにもこんなのがあるんですね。

で、やはり少しでかいんで、しっかり厚手の中敷き追加してサイズ調整です。DAISOのカップインソールってやつを投入。

先っぽ、少し短く切り過ぎましたが、大丈夫そうです。早速足入れてみました。

おお、サイズはこれでいけそうです。思った以上に良い感じになりました。

この顔つき。仕事向きではないようですね。

デニムやチノパンの足元にどんぴしゃ嵌まりそうです。

週末は週に2日だけなんで、そんなのばかり増えても履く機会があまりないんですよね。

オフ向けのやつはこれでしばらくは打ち止めにしよう。

そんな区切りのペアがオールデンなら文句ありません。

 

しかしまあ、振り返ってみますと、昨年4月から12月までの9カ月で7足のオールデンです。すでに4足旅立たせましたが、まあ、オールデンづいてる、といっていいですかね。

しかし、なかなかに巡り合えないジャストマイサイズのオールデン。

お店でいろいろ試し履きしてみましたところ、モディファイラストの7ハーフA/Cが私の足にはあうみたいです。

今年は何足のオールデンがやって来てくれるのでしょう。いや、数はそんないりません。ジャストマイサイズなのが1足でいい。

素敵な出会いを祈念して一句。

 

「今年こそ ジャストマイサイズ オールデン」

 

うーむ、そのまんまですな。

2件のコメント

  1. ばしさん
    お疲れ様です。
    おお、鳩目付きのプレーントゥ。オーソドックスですが、何足
    あっても良いですよね。94308、バリーラストに見えますが如何に……。

    話は飛びますが、この間、トレーディングポストさんに
    行ったら、インド製のアレンがセール・2万円で売られてました……。
    木型とかデザインは、同じなんですけど、革質が悪くて
    ライニングも雑な感じでした。アレン、おまえもかですね。

    まあ、国産を謳っていたREGALさんもタイ製がありますし、
    もう、生産国を気にする時代じゃないのかもしれませんね。
    愚痴っぽくてすみません。失礼します。

    1. しんのすけさん
      お疲れ様です。
      外鳩目って、あんまりもってなかったのですが、素敵ですね。
      最近非常に惹かれてます。
      アレンの件、そんなのが出てるんですね。知りませんでした。
      大手資本傘下になって丸3年、皆さんが危惧されていたことが
      遂に現実になってしまったみたいですね。
      品質が良ければ問題なし、と、割り切る時代なんでしょうかねえ。
      米国靴の中では比較的後発のアレンとは言え、
      1960-80s頃のアレンは今のうちにしっかりと手にいれときゃなければ、ですね。
      今年はアレンに力点を置いてみようかな。
      いつも貴重な情報ありがとうございます。
      今年もよろしくお願いします。

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